フィリピン マニラ(2015年・2019年)/管理人U

私(管理人)は現在、大阪に住んでいる。
同じ都道府県内での引っ越しも加えるなら、この20年間は5年と同じ所に住んでいない。
転居の理由は主に転勤だ。

年老いたら住みたい場所を見つけるために時折ぷらぷらと出かける事がある。
このカテゴリー『街歩き』はその記録。

2015年 路上でバスケットボールをしている若者が多い

先日、ストレスから逃げるように出かけたマニラで驚いた。
街が変わっている。
建物が変わったのではない。もっと足元。ゴミが明らかに減っている。
マニラの銀座と呼ばれるグリーンベルト付近は別として、数年前の2015年でさえ道路も海もゴミだらけだった。

2015 年 マニラ湾 ゴミだらけだが泳いでいる人もいる
2015 年 中高生と思しき少年少女のボート大会のようだ。日本なら絶対開催できない水質な環境だと思う。それは良い事なのだろうか?
2015 年 ゴミで埋まった海面へ釣り糸を垂らす、無力な太公望といった風の人たち

車は信号など無視していた。平気で逆走すらしていた。

それが、ベイエリアではゴミ拾いのワーカーが何人も歩き、車は交通法規をまがりなりにも守っているのだ。

エルミタ地区のバーの店員に、道端のゴミがなくなっていて驚いた事を伝える。
彼女は即答した──『ドゥテルテ大統領が変えた』

高度に情報化した現代でも、たった一人の改革者が国民の人心までも変える事ができる。

もっとも驚いたのは、空港から外に出た瞬間に鼻に入る甘い匂い。
(今回はクラークから陸路でマニラへ向かったのだけど)
何の匂いなのかよくわからない。
その匂いが、2019年には消えていた。

街の匂いすら消える変化。

常に甘い匂いがしていたが、無くなった。無くなるものなのか?

まだまだ貧富の差が激しい国だ。裏道へ入ればストリートチルドレンが寄ってくる。
それでも、確実に変わりつつある。

海岸沿いでは以前だったら『ただ寝ていた』多くの貧困層が、『マッサージ』の看板を出して寝ている。

誰が彼らから道端でのマッサージを受けるのかはわからないが、少なくとも労働をしているのだ。ただ寝ているだけとの何という違いだろう。

『兵頭二十八の放送形式』紹介されていた、WIRED誌の『Empty Planet』著者2人へのインタビュー。
フィリピンでは2003年から2018年に出生率が3.7から2.7に減少したという。

製造業の雇用が少ないフィリピンでは、人が多すぎると所得の上昇が抑制される。
にもかかわらず法律で堕胎を禁止している。背後には強いカトリック勢力がある。

しかしそれでも出生率が下がっているのだ。

これからフィリピンは更に変化すると思えた散歩。

治安の問題と、これといった観光地がないため旅行先としてはあまり人気の無いマニラ。
が、東南アジアの変化を実感したい方にはオススメである。
現在と数年後を比べてみるのも、面白い経験になると思う。

マニラ湾の夕陽

(管理人U)