2020年5月4日の京都四条と嵐山の様子/管理人U

 コロナ禍の真っ最中。ゴールデンウイーク。
 TVからは、コロナ禍が更に苛烈に世界を覆い、状況が悪化すればするほど儲かりそうなコメンテーターの言葉が聞こえてくる。そんな風に聞こえてしまう私はたぶん、性格がとても悪いのだろう。

 急がねばならないのかと問われると返答に困るが、必要な用事を済ませるために京都へ向かう。四条河原町まで自宅近所の駅から40分程度。だからまあ、ご容赦願いたい。

 三密を避けろといわれるが、車両の中はそんな状態とは程遠い。

阪急電車内。三密どころか乗客は1車両に2~3人くらい。

 四条河原町駅近辺に用事があるのだが、一駅手前で降りる。散歩がしたくなったから。こうみえて、そこそこに人は歩いている。ただし店が開いていない。

烏丸駅周辺

商店街

 198年続いたお店が閉店するという張り紙を見て、少し考えてしまう。
 閉店は、お店のステータスを対観光客に全振りしてしまったからだろうか? それとも、かつての馬具のように、すでに必要とされなくなったからなのだろうか?
 前者だとしたら、経営判断というのは本当に難しいと思う。後者ならば、エルメスのように方針転換をするのは、やはり容易ではない。結局、商売は難しい。本当にそう思う。

デートコースの定番、先斗町。人がまったくいないが、昼間は以前からそんなもんだ。

 用事の前に、食事を取ろうと考えた。あまり店が開いていないが、天気は良い。こんな日は、鴨川沿いに座って何か食べたい。
 四条大橋近くの料理店ではテイクアウトの焼肉弁当を売っている。2000円。ステータスを外国人観光客に全振りした結果か。
 あまり今の時期に適当な金額設定とは思えない。たぶんそれなりに良い食材を使っているのだろう。そういう値段設定にせざるを得ない品質なのだと思う、これまではそれで良かったのだ。ただし、単に用事があって京都に来た1人のオッサンが買うかというと、疑問だ。店内で食べる事ができるならそれでも問題無いが、テイクアウト専用。晴れているから鴨川沿いで食べられる。雨だったらどうするのだ。中々にハードな値段設定だと思う。

四条大橋

 結局、マクドナルドでビッグマックセットを買う。鴨川沿いで座って食べた。
 ビッグマックはいつでもどこでも同じ味。私が過去に訪ねたいくつかの国でも、なぜかビッグマックは同じ味がした。ケンタッキーフライドチキンは全然違う味なのに……。美味しいので助かるのだが。

 ステータスを観光客に全振りすると、観光客以外からそっぽを向かれる。
 特に外国人観光客に全振りすると、観光目的以外の日本人が近付かなくなる。大阪の黒門市場が顕著な例なのではないか。

 私は15年程前にも大阪に住んでいた。当時、黒門市場は本当に閑散としていた。コロナ禍発生直前の活気はひとえに外国人観光客のおかげではあるのだ。
 日本人が来なかったから、インバウンドに頼った。その結果が今。本当に難しい。 

四条大橋から鴨川を見下ろす

 

 用事を済ませて──すぐに帰るのも勿体ない気がした。嵐山まで足を延ばす。バスで数十分。どうせ帰宅は阪急電車。嵐山駅から乗れば良い。

嵐山 渡月橋

 意外な事に、結構人が歩いている。自動車も多い。ちょっとした渋滞ができていた。ただ、大きな駐車場を持つ施設は閉まっている。お店がほぼ閉まっているのだ。一体どこに停めるのだろう?

お店はほぼ営業停止中。ただし少しは開いているお店がある。

嵐山 竹林の小径

 竹林で、韓国人の中年女性3人組に写真を撮ってあげた。観光客ではあるのだろうが、日本語が上手。日本に住んではいるのか。

 

 1年半ほど前に東京から大阪に転勤してきて──あまりの外国人観光客の多さに驚いた。大阪も京都も、だ。心斎橋のドラッグストアでは呼び込みの声が中国語だ。歌舞伎町ですらさすがに呼び込みは日本語なのに。

 心斎橋も嵐山も、一見してステータスが外国人観光客へ全振りに思えた。正直、日本人で、しかも嵐山ですら片道1時間もかからない距離に住んでいる私には、行く気が失せていた。疲れるし、人ばかり多いし。

 今回、こういう時期に訪れるのは褒められたものでもないのかもしれないが──嵐山は、人があまりいないからだろうが、美しいと思った。

 この美しさと経済的復旧を両立させる事は殆ど不可能なのだろう。それでも、何とかならんものか。全く、観光業と無関係な私の無責任で勝手な希望だ。

(管理人U)