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槍の話を別にしても、古代の圧倒的多数の細民(ほぼ農夫)は豪族の支配に従った。
理由は、誰にとっても、それが省力的であったからだ。
灌漑水路を含むインフラを各戸にて心配する必要はない。
鉄器農具は支配者からシーズンごとに貸与された。
支配者も、被支配者も、互いに面倒が省けたから、このシステムは持続した。
かたや、細民が中央国家からじかに班田をあてがわれる仕組みでは、すべてが面倒になった。
作柄の豊凶と無関係にキッチリと定額の租税を納めねばならない。インフラ整備の世話はじぶんで焼かなければならない。納税コストが自弁である。中央まで現物を運搬するなんてやってられるかと誰もが思う。
面倒この上ないから、当然に反抗され、持続させにくい。
もし中央が中央の労力で開墾した田畑を班田として与えたなら、互いに「省力的」だと考えられたかもしれない。
しかるに古代の中央は細民の面倒を省いてくれなかった。
反抗の潜在圧が強いところに、槍を野放しにさせることはぜったいにできなかったのだと想像したい。
日本書紀によると皇極4年に中大兄は、みずから長き槍[ほこ]を執りて、殿のかたはらに隠れたり。
鎌子は弓矢。
ところが実行の段になると、中大兄はみずから「やあ」と叫んで剣[たち]を以て入鹿の頭肩[あたまかた]を傷[やぶ]り割[そこな]った……ことにされている。
じっさいには剣はトドメの斬首に使われているだけだったのではないか?
しかし暗殺が鉾によってなされたと公式史書に書くのは後世に悪影響があると当局者は考えたのではないか。
また余談。
アーサー王物語の中にこんなシーンが出てくる。弓手たちが騎士に向かって《引き返さないなら馬を射る。その先は歩いて行くことになるぞ》と脅すのだ。馬殺し用のヤジリがあった。武器の進化圧が高かったから、おそろしいカエシのあるヤジリも、いつまでも重用されていた。
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Brendan Cole 記者による2019-10-28記事「Russia Unveils ‘Unique’ Weaponized Icebreaker as It Eyes Arctic Oil and Gas」。
10-25に進水したロシアの新鋭武装砕氷艦『イワン・パパーニン』8500トン。厚さ1.5mの氷海を往けるだけでなく、艦対空ミサイルと、「カリブル」巡航ミサイルを発射できる。
無補給で2ヵ月は動ける。
就役は2022以降を予定。
ロシア北方艦隊の司令部はバレンツ海のセヴェロモルスクにある。
※軍艦や公船に「固定武装=砲熕火器」がなくともよいのだ。漁業取締り船の中に、ジャヴェリンのような軽便な誘導ミサイルを置いてあったってかまわない。もちろん操作は、陸自から割愛された「海上保安官助手」がする。
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Paul D. Shinkman 記者による2019-10-28記事「Trump, Pentagon Diverge on Need to Control Syrian Oil Fields」。
トランプは、中東に米軍を配備する代価として、現地の石油が米国に与えられるべきだ、と、20年以上も前から言い続けていた。今回、またその話を出しただけ。
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ストラテジーペイジの2019-10-29記事。
ベルギー軍の4×4のリンクス軽装甲多目的車両にヒビが発生して、使用中止とされる台数が増えてきた。
いずれも装甲バージョンであって、非装甲のリンクス×120両は無問題だという。
ベルギー軍がリンクスを調達開始したのは2007であった。メーカーはイタリアのイヴェコ。
リンクスは自重7トン。
米国のMRAPを参考に、V字断面にしてある。しかしサイズ的にはHMMWV相当。
通常、5人乗り。
かつて露軍もイタリアからリンクスを60両買おうとしたことがある。しかし2014にウクライナ侵略を始めたので、輸出が制裁対象となり、不可能になった。
その前にはロシアはリンクスをライセンス生産したいと考えていた。2000両も。
リンクスのエンジンは190馬力。ギアは6速。
CH-47でスリング吊下できる。
排気管には特別な素材を用いてあって、夜間に熱放出を敵のIRセンサーからみつけられにくいという。
リンクスはこれまで総計4000両以上が売れている。
米軍はHMMWVに増着装甲をとりつけたところ、自重過大となってサスペンションが傷み、シャシにクラックが生じた。やはり原因はそこだろう。