車、売ります。

 ANDREW DYER 記者による2020-7-17記事「Sailors test positive for coronavirus after sharing firefighting gear during USS Bonhomme Richard fire」。
    7-14に出火した『ボノムリシャール』艦内で消火戦闘に従事した者のうち、少なくも2名が新コロに罹患したことがわかった。症状を発したのでテストして、陽性。

 消防隊員の間で防炎服を共有していたことが、感染経路ではないかと疑われている。
 この2名と濃厚接触している別な27名が、現在、隔離観察中である。

 消火を手伝った『USS サン・ディエゴ』の水兵たちの中に、少なくも5人の新コロ陽性者が確認されているところだ。

 このたびの消火活動には、サンディエゴ軍港所在の16隻の軍艦から400人以上の水兵が参加している。
 『ボノムリシャール』艦内の消火用装備は燃えてしまっているので、それら装備は軍艦『サン・ディエゴ』などの近傍の碇泊艦から貸し出された。

 『ボノムリシャール』の艦内火災は9日には鎮火した。

 マイク・ギルデイ作戦部長は、艦齢22年の『ボノムリシャール』は修復可能だと思うが、その修復をすべきかどうかの問題がその前にあるとの認識を語った。ダメージ検断はまだなされていない。

 次。
 Marion Renault 記者による2020-7-17記事「No One Has to Get Their Period Anymore」。
        魔女であり異教徒であるとして火刑に処されたジャンヌ・ダルクについて1455年に裁判がやり直され、罪なき殉教者だったとされた。
 そのやりなおし裁判の過程で身近だった者たちの証言が集められているが、それによると、彼女は19歳で死ぬまで、月経が無かったという。

 今日、複数の医師たちが、14~15歳の患者に対して無月経をオファーする。スタンフォード医科大学の小児科教授 ソフィア・イェンいわく。月経周期は選択的な肉体プロセスなので、初潮以後、その周期を止めることは可能であり、われわれは無月経を能動的に選べるようになっていると。

 イェン教授はこのオプション提供について特に熱心な人だ。そのための会社も創設している。
 一生のあいだ、平均すれば、2300日の月経期間がある。
 もし月経を抑制できるならば、女性特有の鉄欠乏症の問題もなくなる。
 イェン教授には、月経の無い世界がすでに見えている。まもなく、その時代は来るのだ。

 フロリダ州在住の24歳のゲイブリエルは、同級生より早く、小五(fourth grade)で初潮があったが、そのことをずっと、不公平だと思い続けてきた。
 20歳のとき、ゲイブリエルは、産児制限に用いる子宮内ホルモン装置(IUD)をしてもらい、その副作用効果によって月経を止めた。
 ゲイブリエルの感想。とにかくすばらしい。将来、妊娠する気になるまで、ずっとIUDを使い続けたい。

 今日、どの医師も、受胎しようとするときまで月経など無用なのであるという見方に、反対はしない。
 人体は、妊娠を予期し、その準備として、子宮内壁を厚くしようとする。しかし、ピルやIUD等から出されるホルモンは、その過程を止める。

 治療実験によると、「ライレッタ」というIUDのユーザーのうち4割以上が、その製品の予定有効寿命である6年の間、まったく月経を見なくなった。

 また、「デポ・プロヴェラ」という注射を3ヵ月ごとに受けた人の半分以上は、1年以内に無月経となり、7割近くは、2年以内に無月経になっている。

 生理用品は、その人の生涯に、数千ドルの余計な出費を強いている。
 最近の調査によれば、セントルイス市内の低所得女性の三分の二近くの人が、昨年、生理用品を買えなかった。

 うまれつき子宮等の無い人がいる。その人たちには治療によって月経を止めてやらねばならない場合があった。
 月経停止治療は、生理が重過ぎる人(米国女性の5人に1人)や、多嚢胞性卵巣症候群の人の助けにもなる。おそらく妊娠可能年代女性の6~12%が恩恵を蒙るだろう。
 昨今のようなパンデミックの最中にも、月経は、女性にとっての過重負担となり得る。

 コロムビアの20歳の女性は14歳のときに多嚢胞性卵巣症候群になった。生理が来ると歩くことも眠ることもできなくなった。2017年にIUDを装着し、すべての苦しみから解放された。もう二度と月経が来ることは望んでいない。

 シカゴ在住の20歳の人(トランスジェンダー男性)は、IUDによって月経を抑制することにより、かつて女性として生まれた痕跡を忘れることができる。

 もう何十年も、産婦人科学の世界では、ホルモン系避妊薬による月経抑制は安全だと医師たちに断言してきている。

 2011年に米軍女性軍人500人にアンケートした。三分の二の人は、出征中、月経を止めたかったと答えた。またほとんどの人は、避妊薬を月経抑制のために使う方法について軍は正式の部内教育プログラムを実践するべきであると回答した。

 イェン教授は予測する。将来、すべての女性は初潮から2年以内に、月経を自分の意思で――妊娠しようと決意するまでは――抑制するようになるだろうと。

  無月経は、下垂体や甲状腺や肝臓の病気等をひきおこすという警告も他方にある。

 次。
 ストラテジーペイジの2020-7-18記事。
   中共の2000トン以上の軍艦や公船には「政治将校」が陪乗している。

 軍艦内の政治将校の役目は、中共党の名折れとなるいかなることもさせないこと。艦内の反抗の空気を察知して報告すること。外国に寄港したときに、逃亡者や亡命者を発生させないこと。

 ロシアでは「ザムポリト」と呼ばれていた。中共では「政治委員」である。階級は艦長と同じものが与えられている。命令の力は艦長に優先する。

 2018年に、政治委員は作戦行動の指揮も随時に執れるということが明瞭に規定された。いつでも艦長の代わりが務まるのである。

 米軍艦内ならば、エグゼクティヴ・オフィサー(XO)=副長が、艦長に次ぐ命令承行者であるが、シナ海軍では、政治委員>艦長>XOなのである。

 政治委員が、軍艦内の幹部たちの考課リポートを作る。
 それゆえ、海軍軍人としてその後も出世できるかどうかは、政治委員のおぼえがめでたいかどうかにかかってくる。

 ロシアは政治将校を90年代に廃止したが、けっきょく復活させるしかなかった。