Edward Wong and Julian E Barnes 記者による2019-12-16記事「US secretly expelled Chinese officials suspected of spying after breach of military base」。
この9月後半に、駐米のシナ大使館から2人の外交官が国外追放されていたことが判明した。
うち一人はまちがいなく、外交官のフリをしていた情報機関員であった。
ヴァジニア州にある機微な軍事基地〔ノーフォーク海軍基地〕を自動車で流しながら偵察していた。怪しまれて逃走したが、基地の消防車に行く手を塞がれた。
米政府が初めてシナ外交官を追放したのは1987年のことであった。
数年前から中共政府は、米国人外交官がシナ国内を旅行するときに厳しい制限を課している。それで、相互主義により、米国政府も、シナ外交官が勝手気侭に米国内を旅行できないように制限を課している。中共は、それはウィーン条約違反だとほざいている。
ノーフォークには海軍のシール部隊の「チーム6」の司令部がある。
中共外交官は観光旅行を装い、車に女房を乗せ、基地の正門から堂々と進入しようとした。しかし衛兵は、男が許可証をもっていないことを確認し、敷地内で転回して出て行くように指示した。
しかし外交官はそのまま中へ進んで行った。
そこで消防車が車の行く手を阻んで男を引きずり出した。
この外交官は英語がわからないフリをした。
こうした行為の目的は、米軍施設のセキュリティの厳密さをテストすることにある。
テスト役をやらされた男は、情報機関の下っ端である。
もし、この下っ端が堂々と進入に成功したなら、次は、もっと有能な情報機関員の真打が派遣され、先に成功したパターン通に倣って、この基地に入り込んでやろうという段取りなのだ。
次。
ストラテジーペイジの2016-12-16記事。
ドイツ軍は196両のミニミニ戦車「ヴィーゼル」を保持しているが、これをアップグレードするという。
有人の装軌式戦闘車両としては、ヴィーゼルは世界最小である。
重さも、だいたい2.5トンしかない。これは、現在の米軍の装甲型のHMMWVよりも軽いのである。
したがって防弾は、7.62mmライフル弾までしか考えていない。
ヴィーゼルは1993年に生産終了するまで、343両が造られた。
1993からドイツが活発化させた、国連の平和維持活動に、この車両はとても重宝することが発見された。というのは、あまりにも履帯の接地圧が小さいので、対人地雷も対戦車地雷も爆発させずに通行することができたのである。
4輪はいわずもがな、6輪や8輪であっても、タイヤの接地圧は、履帯の接地圧よりも遥かに高い。かたや装軌式は、重戦車であっても、人の足の裏よりも接地圧が高くなることはない。それが全体として軽量なのだから、極限まで接地圧は小さくなる。
最初はソマリア、ついでバルカン半島で、ヴィーゼルのこの特殊な能力が確認された。2002からはアフガンへも搬入され、そこで10年近く、活躍もした。
このたび、8550万ドルをかけて装甲と通信設備を改善する。これによりますますゲリラの地雷に対しては安全となり、2030年まで寿命が延びるという。
ヴィーゼルの対戦車型は数が少ない。そのミサイルも、TOWから、MELLS(イスラエルのスパイクLRのライセンス品)へ換装されるともいう。ただし、いまどき陸上車両からATMを発射するのは流行らない。ウィーゼルの基本型は、20ミリ銃塔型である。
リファービッシュは2022年に完了予定。
ウィーゼルの寸法は、高さ1.9×長さ3.55mである。
CH-47の機内に2両を搭載できるのだ。
エンジンは5気筒・87馬力のフォルクスワーゲン製ターボディーゼルである。
アフガニスタンではラインメタルの20ミリ機関砲搭載型のウィーゼルが活躍した。2km先から正確な射弾を送ることができ、ゲリラはてきめんに士気阻喪したという。
ヴィーゼルは輸出されたことはなく、ユーザーはドイツ連邦軍だけである。
アフガニスタンに送られたウィーゼルの一部は、武装を撤去して、対地雷レーダーを装備した。それと、無線操縦できる地雷原啓開装甲車「マインウォルフ」がコンビを組む。