クラーク空港から車で20分程度。
アンヘレス市自体は学生街ともいえるし、郊外には工場もある。
とはいっても、観光客にとってアンヘレスはやはり風俗街だろう。

当初はクラーク空港からスービックへ直行するつもりだった。
しかし風俗街を眺めながらお酒を呑みたくなったので一泊する事にした。

ウォーキングストリートから西へ向かえば、昼も営業している店の多いプリメタ地区。
本当に『風俗のためだけ』に存在しているような一帯だ。
タイ パタヤのような観光気分は全く味わえない。
マニラに比べれば治安は良い。無論、裏道へ入ればそうとも言えないけれども。
白人を除けば韓国人が特に多い。彼らは風俗店や韓国料理屋も経営する。
アンヘレスは日本から行きにくい。
だから日本人観光客はあまり多くはない。
偶然話した26歳の日本人男性は、日本で働いた金でアンヘレスの売春エリアに沈没──を繰り返していると言っていた。
まだ若いのに良い趣味だ。私も26歳の頃そうしておけば良かった。
韓国人の力の強いアンヘレスだが、日本と縁のある土地でもある。
郊外のマバラカット飛行場は特攻隊が飛び立った場所。


カミカゼイーストはこの像の他、これといって見るものがない。
カミカゼウエストにも記念碑はあるそうだが、行くのに骨が折れすぎる。
私有地内に存在するため、入る事を拒否される事も多いそうだ。
私は途中で、行くのをやめた。プールで泳いでビールが呑みたかったのだ。
スービックにはSM シティ・クラークからバス。
オロンガポで降車。ここまで1時間半程度。
海の見えるエリアにはジプニーで向かう。

なんだか殺伐とした感があるが、それでも海があるだけで観光気分になる。
ぷらりと立ち寄ったホテル併設のレストランで昼食。
レストランの女性管理職がなぜかお酒の相手をしてくれた。
彼女だけアフタヌーンドレスを着ている。
他の職員は制服だ。
図抜けた美人。中南米との混血。
植民地人を使う行政官みたいな威厳はその所為かと、勝手に納得。

所変わってセブ島からボートで1時間程の距離にあるパンダノン島。

やる事がなくてセブシティのオスメニア・サークルをぷらぷらしている時、ツアーを知った。
混成グループとなるが1人でも参加できる。

パンダノン島へ向かう途中で、初心者向けダイビングも少し体験させてもらえる。昼に到着して、夕方までずっと海を眺めて寝ていた。

いくつもの島の狭間を越えてやってきた風が心地よい。
もっと、ずっと寝ていたかった島。また行こう。
(管理人U)