東京 中野(麦酒大学)、西荻窪と小説と/管理人U

兵頭先生が小説を執筆中だそうである。
どんな小説なのだろう。

ところで、私は一度だけ小説を書いた事がある。
『フランス書院文庫官能大賞』へ応募した。まさかの官能小説。
私は今に至るも一冊も官能小説を読んだ事がない。
にもかかわらず書き上げて応募。この蛮勇。
まさに兵頭流軍学の徒の鑑である。

一次選考は通過した。
たぶん、体裁が整っていれば一次選考は誰でも通過するのではないか。

マニラ湾の夕陽に包まれて、ヒロインに看取られながら主人公が死ぬラスト。
『官能小説ってこんなんだっけ?』と思ったが、そもそも読んだ事がないのだからいまだに答えを知らない。

だけど、結構良い作品だった気がするんだけど……自画自賛。

定期購読雑誌(電子書籍だけど)は『SIX SAMANA』だけの私である。
一次選考に通過しただけでも万々歳だ。

もっとも、定期購読ったって『Kindle Unlimited』に入っているから個別に買っているわけですらないけど。

小説、本。
東京には本が似合う街が多い。神保町は無論だろうが、中野だってそうだろう。
私がイチオシする街は中野からJR中央線で10分程度の西荻窪。

しかし、今回はただ一つのお店をもって中野をおすすめしたい。

麦酒大学。

キリンラガービールを注ぎ方だけで13種類の味わいへ変えるという離れ業。
神業と言い換えても良い。

上記のルポが秀逸だと思う。
知人に連れられて入ったのだが、びっくりした。
一時期は2週間に一度くらい通っていた。

注ぎ方だけでキリンラガービールをコロナビールの味わいに変える『爽快注ぎ』は衝撃だった。

食事も美味しい。(食べかけの写真でスイマセン……)

泡だらけのビール。アルコールは泡に多く含まれているそうだ。知らなかった。

13種類の全てに共通するのは驚きと、美味しさ。

変わり種のホットビールなんて文字通り熱したビールも、美味しいのである。

このお店があるだけで、私は中野を推す。
19時以降に入るなら予約は必須である。

中野は他にも良い店が多い。

偶然東京で連絡を取った、謎の女と麦酒大学で呑んだ事がある。
2軒目は小さな居酒屋へ入った。
彼女の何が謎といって、中学校の同級生の筈なのに、私自身も含めて名前を憶えている人間がいないのである。

2人で呑んでいたのだが、目の前にいるのに実在を疑ってしまう雰囲気の女。

仕事は昼は事務員。夜は政治家相手の占い師。
高級ホテルの一室で政治家相手に占いをしているのだという。口コミだけで予約が入るという。
……『さあワタシを怪しんでちょうだい』と言わんばかりの自己紹介である。

胡散臭い事この上ない。

私の隣に座っていた20代前半の女の子2人組に彼女はやたらと話しかけた。
赤の他人だ。

しかし職業『占い師』。女の子は話に乗ってくる。
私も会話に加わって女の子のうち1人と連絡先を交換した直後──女が私の両の眼を覗き込んだ。

自分ですら忘れた記憶を見透かすような真っ黒な瞳。

「U。オマエがこの娘と付き合う事はない」
室温が下がった気がした。
カウンターの向こうで焼き鳥を焼いていた店員の手も止まったように思えた。
彼女は続けた。
──「だが、この娘の向こうには、無限の出会いが待っている」

何の出会いもありませんでした。

愉快でインチキくさい連中もぷらぷらしている中野。

3軒目で西荻窪まで行くのも新宿に出るのもすぐである。

西荻窪。焼肉屋とバーが沢山ある。私が大好きな街だ。

良い街だと思う。
吉祥寺よりも私は西荻窪や中野が好きだ。

吉祥寺。ハモニカ横丁入口の有名店『ポヨ』
通りを眺めながら呑むモヒートは沁みる。ローストチキンも旨い。

一生暮らしたいかと問われると、もう少し静かな所が良い気がする。
だけれども、お酒好きなら良い街だと思う。中野も、西荻窪も。

(管理人U)