※このエッセイは、「water_dog」さまからの有償仕事依頼に応じて、兵頭二十八が書いています。
●モサドの「ご注進」が策略的であったなら、米国はどうなってしまうのかという心配
2026-8-13のロイター記事によりますと、ドナルド・トランプ大統領は、アンカラでのNATO首脳会議後、イランが暗殺を企てているという情報機関からのご注進を真にうけて、大型機内に弁当を搬入するケータリング車両に身を潜め、周囲からは見られないように、エアフォースワンから別な軍用機に移乗し、それで英国まで飛んだのだという。
この事実は、『ワシントン・ポスト』紙が月曜日にすっぱぬいた。
ところで、私も含め、多くの人は、この警告情報の出処がイスラエルだったと想像していることでしょう。
米国大統領とその護衛にとって、「暗殺の脅威がありますよ」と言われたなら、かりにそれが「嘘」あるいは「大袈裟」あるいは「まぎらわしい」内容だったとしても、無視するわけにはいきません。ましてソースがモサドだったならね。
しかしそこまでの特殊な《信頼関係》は、政府を乗っ取られる危険とほとんど紙一重じゃないですか?
たとえばある日、元イスラエル政府の要路に居た人物から、トランプに対する「忠告」「警告」にかこつけ、さりげなく、こんなほのめかしがなされるかもしれないのです。――『オレたちはお前が隠しているつもりの私生活のすべてと小汚い金稼ぎ犯罪の巨細をここまで掌握済みなんだよ。いつでも無名イスラム教徒の偶然の成功にみせかけて暗殺したり、家族と仲良く刑務所行き不可避の犯罪証拠の数々をメディアにリークしてやれるということを、これで理解したかな?』
もちろんこれほど露骨な言い方はしません。しかしトランプ本人にだけは間違いなく刺さるような文法を、彼はいくらでも使えるはずだと想像します。
2月のエピック・フューリー作戦の直後、中国の特撮パロディ番組が、トランプ顔の鷲の頭にとりついてその思考を支配している烏賊(もちろんイスラエルのあてこすり)、という戯画をショート・ドラマ化していて、私はSNSでそれをたまたま視て、制作のスピードと皮肉の節度抑制と展開のまとまりのよさに脱帽したものでしたが、まさにこの戯画が現実になっているという心配が増して来ました。
●おまけの雑案
先日、温泉探検のついでに「ニセコひらふ」(倶知安町)に寄ったら、メイン通りの「ひらふ坂」(通称ゴンドラ坂?)を無料の「自動運転EVバス」が走ってるんですよ。8月23日までのテストらしいのだが、Navya Mobility 社製の「EVO」とかいう9人乗りの、自動運転レベル2。
時間がなくて試し乗りはしませんでしたが、あの坂は、徒歩で下るのは楽でも、登り返すときに、荷物を抱えていたり炎天だったりしたら、さすがに億劫に感ずる人がいるはずで、それは観光客の「散策」意欲を殺いでしまうから、そんな不便を解消してやるためのエスカレーター代わりのファシリティとして無人のミニバスを走らせるのは、観光促進の一法だと思いました。
ところで、昔、もっと下のローソンの向かいにそびえていた山小屋風の「NAC」さん――わたし的にはラフティングの出撃基地としての想い出が2回ある――の拠点は、いつのまにかメインの坂の上の方に引き移っていた。察するにNACさんはこの近辺の体験レジャーの稼ぎ頭としての地歩が相当に確かなものになり、ついに目抜きの一等地に城を構えることにしたんでしょう。慶賀の至りだ。サマー・ゴンドラの乗り場近くには、1棟まるごと、電動の自転車やスクーターを貸し出すためのビルも、併せて運営しているご様子であった。
さてそれならばご提案があります。今回テストされている無人バスは、スピードが18km/時未満なんだから、もっと往復運転の頻度を増してくれないと、気軽に飛び乗ってエスカレーター代わりに使うというわけにいかない。
むしろ、ひらふ坂のいちばん下で、電動マイクロ・モビリティをNACさんがタダ同然の料金で通行人に貸し出すようにしたらよいのではないですか? 利用者は、それを坂の上まで乗って行き、その途中の数地点のどこででも、乗り捨てられるようにするのです。GPS連動の安全装置を付けて、借り手がこのメインの坂道のエリア外へ逸脱しようとしたら、モーターが止まるようにすればいい。そのくらいのシステムは可能なはずですよね?
――《令和八年八月十六日・記》――