三菱電機は地味に偉いことやってくれた(のか?)

 銚子岬に近い飯岡(千葉県旭市)の俗称「ガメラ・レーダー」(J/FPS-5。開発中はFPS-XXと称された)は、これまでずっと性能が厳秘であったのは当然なんでしょうが、ボンクラな私は、この地味っぽい器材番号や装備キャラクターに幻惑されてしまっていて、どうやら、こいつがとてつもない能力を持っているんじゃないかということに、09-6-5事件をきっかけとして、やっと、ようやく、気づかされましたよ。ありがとう、常に覚醒剤効果を発揮してくれちゃう北朝鮮さんよ!
 ハッキリいってもう北鮮ミサイルなんてどうでもいいくらい、このレーダーは凄いレーダーだ。バッヂ・システムの更新の延長のように思わせておいて、これは PAVE PAWS の対シナ版計画でしょう。おそらく探知距離は、衛星高度であれば、シナの最奥地、タジキスタン国境上空にまでも到達していますぜ。
 甑島の第二号基(非試験モデル=実戦配備モデルとしては1号基)なら、海南島あたりからのSLBM発射を余裕で見張れることでしょう。
 つまり三菱電機は、米国に何周も先行されている短中波OTHレーダー(対バックファイアー用)や、強力大型Xバンドの対SLBMレーダー(PAVE PAWS)には敢えて手を出さないで、測地衛星の合成開口レーダーでこれまで培ったLバンドを集大成するガメラをつくり、アメリカの得意とする対BM遠距離レーダー分野をニッチ技術で部分的に抜いてみせたんだ。大したガッツだぜ。ご苦労様でございます! F-2のフェイズドアレイも、無駄ではなかったですね。
 DODがこのたび、〈F-22には価格に見合った将来性はない〉と、継続調達を打ち切ることにしたのも、Lバンド、Xバンド、それからバイスタティック(離れた2局以上を同期連動させる)を混合運用する、今後の日本の技術しだいでは、そんなものはステルスでもなんでもなくなるだろうと、今から予測したからじゃないですか?
 硫黄島OTH基地案が、なんの説明もなく、いつのまにか立ち消えになったのはなぜだろうかとも、ずっと不審に思っていたのですけれども、和製 PAVE PAWS もしくは「ガメラ」の可能性がその頃からもう念頭にあったのかもしれません。イージスみたいにアメリカのノウハウを押し売りされたんじゃ、日本の三菱としてまるで面白くないですからね。
 やはり6-4「誤探知」は、ロシアの衛星じゃなかったのかと、わたしは疑います。シベリア上空でわざとホップアップさせたのかもしれません。
 さもなくば、高高度向けのSAM演習でも、やったのかもしれません。それなら、〈いやー、北鮮のロケットが落ちてきたときに一応備えましてね〉という言い訳も用意できる。
 今回、北鮮は、三菱電機のガメラの性能の一端を明らかにする手伝いを果たしたことで、またもシナに恩を売りました。それが、最初から打ち上げ目的の一つだったとも考えられます。これでまた少し、シナから重油を恵んでもらえることでしょう。
 (以前、浜松にAWACSが初配備されたときも、北鮮は一事件を引き起こしていますよね? 覚えていますか? 彼等にはパターンがあります。彼らはいつも、シナ軍が知りたい日本軍の最新装備の能力や、各種運用体制を、シナ軍に代わって「威力偵察」してやっているように、わたしには見えます。)
 さてそうなると、次に来るものは明らかです。米国のPAVE PAWSに対して展開されているような、住民からの「電波障害訴訟」でしょう。これがシナの工作員によって、必ずや起こされる。
 弾道弾警戒レーダーは、水平線から+3度の仰角でふだんの捜索用電波を発射している(これは米国の運用で、ロシアは違うかもしれません)のですが、どれほどペンシルビームにしても sidelobes(横漏れ)というものが必ずあるため、電波の幾分かは、地表に当たることになります。それを論拠として、〈レーダーを止めろ〉運動が、反日活動グループの間から沸き上がるでしょう。
 わたしがいつも申しますように、日本にとっての真の脅威は、「間接侵略」です。NHKの台湾特集制作チームが、すでにやられているそうですね。この、黒幕が見えない、代理人を使ったソフトな侵略に、わたしたちはどう対抗すればいいのか? 皆さん、いますぐ『予言 日支宗教戦争』を読みましょう。この本の売り上げが、シナへの「覚醒メッセージ」になります。