「総集結イベント」の時代が去ったように思われる。

 今後も、世界的な競技イベントは、あっていい。

 しかし、異なった種目をわざわざ同じ空間、同じ時間内に集めて開催させる趣向は、もはや、合理的ではなくなっただろう。
 未知の病気や既知の病気の感染リスクが高すぎ、それによって全競技が流会となってしまった場合の社会的・経済的リスクが、大きすぎるからだ。もはやどんな保険会社、どんな政府も、このリスクの面倒は見きれない。

 ということは今後は、競技種目別に、時と場所とを極力バラバラに、国際大会を計画していくことになるだろう。

 「5G」がインターネット放送の臨場感を高めるから、それで特に問題もないはずだ。

 近代五輪は「無理イベント」になりすぎて、その結果、みずから五輪の時代に、幕を引く。

 これも「熱戦時代の終わり」の必然であった。「ポスト冷戦」の今も、各国政府がやっていることは冷戦と変わりがない。
 リアルの国家間闘争を一時休止させることに古代五輪の祭典的な意味があったのだが、冷戦は近代五輪開催中もまったく停止されない。
 いや、古代五輪ですら、ギリシャ都市国家群だけの内輪大会であった。宿敵のペルシャ人の参加は考えられなかった。

 無理なことが、無理だとようやく分かった。人々は、少し利口になったのだ。

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 CAITLIN M. KENNEY 記者による2020-3-25記事「Military services balance haircut policies with preventing the spread of coronavirus」。
    米海兵隊は、基地内/艦内売店と床屋をオープンし続ける。ただし、毎日何回も店内を徹底消毒すること、現役軍人にしか利用させないこと(家族はダメ)、同時に入店できる人数には制限を設けることとされる。
 床屋の場合、ドアノブと蛇口ハンドル等の頻繁な消毒も、求められている。

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 ストラテジーペイジの2020-3-25記事。
   中共軍は2019後半、140万ドル分の最新式の防弾ヴェストを含めた、総額20億ドル分の、兵隊の個人防弾装具を調達すると発表した。2年がかりで。

 とうぜんながら、セラミック製防弾プレートをインサートできるデザイン。

  ※おそらくこの「買い物リスト」は修正される。「防毒マスク」「耐汚染防護服」の方がずっと緊要だと理解したはずだから。