手元にメモがないので記憶で話すが、古代アッシリアの王様が使っていたカブトの素材は、イノシシかオオカミの「牙」だった。出土品があるようだ。
多数の牙をびっしりと、金属か皮革のヘルメットの表面に、タイルみたいに隙間無く貼りつけてあった。
防護対象が刀剣だけだったなら、この「牙」製ヘルメットは、無敵だったはずである。
真剣で、肉屋から買ったブタの頭を斬ったりしたことのある人なら、これはぜったいに知っていることだが、日本刀でも、動物の「顎」は切断できない。歯に当たって、止まってしまうのだ。その部分の金属エッジは、もののみごとに欠けてしまう。人間の首をきりそこねて奧歯に当ててしまった場合も同様だということは、三島事件の検視リポートが裏づけている。
だから、古代の「まがたま」というのは、オオカミかイノシシの「牙」なんですよ。もともとは。それを石で模造したのが始まりだと思う。
特にオオカミの牙は、他の動物を怖がらせる効果があったらしい。人間には知覚ができない臭いのようなものが、乾燥した牙からも立ち上るのかどうか、そこが私には分からない。謎である。
ただ、それをひとつでも首からかけていれば、バックカントリーで野獣避けになるという実用知識が、上代にはあったんだと考えたい。
魔避け、ですね。
さらにそれを首飾り状に連ねてたくさん身につければ、デコルテ部分は、刀剣から守られたかもしれない。
たしか、アムンゼン隊の南極探検記で、犬ぞりの弱った犬を殺しては他の犬たちに食わせてやるのだが、犬たちは、あまり腹が減っていないときは、アゴの部分は敬遠して食べ残す。しかし、極端に疲れてくると、そのアゴの部分も平らげたという。ほとんど歯ですよ。消化できずに消化器官が傷むんじゃないか?
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MATTHEW M. BURKE 記者による2019-11-1記事「In military first, Army gives Marine Corps rocket system platoon a lift off Okinawa」。
米陸軍所属の輸送艇LCU2022が、海兵隊のHIMARS(M142)を運搬する合同実験演習が、沖縄で成功した。
海兵隊は、海軍との間では、すでにこうした舶載転送テストを済ませているし、最近ではデモンストレーションを8-14に実施した。
今回、陸軍の小型揚陸船でも運搬できるのだと実証した。これは、沖縄や日本本土が中共からのミサイル攻撃を受けているさなかにも、日本列島の南西近海でHIMARSを自在に展開させられることを意味する。
長射程で終末GPS誘導されるロケット弾を6連射できるHIMARSのランチャー車両は兵士3人で運用される。これに、1台の再装填補給車と、2両の予備弾運搬トレーラーが随伴。
※この記事についているLCU運搬デッキの俯瞰写真が興味深い。システムを構成するトラックの、排気管だけでなくて、吸気管までもが、キャビンの天井よりも高く直立していて、その先端はシュノーケル構造となっている。つまり、運転手が頭まで水没してしまうほどの水深に車体が浸かっても、エンジンは回し続けるつもりなのだ。当然、電装関係も防水だろう。米軍、さすがならずや。前に単行本でも書いているのだが、日本の自治体は、くだらない特製防災車両などを1億円以上もかけて調達するよりも、米軍仕様の大小のトラックをそのままたくさん輸入しといた方が、はるかに水害対処は自在になるはずだ。おそらく自衛隊の3トン半よりも、洪水には強い。千葉県民、聞いてるか?
HIMARSはC-130でも空輸できるが、1両だけだ。
陸軍のLCU(いわば現代の「大発」)なら、随伴車両ごと、余裕で搭載して運べる。しかも、海軍の強襲揚陸艦が近寄れないような浅い海岸に近寄って、そのまま岸にノシ上げられるのだ。
『LCU2022』は、船名を『USAV ハーパーズフェリー』という。陸軍第10支援群が管理運用する。汀線にて前方のランプドアを倒して車両を搭載・卸下できる。
※次の課題は、強襲揚陸艦のフライトデッキ上からではなく、LCUのように側壁のある揚陸船艇のデッキ上からも直接に長射程ロケット弾を連射できるような方法をなんとか工夫することだろう。ひとつの方法はコールドランチ式に変えることだが、何年もかかってしまう。またひとつの方法は、最初は水平に発射するが、すぐにロケットが仰角を増して上昇するようにすること。Maxレンジは犠牲になるが、早く実現するだろう。そして緊急に可能な方法としては、積載デッキに薄く海水を張り、その海水をバッファーにする方法だ。陸自もすこしやる気を出して、MLRSと試験プールで、この方法がフィージブルかどうか試してみたらどうだい。
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ロイターの2019-10-31記事「U.S. envoy for Iran says Tehran spent $16 billion on ‘militias’ in Iraq, Syria: Al Arabiya」。
イランはこれまでに160億ドルも、イラクやシリアのシーア派民兵のためにカネを使ったという。
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ストラテジーペイジの2019-11-1記事。
米軍内の自殺事情。ちょっと忙しいので訳さない。参考にできるデータ。