後方のAWACSがすべての指図をし、F-16がそれに従ってレーダーを停波しつつ低空を先行してAMRAAMを発射すれば、敵機は訳もわからぬうちに、落とされてしまう。
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『Defense Express』の2025-6-8記事「「Could Go Wrong Any Moment: New Footage Shows How Much Time a Ukraine’s Drone Operator Had to Strike the Russian Tu-22M3」。
6-1攻撃を実行した1機のFPVドローンのフル動画が公表された。場所は「Belaya」飛行場で、この機体はバックファイアの胴体中央の燃料タンクを少し外して、垂直尾翼寄りに衝突してしまった。ゆっくり降下しているにもかかわらず、このようなミスが生ずる原因は、携帯無線電話システムでリモコンしている関係で、送受信号にディレイが介在しているからだという。
記事は、LTE方式の弱点も伝えている。同じ空間では常に同時に1機しか、操縦ができないのだ。だから攻撃は、間延びした五月雨式になってしまう。スウォームで一斉に襲撃することができない。
発進だけ一斉にさせてしまい、1機を誘導しつつ、他は空中で待たせるという方法も、できなくはないが、電池は15分しかもたず、それも、逆風や横風が強ければ、もっとずっと短くなる。
「Belaya」では、すくなくとも1機の特攻ドローンは、AAによって撃墜されている。飛行機とは離れた草地が燃えているのはそのせいだという。
稼働可能な現役の爆撃機であることの見極めは、地上整備員がコクピットにアクセスするための「ハシゴ」が置かれていれば、わかりやすいという。
※黒海では、劣勢海軍の無人艇による、優勢海軍の軍港内閉じ込めが、完成した。近代海軍戦史上の、奇観。おかげで、ロシアはウクライナの穀物輸出船を阻害したくてたまらないのに、それができない。宇軍の無人武装艇は、敵海軍がますます奥に引っ込んで攻撃チャンスが減ったので、艇上に特攻ドローンを複数機搭載し、それを放って、陸上の敵SAM陣地などを海から空襲させるようになったという。そしてまちがいなく、長距離型の水中無人艇を研究している。敵の航空哨戒が多段化し、延々と水上機動するアプローチは難しくなっているので。