ハマスはどんなロケット弾をもっているか。

 Gilang Perdana 記者による2021-5-13記事「Hamas Launches A-120 Rocket ‘Rain’, Israel’s Iron Dome Was Overwhelmed」。
    2021-5-10から12日にかけてハマスは1500発のロケット弾を発射した。

 ロケット弾の主力は「A-120」であった。射程が120kmある。
 2014にハマスが発射した「R-160」に似ているという。このRは、2004年にイスラエル軍に殺された指揮官ランティシの頭文字。
 A-120のAは、ハマスのガザ南部司令官・アルアッターの頭文字らしい。

 ハマスのもっている短距離ロケット弾はクァサムといい、射程10km。また「クッズ101」は射程16km。
 BM-21も「グラド」および「セジル」の名で保有する。こちらは55km飛ぶ。

 この他、75kmとぶ「M-75」、100kmとぶ「スブー」、200kmとぶ「M-302」もハマスは保有する。

 A-120は、地上に設置した8連射ランチャーからつるべ射ちされる。車載だと空爆されてしまうので、車載せず、コンパクトに地表に隠せるようにしてある。
 「S-40」も同様。

 ふだんは地下サイロに埋めて隠匿しておき、発射直前にランチャー箱を地面に出して据えつけ、そこにロケット弾を運んできて人力で1発ずつチューブに装填し、8発収容したところで仰角と方位角を付与し、点火する。すべて同一諸元で連射される。

 ※陸自は、地対地ロケット弾入りのチューブ1個を2輪の人力運搬台によって隠密に山地機動させ、先島群島内のどこからでも、上陸してきた支那軍を随意・随時に射撃できるような、コマンドー運用に特化した挺進砲兵隊を組織するべきである。パレスチナ人にできる工夫が、なんで日本人にできないんだ? 着眼がなさすぎる。


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 Gilang Perdana 記者による2021-4-30記事「Israeli Troops Claim Cancer Due To Radiation Radar In Iron Dome Hanud System」。
   ラファエル社が開発したアイアンドームは、米陸軍とシンガポール陸軍によっても採用されている。

 イスラエルの『デイリー・イェデット・アーロノス』の2021-4-29記事によると、このレーダーを扱わされたイスラル軍の徴兵のグループが、短い任期中に癌になってしまったという申し立てがあると。

 いずれも2011年以降に徴兵された兵士で、徴兵80人ごとに1人が発癌したという。アイアンドームを担任されられたあとに癌になったイスラエル兵はトータルでは240人だそうである。

 アイアンドームの「ELM-2084」という三次元マルチミッションレーダーが発する電波と熱が、原因として疑われている。このレーダーはエルタ社製である。

 1個アイアンドーム高射大隊は、3個から4個のミサイルランチャー(その1個は20連射可能)、1個のBMC(戦闘マネジメント&統制)ユニット、そして1個のレーダーからなる。この1個大隊で、12km四方の地積を防空できる。