見本冊子とどきました。ありがとうございました。

 マガジン・マガジン社から本日、『2011年日中開戦』が届いた。原作者なんてのは大雑把なもので、「ト、日本刀でシナ兵200人を斬る」とか指定しておけば、あとは作画家さんがディテールやギミックの始末をつけてくれるのだが、出来上がったものを見ると、こりゃ出版社としては大博奕じゃないかと、あらためて思ったっス。
 やたらに紙の質が良い(ズシリと重い)のに喫驚。スンマセン、94式軽装甲車にメチャクチャ大活躍もさせちゃって……。あと、ドラマの中で首相によびかけるときは「総理!」でなくちゃ変ですわね。
 わたしゃ古い人間なので、今風の絵柄というものは、読者にどうアピールするものなのか、そのへんは、よく分からないです(うらさわなおき氏風、と呼べばいいんでしょうか?)。皆様のご高見・ご高批をお待ちします。
 兎も角、皆さん、このすこぶる勇敢なる版元を、応援してやってくださいネ。
 さて、過去数週間の間に、ロシアの偵察機があちこちで強気の行動に出ていたのに、挑発されているアメリカ軍の反応は、不自然ににおとなしかった。
 その理由がだんだんあきらかになってきて、要するにロシア政府はNATOの「東欧MD」配備計画をぜんぶまる呑みするつもりだ。
 クレムリンはアメリカのいうなりじゃないかという情けない印象をロシア国内でもたれない用心として、彼らは海外で事前にやたらにイキがっておいたのだ。おそらく米国政府の高いレベルには、こんな演出の舞台裏が、事前に打ち明けられていたのであろう。
 『樺太一九四五年夏』という古本を読んでいるところです。本土での戦争は何も沖縄だけじゃなかった。住民自決は樺太の方も深刻だったってことがよくわかる。とにかく避難する距離が違いますよ。
 樺太で、たった1門の41式山砲で、ソ連の軽戦車20両をやっつけていたとは知らなかった。するとやはり張鼓峰の戦果も41式山砲だったのだな。41式山砲なら89式中戦車にだって搭載できたんだ。つまり陸軍エリートに危機に対する感受性というものがあったなら、ノモンハンで勝つ方法はあった……ってことになります。