ベーシックインカムの法定化の時代が来るよなあ……このままだと。

 ストラテジーペイジの2020-3-20記事。
    2019-11にスペイン沖で、南米からはるばるやってきたナルコサブ(コカイン密輸出専用潜航艇)が拿捕された。こうしたナルコサブは前々から、大西洋を横断しているのではないかと疑われていたが、これまで、証拠を押さえることができていなかった。

 乗っていた3名は、逮捕された。
 3人のうち2人はエクアドル人。3人目はスペイン人で、自沈現場から逃亡していたが、後日逮捕された。水先案内人だったようだ。

 潜航艇は全長21m。コカイン3トンを搭載していた。この艇は、拿捕される前に、数度の大西洋往復を果たしていたようであった。

 終点海面には、ポルトガル国境の近く、すなわちスペイン南西の海岸が選ばれていた。そこなら沿岸警備も手薄になるからだ。

 スペイン沖に密輸用の小型潜航艇が出没しているという噂は2016年からあった。

 その他、アフリカ大陸西端であるケープ・ヴェルデ島や、カナリア諸島や、アゾレス諸島に「荷卸し」している密輸潜航艇もあると分かっている。

 密輸は、漁船やプレジャーボートと洋上でランデブーして瀬渡しする。そのさい、燃料の給油も受けて、潜航艇はふたたび南米海岸に戻って行く。

 アフリカ海岸に揚陸されたコカインも、最後はスペインまで陸路、北上することがある。マーケットは、アフリカよりも欧州が巨大なので。そしてスペインが、全欧州市場に対するコカイン仕出しのスタート地点になっている。

 コカインの卸元工場は、エクアドルかコロムビアにある。
 1980年代から、かれこれ1000隻以上の、ガレージ製潜航艇が南米で建造されてきた。現在、現役で密輸に走り回っている隻数は、200隻前後だという。

 米国は2000年から、この潜航艇対策に直接、乗り出している。南米からメキシコまで太平洋航路を潜航艇で運ぶルートがとても巨大なので。メキシコからは陸路で合衆国に運ぶ。