本番でいきなり新しい靴を試させてはいけないという教訓をまだ学ばないコーチがいるのかな。

 indomilitary の2021-8-5記事「First Fly in 2022, Baykar Makina Releases Bayraktar TB3 Design, Specialist Operates from Carrier」。
    トルコ海軍の2万7000トンのヘリ空母『アナドル』から運用される予定の艦上無人機「バイラクタル TB3」の姿が明らかになった。基本的に「TB2」そのままだが、背中に、衛星通信用パラボラを納めた隆起が見える。

 発艦・着艦のさいに、クレーンやレスキュー・ネットも使われるというが、詳細不明。

 メーカーは「SATCOM」による通信が必要と考えてアンテナを増設強化したのだが、たいていのユーザーはSATCOMのコストを嫌うということもメーカーでは理解している。

 プレゼンテーションによると、「TB3」は最大離陸重量が1450kg。滞空は連続24時間可能。そして主翼は折りたたみ式になる。

 「TB3」はまだ初飛行していない。それは2022年を予定している。母艦のLHDもその頃にならないと就役しないので、ちょうどいいのだ。
 『アナドル』艦内には「TB3」は最大50機まで収容できるそうである。

 次。
 Defence24.com の2021-8-5記事「Polish Warheads for Loitering Munitions」。
    ポーランドのPGZグループ傘下の「ベルマ」社が、自社製のみならず他社製のいろいろなクォッドコプターにとりつけることのできる、さまざまな小型擲弾ポッドを開発した。

 この小型擲弾の弾頭部分は、爆発物の代わりに、専用のセンサーとすることもできる。

 つまり、市販の廉価な業務用クォッドコプター(ペイロード1~5kg)を、同社製の後付けのポッドによって、自爆機に仕立てたり、監視偵察機に仕立てたりできるわけ。

 ベルマ社は2017年から軍用のクォッドコプターも開発してきた。とりあえずは自社製のドローンに新型弾頭をとりつける。

 最新製品のひとつ「GTB-1 FAE」は、重量600グラムの燃料気化爆弾である。半径10m~12mに殺傷爆圧を及ぼす。建物内で使えば特に有効。

 野外の敵歩兵に対しては「GO-1 HE」弾頭が用意される。550グラムの普通榴弾である。

 装甲車に対しては「GK-1 HEAT」弾頭。重量500グラムの成形炸薬で、厚さ180ミリの防弾鋼鈑を貫徹できる。

 これらの弾頭には照準用の光学センサーが組み込まれている。昼用と夜用が用意されている。
 このセンサー込みで、弾頭重量は1.4kgとなる。

 弾頭内に固有のセンサーを組み込まず、おおよその見当で自爆させるなら、爆発物重量を1kgにできる。

 安全装置は、何度でも遠隔でかけることができるそうだ。