これぞ戸山流の真実!

 「抜刀の真実」を本にまとめるために町田市の天満宮の神楽殿でかなり「濃い」実験をいろいろとしてもらってきたところです。
 文献や間接証言ばかりではラチの開かない「日本刀は切れたのか?/切れなかったのか?」論争に、ついに終止符が打てるのではないかと、いま原稿を書きながら思っております。
 その取材のついでに、悪ノリして、わたくしみずからが、真剣での試し斬りも試みてしまいますた(当方M流居合初段……ってことは素人同然ですが)。
 ハッキシ言ってこれは、一回やると癖になりますね。辻斬りしようとした人の気持ちが分りました。
 その次の日(すなわち本日の昼間)、新宿で『ヒトラー/最後の12日間』を観賞しました。案内してくれた人に感謝。感想は、これは『日本のいちばん長い日』と同じです。事実をそのまま再現すれば、ドラマチックな脚本はいらない……というか却って有害になるという好見本でした。
 それにしても、起承転結なしで、三時間近く緊張感が持続するのだから、役者の威力はすごいものです。ひきくらべて今の日本の映画俳優たちときたら……。とても戦争映画なんか作れるとは思えません。
 その帰り道に新宿の「緬通」という讃岐うどん店に案内して貰ったんですが、こんなコダワリのうどん屋があったんですねぇ。某『Sマガジン』時代、善通寺の自衛隊を取材に行った帰り、長距離バスを待つ間に啜ったうどんの味を思い出しました。あんときゃまだ、大阪へ渡る本四架橋はできていなくて、バスごとフェリーでしたっけ。なつかしい。