『デカメロン』も、ペストを逃れた田舎の別荘が舞台だった。

 Ross Pomeroy 記者による2020-3-23記事「Doctors in China Treated COVID-19 With Antivirals Not Approved in the U.S.」。
    武漢でアウトブレイクを診断した医師たちが11の症例から、以下の所見を得たという。

 ひとつ。
 一般的なアレルギーのある人、たとえばアレルギー性の鼻炎や皮膚炎の人は、新コロには比較的に罹り難く、かかっても悪化しにくいんじゃないか。
 ただし今後の調査により、この印象が間違っていたということになるのかもしれないけれども……。

 ふたつ。
 武漢では、合衆国内では未承認の抗ウイルス薬が、積極的に投与されている。いちばん多いのが、ロシア製の「アルビドル(Arbidol)」だ。
 胸部CTスキャンで、劇的な効果が確かめられるという。おそらくウィルスの自己複製が阻害されているのだろう。
 日本と中共で承認されている(しかし北米では承認されていない)「Favipiravir」という抗ウィルス薬には「アルビドル」以上の効験があるかもしれない印象。ただしこれはまだ厳密な統計ではない。

 みっつ。
 新コロに罹ると、患者は、長期のウイルスキャリアーになり得るようだ。44歳のおっさんの例だが、2月初めに新コロ症状が緩解したので病院から解き放ったところ、その2週間後に、また無症候性の感染が確認された。

 いったん体内でウィルスが制圧された後、また感染したという可能性もあるにはあるが、それよりもあり得るのは、初回感染したウイルスが体内で制圧され切っていなかったということ。

 ただしその患者についての詳報が公表されてない。今も感染病原体をもっているのかどうか。その感染力はいつまで持続するのか。

 次。
 ストラテジーペイジの2020-3-23記事。 March 23, 2020:
    シナ人研究者によると、アフリカ人は新コロに罹りにくいのだという。理由は、アフリカ人の肺の中には、シナ人の肺に比べて、五分の一の細胞受容体(cellular receptors)しかないからだそうだ。

 アフリカには世界人口の18%が住んでいるが、もっか、新コロ感染者数は世界の0.3%にとどまっている。

 他方で、アフリカ人は、鎌状赤血球に由来する貧血症になり易い。これはマラリア原虫症に対する対抗として合理的なのだが、血液病になるリスクと表裏一体なのである。