96年に私の実父が飲酒に由来します多臓器不全で死んだとき福田さんから郵便でご香典を頂戴していて、不調法にもそのお返しをまったくしていないという迂闊さに今更に気付きました。己れの不敏に只猛省するばかりです。ご冥福を祈り上げます。
このブログを今読んでいる貴男がもしも40歳以上ならば、63歳の小生の実体験に基づく、以下の忠言をストレートに聞いて欲しい。福田さんのご厚誼に生前酬いることのできなかった小生として、これが、罪ほろぼしのつもり。
人間のもともとの設計寿命は40年にすぎないと考えられています。原始人の骨から見て。
近代社会の衛生と医療の恩恵をこうむる現代人はもっと長生きします。が、そこには無理が潜んでいます。
誰でも、40歳を過ぎたなら、飛行機が飛行中にとつぜんエンジンの調子がおかしくなるような事象に確実に見舞われます。それは必然なのです。
その事象を「墜落」につなげないための方法は、わずかな兆候に敏感になること。高度に意識的になり、じぶんの内臓や筋骨や歯茎が弱っていく「サイン」をじぶんで察知し、その都度、墜落を食い止める方向に、じぶんの生活態度をがらりと改訂し続けることです。
他者をあげつらうだけが批評精神でしょうか。まずじぶんの身体内からの愁訴を聞けているかを自問してください。サインは常に発せられています。「聞こう」という態度があれば、内臓の声だって聞こえて来ます。
その「声」に応える改訂作業は、一回だけではおわりはしないのだと、もう肚を括りましょう。人間の老化は、緩徐ながらも連続不断の変化です。だから、それに対処するための諸改革も、無限回数、必要になるのです。
成長過程の若いときと違い、老人が老化の進展に無意識でいることは、ゆるされません。じぶんにとっても、周囲の人に対しても、危険になるからです。
常時、自己最近の心身と対話をしながら、繰り返し何回でも生活の細部を見直し、修正案を編み出して実践もするという営為を、これから意識的に、終生、続けましょう。自己流のトレーニング・メニューも、これからは頻繁に、見直し改訂が必要ですよ。
ここで、どうして私にそんなことを語る資格があると思うかをご説明いたしましょう。
数ヵ月前、左肩に不審な痛みを覚えた私は、たまたま録画視聴したNHKの健康番組で、心疾患が肩の痛みを伴うことがあると解説していたのですっかり泡を喰い、『とうとう心臓病で死ぬのか……』と観念しながら近医を受診して、血液と内臓とを調べてもらったのです。
その結果……私はトシの割に、もっかのところはすこぶる健康体であるとのお診立てを、図らずも戴きました次第でございます。
これはしかし、何の注意も努力もせず獲得できたコンディションとはちがいます。
じつは2年ほど前、中高年者対象の「特定健康診査」の「数値」に、ちっとも改善されない項目が複数あるのが気にかかり、こいつをなんとかしてやるぞと決意いたしまして、生活習慣を大胆に大胆に修正を重ねておりました。その試行の積み重ねが、2年にして好い結果として出てくれたようだ、と思っています。
最新の数値は、すべて「正常」の範囲内。63歳にして、体重も高校生時代と同じに戻りました(身長はとうじより2センチ縮んでおります。これは、戻りません)。
さるがゆえに、私がこれから語る因果のこじつけに正しくない推論が含まれていたとしても、なんらかの、皆さんの参考には、なるやもしれません。
うんと若い人が楽器やスポーツを習いますと、毎日、「昨日はできなかったことが、今日はできる」という体験をするそうですね。しかも、その変化に、若い人は、まったく無自覚であっても構いません。なぜなら、そのことで、自分も周囲も、何の不都合もないんですから。そこが、青少年の特権です。
人生の悲しい現実ですが、それとは逆の変化が、初老のピアノの先生や、球技コーチの心身には、起きるでしょう。「昨日までできていたことが、今日はできなくなった」というショッキングな体験のシリーズを、ある日から、スタートすることになるんです。
おそろしいことに、この老人性劣化は、一回きりの事象ではないんです。断続的に、死ぬまで続いて行く変化なのです。しかし、初老の自分が、それを受け入れ、意識し、できるだけ分析し、改善法を自分で考えて、身体の所与条件に生活全般をアジャストして行ったなら、自身や周囲に無用なダメージは及ぼさず、頭も最低限シャープに保つことぐらいは、できるでしょう。
プロ競技選手でもない凡夫のわれわれは、40歳を過ぎるや、いずれ、30代式の「やや無理な生活」に、身体――殊に内臓――が、悲鳴を上げるようになるでしょう。この肉体の衰弱は徐々に、しかし確実に、進行します。
人間の設計寿命は40年なので、40歳までは、まったく限度を忘れて暴飲暴食していても、内臓はがんばって耐えてくれたのでしょう。しかし40歳を過ぎますと、次第に内臓は、がんばろうとしてもがんばれなくなる。この老人性の変化に、わたしたちおっさんは、意識的でなくては、まことに危うい。
朝、起きたときに、なんとなく肝臓のあたりが痛む――といった自覚をしたなら、その日から、もう生活を変えましょう。
私も40代半ばでこの自覚があって、青ざめたものです。もし私が肝炎を発症したり成人病にでも罹ってしまったなら、その先、子どもの養育費は誰が稼ぐんだという、世知辛い懸念が、貯金ほぼゼロのフリーランスのライターには、とても切実でした。
それで、私は、まず「独酌」を止め、その後、さらに、外出先の会合等の場合でも、よほど重要な席でないかぎりはアルコールを口にせぬことに勝手に決めました。
多年の習慣のそのような変更が、はたしてじぶんには断行できるものだろうかと、はじめの数年は、信念はおぼつかないままでしたが、ついに、それはできる、と知る日が来ました。10年、15年も、時間をかけて、逐次に生活改訂を進めれば、心身は、それに段階的に慣れてくれるのです。
酒を流し込まれなくなったことを悦んでいる内臓器官の、声なき歓喜の声までが聞こえるようになって、それが、ますますあなたの励みになるでしょう。
酒でも飲まないではやっていられようか――という時節がわたくしにも過去に何度もありますので、精神の危機を乗り越える扶けの麻酔薬としてのアルコールの効能を小生は斥けないのであります。しかしアルコールの陶酔作用は、酒に慣れるにともなって逓減してしまう。昼間っから泥酔しても精神があまり楽になってない人は、20代前半から数十年をかけて自己訓練した結果、そんな窮境に至ってしまったのです。さいわい、同じくらいの時間をかければ、戻り道は、あります。
おそらく未来の改善された社会では、飲酒がゆるされる下限の年齢を政府が法令で一律に定めているのとは独立に、飲酒が安全である上限の年齢を、AIが個別に示唆してくれるでしょう。しかしわたしたちは、コンピュータから「指導」される前に、やったほうが善いにきまっていることを、すすんで、意思として、さっさと実行しましょう。
さもないと、AIが人間に「酔生夢死」の一生を準備してくれるようになる、さらなる先のディストピアに、あなたの精神はとうてい立ち向かい難いでしょう。
60歳以降に段階的に挑んだのが、「減量」です。できるだけ手短に説明しますと、段階的に「早朝と午前」の2回の食事の後は、翌日に起床するまで、ものを食べないようにしました。すると、翌「早朝」はとくに、内臓の休養状態が万全になっていることが、体感できるようになりました。これはすばらしい体験です。皆さんに、このような老耄まるだしの文章で教えたくてたまらないほどに。
多くの人は「晩飯を抜くなんて不可能」「まして昼飯も抜くなんてありえない」と思われましょう。
あなたが、自宅警備員ならば、それはちっともむずかしくありません。
2ヵ月くらいで、徐々に、次のような新習慣にシフト可能なのです。
午後にあなたは、コンビニ弁当を好きなだけ買っていい。ただし、それは冷蔵庫に入れなくてはいけません。翌朝の起床後にそれを開封する自分を想像しながら、その晩は水でも飲んで就寝します。そして翌朝、あなたは気付くでしょう。あなたは、不思議にも空腹を感じてはおらず、昨日購入したお気に入りのコンビニ弁当を冷蔵庫から出して一気に平らげようとしても、昨日空想していたほどには「美味い」とも感じないのです。
この段階に達したら、毎日、体重計に注意をしてください。推奨健康体重の下限値を下回ってさらに減量の傾向が続いてしまうおそれがあるのです。何をどのくらい食べたら、じぶんの次の夜の体重は、ちょっと回復するのか、それは、各人がじぶんで、把握するしかありません。歳とともに、最適メニューの按配が変化するはずです。だから、日々、実験なのです。
そもそも40歳を過ぎると、「食べ物」が内臓の負担になって行きます。老いて衰えはじめた内臓が、消化の仕事のあとの疲れを回復するのに、18歳の頃の何倍も、休憩時間を欲するようになるのです。なかんずく午後の喫食は、内臓にとっての大迷惑。夜のうちに疲労を回復できるいとまが、現代中高年者の内臓には、ほとんど無いでしょう。
ブラック企業の労働者は、週に1日も実質の休みを与えられません。現代のタコ部屋。それと同じ境遇に、じぶんの内臓を、あなたが縛りつけ、しばき立てている365日の悪癖に、早く気付きましょう。あなたは、30代のときと同じ食習慣を漫然と延長していることによって、しらずしらずのうちに、いつのまにかブラック企業の社長になってしまったのです。
ブラック企業の従業員は、離職や失踪によって、会社との関係を断とうとするでしょう。あなたの内臓は、あなたから逃げられませんが、とつぜん自壊することにより、ブラック経営者であるあなたに、一矢報います。
社員から無理心中テロを蒙らぬうちに、食習慣を改訂するのが、あなたの身の為です。社員をたっぷり休ませてやることが、貴男を生き延びさせるでしょう。
次。
Laila Bassam and Maya Gebeily 記者による2024-9-20記事「Exclusive: Hezbollah handed out pagers hours before blasts – even after checks」。
ヒズボラが、そのメンバーに、「ゴールドアポロ」ブランドのポケベルを配布したのは、爆発の数時間前であったという。あたらしいポケベルが、月曜日に配られ、それが、翌火曜日に一斉に爆発した。※爆発は現地の午後の3時半だったそうです。
とうぜんながら、ヒズボラは、その機械の中身に不審な「仕掛け」がないかを、事前に、蓋を開けてチェックしていた。
それでも、それらは、爆発したのである。
続いて水曜日に、こんどはトランシーバーが一斉爆発した。
こちらは、トランシーバー内の電池に、PETN(ペンスリット)爆薬が結線されていたという。
2022年いらい、ヒズボラはじぶんたち用のポケベルを、堂々と空港からレバノン国内へ持ち込んでいたという。
※ウィキによるとペンスリットは導爆線に使われる爆薬だそうだから、導爆線の切れ端そのものが用いられたのか? ちなみに猛度はTNTの1.66倍だという。それにしても硝酸系だから、空港の探知犬ならば、嗅ぎつけるんじゃないのか?
今年、ヒズボラは、5000個のポケベルをまとめて購入したそうである。
トランシーバーに仕込まれた爆薬の量は、ポケベルのものよりも多量。だから殺傷力が高かった。
次。
Defense Express の2024-9-21記事「russians Claim to Have Shot Down New Ukrainian Palianytsia “Rocket Drone”, Presenting Photos As Proof」。
ウクライナ軍が最近飛ばしている「有翼ロケット弾」形の無人機のエンジンは、英国「QinetiQ」社製の「Banshee Jet 80」という小さいターボジェットではないかという。
もともとそれは、ターゲット・ドローン用のエンジン。搭載したターゲットドローンは650km/時のスピードを出せる。
このエンジンを2基とりつけた自爆無人機は、弾頭重量100kg、単発タイプは弾頭重量20kgほど。
レンジは400~700kmになるという。飛翔体はカーボンファイバー製。
次。
Kapil Kajal 記者による2024-9-20記事「Radioactive Cesium-137 found near Russia, raising fears of Oppenheimer-like nuclear test」。
ノルウェーの放射能監視機関DSAは、ロシア国境にて大気中の「セシウム137」の濃度上昇を探知した。その日付は、9月9日と9月12日。