閉ざされたシナ語空間

 今朝拝見した太田述正氏配信の英紙摘録記事は、現在までの日本国内の凡俗メディアには絶えて見られない事実指摘で、さすがジョージ・オーウェルを生んだ国は記者やデスクの関心の在り処も違うと驚かされました。
 中共の国内情報部がシナ国内の全プロバイダーに裏から強いることにより、「リアルタイム検閲」が、それも、検閲されていること自体を愚かなシナ学生どもには悟らせぬ「変換マクロ」により可能である……。考えてみれば当然な可能性でした。この、国家検閲の21世紀の最新進化型が、シナ本土では遂に実践されるようになっているのです。
 そうであるというのに、本朝のTV・新聞のコメンテイターなどは、依然十年以上前の「インターネット幻想」の孫引きに終始している。特にマスコミ関係者の惚けぶりは際立っているように思います。
 一連の騒動は、歴史上の位置づけではシナ軍閥が大正時代から反復してきた相も変らぬ古い手口ですけれども、戦前は日本の政治家が有能であれば可能であったかもしれないカウンター・プロパガンダは、今日のシナに対しては難しいでしょう。
 インターネットや携帯電話は、独裁国家によるニュース統制や、国民感情の操作、さらには統制された暴動指示……すなわち「マス」に対する「洗脳」そのものに、じつに有効に駆使されることが、ただいま現実に実験され、証明されつつあります。
 このシナ政府がやっていることを、日本の左巻きマスコミや将来の政権与党などが模倣したらどうなるのか、考えておくべきでしょう。
 北京は、自国内で洗練した手管を、対外的にも使ってくるでしょう。
 「反近代」のシナ・朝鮮に対峙する方法は、「近代」の外にありません。しかし残念ながら日本人大衆と知識人の8割の精神状態は「近代未満」なのです。これは戦前も戦後もあまり変わっていません。そこを「反近代」人たちに狙われて、いいように翻弄されてしまうのです。
 とり急ぎ日本の有識者が実行できる仕事の一つは、「シナ事変は蒋介石の侵略であった」「満州事変前夜も今とまったく同様のシナ為政者による破壊活動教唆が続いていた」「尼港事件にはシナ人と鮮人も関与していた」「シナ政府はかつてウソしか言ったことはない」などの正しい歴史事実を、日本の低能ヒキコモリどもに分かり易く教えておく著作でしょうか。