ギャラ4万円なら東京に「出張」仕事ができます!

 またしても「チャンネル桜」への出演(7/30収録)を見送らねばならならず、残念です。
 こんどはギックリ腰が原因ではありません。単純に、旅費だけでギャラをオーバーしてしまうのです。
 何ヶ月も前から分かっている場合は、格安旅行企画に便乗して途中脱落するなどのいろいろな方法が講じられると思うのですが、10日前、それも観光ハイシーズンでは、万事休す!
 たとえば青森駅と東京駅を結ぶ夜行バス(どちらも出発時刻は夜20時台、到着時刻が朝7時前後)の切符が、絶対にとれません。若い旅行者のひとたちがとっくに全部、おさえてしまっているからです。
 この切符は片道10000円前後で、貧乏出張者の命綱です。いかなる鉄道よりも安い。特に帰り道でこれを利用することによって、東京で一泊せずに済ませることができるのです。
 また往路で利用すれば、収録が今回のように朝10時からと早いときも、余裕で青山の「子供の国」の近くのスタジオまで辿り着けます(羽田からですとそこまで移動するのにも1時間前後かかりますので、函館発の朝一番の航空便で出かけても10時には遅刻してしまいそうです。つまり飛行機を使うなら前泊するしかなくなるのです)。
 往復ともに夜行バスというのは、かなりくたびれる旅ですが、地方在住の頭脳日雇い人夫の分際として、そんな文句は言っていられない。だが、今回は、その頼みのバス切符が、はじめから空席無し。ソールドアウトなのであります。
 青森と函館の間を、人だけなら運賃5000円也の連絡船「なっちゃんRera/World」で移動するか、5500円以上のJR特急で移動するかは、悩むところです。というのは函館駅から自宅までは、昼間であれば、路面電車と徒歩でなんとかなるが、フェリー埠頭から自宅までは、そうはいかない。千数百円か二千数百円のタクシー代がかかると考えると、やはりJRを利用することになるでしょう。
 また、帰宅が深夜になる場合には、二千円台のタクシー代も計上せねばなりません。
 というわけで、まったく飲まず食わずのゼロ泊でとんぼ帰りするだけの東京出張にも、交通費だけで¥3万3,500円くらいは、かかります。今回の「チャンネル桜」のオファーは三万円ですから、それを請けると「勤労奉仕」となる。(ハイシーズンの片道航空券だけで3万円くらい? それに前泊ホテル代。帰路は新幹線で八戸まで行って、特急で青森まで行って、青森港フェリー埠頭まで駅から深夜3km以上の道を歩いて、夜10時発のなっちゃんか、深夜2時台発の旧型連絡線に乗って、函館埠頭からはタクシー利用しかないとすれば、やはり軽く3万円overでしょう。もう、とても無理ですわ。)
 勤労奉仕も事と場合によっては請けなければなりませんけれども、今は予定外の奉仕をしていられる余裕が遺憾乍ら無いので、お断りすることにしました。申し訳ないです。
 空いた2日間は、「読書余論」の入力作業に充てようと思っております。