『ネルソン傅』の摘録は当分Upできない。小説執筆中のため、それどころじゃない。
ナポレオン戦争中もそれ以前も、欧州では「浮き砲台」がよく使われていた。
デンマークのような小海軍国だけでなく、英国もテムズ川防衛のために浮き砲台を整備していたのだ。
不思議でならないのは、なぜその知見が、オランダ商館経由で徳川幕府には伝授されていなかったのか――だ。
ペリーショック直後の海防意見書は800通、幕府に提出されたというが、その中に浮き砲台について言及したものはあったのか? すくなくとも勝海舟は浮き砲台に言及してはいないだろ。全集を読んだことがあるが、死ぬまで回顧の形でも言及はしていないよ。当時の知識人が、誰も知らなかったのだ。
この点は解明ができなかったので、最新刊『武器が語る日本史』の第8章では深入りをしなかった。その代わりにここで『ネルソン傅』摘録を参考に呈示しとこうかと思ったのだが、これまたぜんぜん間に合わない。貧乏ひまなしなもので、当分放置したい。
今週末発売の新刊の176~181ページを読んで興味をもった人は、すまんがじぶんでしらべてくれ。
次。
ストラテジーペイジの2019-10-23記事。
ノルウェーの武器メーカー、年商15億ドルのコングスベルグ社による、野心的な小型軍艦事業構想。
2000トン未満の船で勝負する。軍艦構造ではなく商船構造でいい。
自動火器のリモコン砲塔。
ヘリパッド。
建造工期は2年弱。
※『あさぐも』#3376に堤提督が寄稿している《空自主導の空母構想》批判は痛快ですね。みんな、必読だぜ。