暑中お見舞い申し上げます。
おかげさまで、「かでる」の7-17講演は盛会裡に終了いたしました。
ご参加のみなさま、どうも有り難う存じます。
音声ファイルをひょっとしたら「ポッドキャスト28」でリリースできるかもしれません。未定です。
それと、2010-7-13~7-15に、平成22年度の防衛省オピニオンリーダーの部隊見学が千歳を中心にあったのですが、今回、わたくし兵頭は、参加を見送りました。したがいまして、恒例の写真を紹介するコーナーは、22年度分はございませんので、どうぞご承知くださいまし。
お中元をくださった皆様、ありがとうございます! この場を借りまして御礼申し上げます。
(ところで、いままでLEDが一個も届いていないって、どーゆーこと???)
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↓で兵頭先生の軍事ニュース紹介が読めますよ。
Podcast28_Military_News_Blog
http://podcast28.blogzine.jp/milnewsblog/
カテゴリー: 兵頭二十八の放送形式
7月17日の朗報!
札幌での兵頭講演会ですが、入場料は、大人¥1,000円、ただし学生は無料だそうですよ。
しかも、大人の方でも、払えない人は払わなくとも可いそうです。
なんて太っ腹なんだ、主催者の田中清元さん!
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今年のお中元は「LEDかんけい」をお願いしたいッ! byコジキ
何人かの皆様からかたじけなくも頂戴した商品券を使いまして、従来愛用しておりますPCデスク用の丸電球スタンド(クリップ式)と、炬燵デスク用の書見スタンド(工事現場用のクリップ式・金網被せ型ライトバルブを、100均の木製ミニ帽子掛けに固着し、ラップ用アルミホイルにてフードをこしらえたもの)の電球を、それぞれ、交換いたしました。
購入しましたのは、まず、東芝ライテック製の、消費電力6.4ワット、直下照度で白熱灯100W相当の「LDA6N」。これは最近出てきた製品のようですが、2830円也。
もうひとつは、台東区の燦坤[サンクン](FORA)というよく知らないメーカー製で、少し前からドラッグストアの店頭で見かけていました、消費電力4ワット、直下照度で白熱灯40W相当の「TK-BE014W」。これがはやくも特価になっており、1680円也、であります。
近頃、家電量販店で、丸電球型の蛍光灯球がおそろしくダンピングされているな~、と、いぶかしく感じておりました。じつは、いつのまにかものすごい勢いで、新式のLED電球のラインナップが増加していたというわけですね。
それらはまだ1球が2000円台から7000円台(このクラスは調光器にも対応)と、箆棒に強気の価格設定なのですけれども、すぐに半値以下に落ちてくるであろうことは確実です。
それならば、なにゆえにワタシは買い急ぐのか……?
暑いんですよ。
部屋でクーラーをガンガン利かしておられる方々には無縁の心配かもしれませんけども、関東での木賃アパート暮らしの時分から、わたくしは、夏は扇風機だけで凌ぐべしという主義を貫徹しております。ですので、北海道に移住してからもなお、「完全なる冷光」を求める気持ちには、切なるものがあるという次第なのです。
北海道南部でもそろそろ室温が29度くらいに上昇するようになってまいりました。こうなりますともう、高熱を放射する蛍光灯スタンドが、これから長時間のデスクワークをしようかな~という気力を、殺いでしまうことがある。
白熱灯や蛍光灯のような高熱を放散しない、つまり〈理想的な冷光〉のLEDが得られるならば、盛夏シーズンの間もデスクワークが大いに捗るでしょうから、イニシャル調達コストの高いのは、トータルで十分にペイされる――と踏みました。
……で、買ってきて初めて気付きました。LEDバルブの後半部分は金属製で、空冷式機関銃の放熱フィンみたいなものがついているんですよ。
そして、消費電力6.4ワットの「LDA6N」の方は、その後半部分が、点灯と同時に、ミニ蛍光灯球に負けぬくらいの高熱を発するのです。触ってはいられないくらいに熱くなる。
また、4ワットの「TK-BE014W」の方も、点灯後数十分しますと、やはり指で触っていられないくらい、後半部分の一部が熱くなっています。
さすがに、両者とも、光を放射しているバルブ部分では、ほとんど熱は感じませんけどね。これはグレートな進歩なのですが……。
LED灯は、バルブの前方に対しては冷光を放射しているのですけれども、バルブの後半からは(蛍光灯よりはずっと少ないはずですが、やはり若干)熱気が立ち昇るものなのだな~、と、いまさらのように了解しました。
まあもちろん冷涼感は同照度の蛍光灯などよりも格段に上々です。愛用しようと思っています。
この次にデスク用のスタンドの電球を交換するのは、箱書きの宣伝文句が正確ならば、使用4万時間の後となるはずです。たぶんその頃には、後半部分も熱くならない、真に冷たいLED球が、できているのではないでしょうか?
余談ですが、日本で蛍光灯をいちはやく導入したのは、帝国海軍の潜水艦ではなかったでしょうか。そのときも、白熱灯などに比べて「冷光」であることが、買われたと思います。当時は、赤道直下の作戦でも、潜水艦にはエアコンなんてありませんでしたからね。
あと、LED球の知られざるメリットは、爆風や衝撃波でバルブが割れて消光してしまわぬことです。地下鉄の駅を核シェルターとして使う際に、これは、死活的に重要になるでしょう。蛍光灯ですと、地下鉄の入り口から吹き込んでくる爆圧で、ぜんぶ割れて消えてしまうそうです。
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「読書余論」 2010年7月25日配信号 の 内容予告
▼渡辺銕蔵『反戦反共四十年』S31-5、自由アジア社pub.
若い人が、国会図書館で軍事系のタイトルを捜索すれば、「渡辺経済研究所」とは一体何者だ、と一度は不思議に思うであろう。その謎が氷解します。
本書の「戦前篇」は、終戦直後の『自滅の戦ひ』を収録したもので、そっちは中公文庫になっている。だから白眉は後半の戦後篇にあるが、前半も読んだことのない日本人が大半だろう。「お腹一杯」になることは請合います。
以下、摘録のそのまた要約。
ハンガリーは遅れた国だが、畜群や機械や処女地には不足していない。比べて、日本の都市では毎年30万人が出生。田舎では、50万人。ために強度の土地不足感あり、シベリアやオーストラリアを占領したくなるのだ。世界のどんな製造業も、50年の間に4000万の人口増は養えない。
農民が多すぎ、かつ農民の租税負担が過重。商人や工業家の2倍率だ。
日本の陸軍兵士の3/4は農民からなり、大将にいたるまで、反資本主義。
シナ軍の武器弾薬は大部分ドイツより提供されたことを調べたのが、渡辺経済研究所の『中国への武器弾薬供給國』。
オットは中野正剛と1937秋に関係をつけ、1938夏に中野の手下の村田タダヲをドイツ大使館で雇った。つまり中野の東方会は、ナチス党の日本支部と化した。
皇紀2600年に日本にナチス帝国が建設されたのだ。
ドイツは日本よりも早く、デンマーク、ノルウェー、オランダ、ベルギー、フランス国内で、こうした工作をしてきた。そうした国から日本にやってきた外国人には、ドイツの目論見が手に取るようにわかるのだ。
近衛が全体主義政権をつくらないなら、ドイツは日本の対蘭印政策に協力しないとオットーは伝えた。
スターマーは400万円をばらまいて、三国同盟締結の閣議を実現させた。
ドイツがキエフを占領すると、東條陸相の鼻息は荒くなった。
1930~1935のあいだに、世界の貿易総額は1/3に激減。米仏独は1/3だし、英国は1/2になった。しかるに日本のみはこの期間に貿易総額が2倍弱に伸びた。ブロック経済の開始といわれたオタワ会議の年から年々累増した。日本からインドへの輸出は、S6には1億円、S12には3億円。ニュージーランドに対しては12倍。英帝国総体では、日本からの輸入が3倍も増えたのだ。
S7~S12は日本が経済的な大躍進を謳歌できた、輝かしい日本の時代だった。それは英帝国が日本から品物を輸入してくれていたおかげなのだ。その事実をナチスの手先の反英宣伝が、大衆の目から隠した。
1940-5以来の英空軍の対独爆撃はまったく報道されず。ハンブルグの損害がちょっと報道された程度。
日本はシナ大陸に2~3万の自動車を動かしている。ドイツ軍は数十万台。
橋田邦彦が敗戦で自殺したのは、マイン・カムプの宣伝文書『臣民の道』を配布した責任。
GHQ=極東委員会のS21-12の方針。労働争議と団体交渉は無制限に合法化。官公吏の労働組合の結成はもちろん、全国の教員に労組をつくらせろと高橋誠一郎文相を通じて各府県知事に通牒。
教員組合の赤化資金は、砧撮影所から出ていた。これが東宝争議の背景。
ゼネストは英国では戦前とっくに違法化されていた。社会を困扼させて政府を強制する企図を有するものは違法。それを開始することも、それに金銭を支出して援助することも違法(p.312)。
砧の撮影所の従業員1100人中、650人が共産党であった。300人は正式党員。他は秘密党員と青年共産党員。プロデューサーや監督の中にも有力な党員がいた。カメラ部、照明部は大部分が党員。若い俳優は、党員にならないと役がつかないといって加入。
アカの宣伝臭い映画に他社の3倍の費用をかけてオール共産党スタッフで映画をつくっていた。費用の多くは豪勢な食事に消えていた。
東宝赤化の元祖、大村英之助プロダクションでS23春に、『大森林の女』という映画を北見でつくりたいという。調べてみると、ソ連軍が上陸したとき迎え入れる地盤をあらかじめつくるために地元の組合にカネをばらまくのが目的と分かった。
占領軍司令部の映画主任のコンデイというのが東宝の共産党を養成し、みずから撮影所に乗り込んで、ストライキを煽動指導した。徳田球一が世田谷区を選挙区に選んだのは、砧の資金と運動員をあてにするため。つまり、当時、この東宝砧撮影所こそは、実質上の共産党本部であったのである(p.322)。
憤慨して、大河内伝次郎らが分裂して反共の新会社として立ち上げたのが「新東宝」。
12時5分前にブルドーザーが正門に前進すると、労組は所内から退却した。
「最後まで頑張つたのは結局朝鮮人連盟であつたとのことである」(p.332)。
翌年、文藝春秋が東宝争議の記事を書いてくれというので書いたら、原稿を返してきた。「彼等は反共の原稿を載せるのが怖いか損だと思つてをるのであらう」。
米国では労組としての教員組合はシカゴにただ1つ。35000人の会員があり、CIOに属していた。定款の第一条に、労組幹部のいかなる要求があっても、ストライキには参加せぬ、と。
つまり米本国でもゆるされない教員労組を、GHQは高橋文相に押し付けた。
反逆者に憲法上の保障を与えたり、公民権を与えることは、他の善良なる国民の権利を損害する。
自衛隊の陸上兵力は15個師団、26万人が必要であるとの結論を最初にまとめ、吉田総理宛てに提出したのは、渡辺が創った「防衛研究委員会」。これが保安庁の参考にされる。
日本における新憲法改正に関する意見公表も、渡辺のつくった「憲法改正研究委員会」が嚆矢。
マック憲法第9条2項は、「ポツダム宣言の受諾證」または「無条件降伏の詫証文」。「九条二項は『戦争放棄』といふよりはむしろ『独立放棄』の規定である」(p.363)。
日本が既に独立し、かつこれを堅持しようとする以上は、9条2項の削除または改正とともに「前文も解消せねばならぬ」(p.364)。
日共と社会党が9条を死守せんとすることは、日本をソ連の支配化に導こうと企ててをるもののように察せられる。
渡辺はS25-4まで、政府の公職資格審査委員、すなわち追放解除の委員。そこで驚いた。戦中にトンデモ言説で日本の対米戦争を煽りまくっていた「学匪」たちが、敗戦後に公職追放されていないのだ。
追放リストは、占領司令部の情報顧問に共産党の伊藤律が居り、また、政治部に二世の共産党員・塚原太郎というのが居て、かれらによって作成されていた(p.393)。
よってマルキストは全員、免れたという次第。こやつらは、戦中のトンデモ言論活動の時点でじつは筋金入りマルキストだったのだ。日本を破滅させるための煽動を担任していたのだ。
▼生田花世『銃後純情』S15-11
▼吉植庄亮『稲に祈る』S19-4
わざわざ政府が玄米で配給したコメを、庶民は嫌って、例の一升瓶で搗いて精白し、栄養をなくする作業をしていた。
▼辻新次『文部省廃止スルヘカラサルノ意見』M36-8
じつは英米には文部省が無かった。
▼土方成美『戦時の財政と経済』S14-2
▼大日本文明協会ed.『戦時及戦後の経済』大5-7
▼塩沢昌貞『戦争と経済関係』大8-10
▼小南又一郎『法医学と犯罪研究』大14-6
▼戸伏兵太『日本武芸達人伝』S30-11repr.
◆ ◆ ◆
「読書余論」は、主に軍事系の古本を、兵頭が注目した一斑の摘記や読書メモによって紹介し、他では読めないコメントも附しているものです。(配信されるファイルはPDFスタイルです。)
あまりに多すぎる過去の情報量の中から「兵頭はここは珍しいと思いました」というポイントだけ要約しました。
大きな図書館に毎日通えない人も、最低費用で、過去の軍事知識のマニアックな勘所に触れることが可能です。
また、ミリタリーしか読んで来なかった人には、他分野の情報が、何ほどか有益かもしれません。
「読書余論」は、毎月25日に「武道通信」から最新号が配信されます。1号分の購読料は500円です。
バックナンバーも1号分が500円で、1号分のみでも講読ができます。
2008年6月25日号以前のバックナンバーのコンテンツは、配信元の「武道通信」のウェブサイト
http://www.budotusin.net
の「告知板」をスクロールすれば、確認ができます。
ウェブサイトでわからない詳細なお問い合わせは、(有)杉山穎男事務所
sugiyama@budotusin.net
へどうぞ。
※兵頭先生より何故か書き込みができないため、管理人が書き込みしております。
札幌講演会の場所が決定したようです。
2010年7月17日(土曜日)夕方開催予定の兵頭講演は、「北海道立道民活動センター」(愛称「かでる2.7」)になったそうです。
住所は 〒060-0002 札幌市 中央区 北2条 西7丁目
電話は 011-204-5100
JR札幌駅から歩いて10分くらいのようです。
……地図をみますと、これは「北大植物園」の温室の向かい側ですね。早く行きすぎた人は、この植物園内で時間を潰せば好いわけですね。
また、道警本部の西隣でもあります。
この、道民活動センタービルの会場を、午後6時から午後9時までとってあるとのこと。
予約とか申し込みとかは、不要のようですね。こりゃ気楽でいいや。
それ以外の詳しいことは、まだハッキリしません。分かり次第、続報いたします。
兵頭は当夜の22時ちょうど発の急行で函館に戻る予定です。これが最終の汽車なんスよ。つまり講演後の懇談の時間はほとんどなさそうなのですが、開演前ならなんとか都合をつけますので、遠路いらっしゃる方は、どうぞご連絡をください。
いまのところ、テーマは、軍事情勢の話ばっかりとするつもりでいます。国内政局の話は、特に会場からご質問なき限り、しないでしょう。
※兵頭先生より書き込みができないため、管理人が書き込みしております。
そら球最新報告。
※兵頭先生から何故か投稿できないので、管理人が書き込みしています。
わたしが最初に「そら玉リポート」を掲載したのがいつであったか忘れてしまいましたが、2007-4頃でしょう。
そこにも書きましたように、わたしが最初に買った、売価二千数百円也のソーラーライトが、I社の「やたらに明るそうな灯篭型(ポール付)のソーラーライト」でした。白色LEDが2ケ光るやつです。
そして、期待をしていたこいつの発光持続時間のあまりの短さがいかにも不満であったことから、わたくしのソーラーライト・クエストの長い旅が始まってしまったのだよな~、と回顧されます。
で、この最初に買った製品ですけれども、じつはまだ庭に固定してあるのです。しかし最近では晴天の日の夕方にも、短時間発光してすぐ消えてしまうようになりました。いよいよ充電式電池の寿命の末期に来たように思われますので、取り外してバラしてみることにしました。
開けてみて感心致しましたのは、電池ボックスおよび回路の心臓部分には、虫も湿気も侵入していないように見えたことです。また、透明プラスチック部分は、数年間の紫外線でも透明度を劣化させていません。この2つの点は褒めなくてはならない。
傘の張り出している庇の下面のリセスにだけ、虫の残骸がこびりついていました。この部分は、清掃し易い形態に改めるべきでしょう。
それと、太陽電池パネルのスペース(透明プラスチック天井で蓋がされている)内に結露が認められます。完全密封ではないためでしょう。
電池(600ミリアンペアのニッカド単三×2、メーカー名の記載が何もない黄色いもの)の1本からは緑青を吹いていまして、確かに寿命であるように見えました。ただ、これと同じスペックのニッカド電池は、いまどきヤマダ電機では売ってないのです。そこで、最寄りのヤマダでも入手可能だった、もっともアンペア数が近い単三である、ソニー製の950ミリアンペアのニッケル水素電池に充電器で充電したあと、暗い室内にて挿入テストしてみましたら、一瞬点灯したあとで消えてしまい、あとはウンともスンともいいません。これは相性が悪かったようです。
そこでこんどはパナソニックの単四の750ミリアンペアのニッケル水素電池×2本(以前から買っておいたもので、今年もまだ売っているかどうかは不明)を、やはり充電器で充電させた後に無理やり装填してみましたら、こちらはオニ快調です。
夕方は早々と点灯し、翌朝は朝日が昇るまで消えません。2日目までは、「こいつは『商品X』を超えたか?」と一瞬思ってしまったほどでしたが、さすがに3日目以降は、マルチカラーのソーラーボールよりも早々と、夜半に消えてしまうようになりました。
それでも、新品で買ったときよりも1~2割は、発光時間が伸びたのではないでしょうか。この電池は優秀ですよ。
やはりLED2灯であるために急速に電力を消耗してしまうことと、外環境の明るさを計るセンサーの調整が合理的ではなくて、夕方のあまりに早すぎる薄暮時から点灯してしまい、且つ、白明時にも充電が利かないのがネックだろう――というのが目下の観察です。
それと、こういうことなのかもしれぬとも思いました。日本のメーカーは、家庭用ソーラー・ライトを設計するときに、「最初にまず電池がフル充電される」ことを前提としているのではありますまいか。だからほとんどの商品の説明書きにも、〈最初は夜も点灯させないでまず太陽の直射に7時間以上当てて電池をフル充電させてくれ〉とか書いてあるのでしょう。なのに、非常に安価な、おそらくはシナ製のエンプティの電池を同梱している。これが、大きな間違いなのかもしれません。
いったい消費者の何%が、バカ正直に購入後の最初の数日間を使って太陽でフル充電するかということです。
みんな、いきなり当夜から点灯させ始めるにきまってるではないですか。しかしそのような使い方でも、英国製の5000円のソーラーライトならば、ちゃんと二晩目からはひとばんじゅう点灯するようになるのです。これは設計段階からその使用開始流儀が想定されているからでしょう。ところが日本で設計してシナで製造した多くの商品は、そうならない。遺憾なことです。
日本で設計したソーラーライトは、設計や開発の段階では、あらかじめ充電器でフル充電した優秀な電池を使っているから、実験室内での試作の段階では調子が良くみえるのかもしれません。しかるに市販するときには、エンプティのシナ製充電池を添付する。それを消費者は、最初にフル充電させないでいきなり夜間点灯させる。そうなるとその安物電池には、一層わるい癖がついてしまうのかもしれない――と思いました。
2010/6/23
テスト【6-24】
●テスト【6-24】
以下は調子を見るためのテスト原稿です。
わたしは「放送形式」にポンとアップロードしたあとで本文を読み返さないこともありますが、読み返して字句を修正することもしばしばあります。ところが最近、文章をアップロードできたのかどうか本人がぜんぜん確認できないという事態が続いております。そして昨日は、とうとう、記事のUPそのものに失敗しました。まことに困っている次第です。
わたしも今年の11月で50歳のジイサンになりやす。もうこの頃では、PCのシステム環境の変更について行く気力が出ません。アレですよ。テレビのチャンネルは、やっぱり、つまんでひねって右へ左へとガチャガチャ回していた、ダイヤル式がよかったな~、となつかしんでいる世代です。リモコンなんてものを発明しちゃったから、足腰の立たぬ老人が増えたのかもしれませんぜ。
それまで何の不都合もなかったシステムを、供給者側ではいろいろとあちこち改善して「便利になったでしょ」と思っているのか知らないが、じいさんの利用者にとっては、それは少しも親切じゃない。ありがた迷惑。只、元のままにしておいてくれるのが、助かるのであります。
四稜郭は北端の「支とう点」だったのだな。単独堡塁ではなく。
Grace V. Jean 記者によるナショナルディフェンス2010-6月号記事「Can a Truck Equipped With Airbags and V-Shaped Hull Prevent Roadside Bomb Casualties? 」。
トラックがIEDにかかると、乗員は2回、加速度を受ける。
まず上向き加速。これは 40 ~ 50 milliseconds持続する。
次いで、もちあげられた車両が地面に落下したときの衝撃。これは 200 milliseconds続く。
このうち最初の 40-millisecond で、乗っている兵隊は負傷するのだ。
座席スペースをコクーン状にして車体から浮かせることでこのショックは緩和できる。
現在の乗用車用のエアバッグは、反応時間が比較的遅いので、40ミリセカンドには対応できない。しかしIEDショックの挙動をもっとよく調べ、それに応じた専用のエアバッグをつくることができるかもしれない。
次。
Sandra I. Erwin 記者による同じく2010-6月号記事「Air Force: To Save Fuel, We Must Change How We Fly 」。
Pentagonの consumption of oilは現在、 120 million barrels per year 、すなわち nearly 2 percent of all U.S. demandである。
これを抑制する方法は実はシンプル。「あまり飛ぶな」。
米空軍は、2015までに燃料をいまより10%節約するという、かなり過酷な目標を立てた。
米軍ぜんたいの燃料代の 64 percent は空軍が消費している。
さらにそのうちのabout 84 percent は、飛行用である。
そして飛行用の消費燃料のうちの 52 percentは、物料や人員の送達飛行である。
2010において米空軍は $6.7 billion を航空機用燃料費として計上するであろう。これに対して地上施設や地上機器が消費する燃料代は $1.4 billion であろう。
ようするに運輸プランを合理化して少ないフライトでたくさんの荷物や人を運ぶようにしたらよいのだ。
いままで空輸にしていた物流を、地上/海上交通手段にきりかえただけで、米軍の Transportation Command はすでに $500 million a year を近年節約しつつある。特に U.S. Central Command’s area of operations で。
だいたい地上を運搬するコストの10倍かかるんだよ。空輸ってやつは。
Transportation Command は、効率的な輸送ルートを計算するソフトのために $80 million を支出してきた。※ようするに民間の石油会社が全国のガソリンスタンドに油脂を効率的に配送して輸送費低減を競っているテクノロジーと同じではないか。
1隻の“roll-on roll-off” military cargo ship は C-17 ×300機分の荷物を運んでくれる。
スペイン領の Rota島、インド洋の Diego Garcia、これらは海運と空運の結節点で、米軍の全世界へforce projection能力を担保している。
世界の米軍が必要としている輸送の1割が空輸であるにすぎない。
しかしアフガンでは事情が異なる。そこではコストよりも安全がより重視されるので、空輸依存率は2割になっている。
グァム島の弱点は、そこに空軍用の厖大な燃料を送り届けるためのラインが細くて長いということなのだ。この弱点をシナ軍も承知だ。
次。
2010-6-18記事「The Rising Seas: Navy May Request Billions of Dollars to Protect Ports and Bases」。
海面が上昇すると、Diego Garciaの米軍基地がどうなるか心配だ。そこは、a 17-square-mile atoll in the middle of the Indian Oceanである。
国連では21世紀に海面は 2.5 feet上昇するかもしれないと報告している。
20世紀を通じて海面は 8 inches 上昇した。
そして21世紀になってからは、毎年、 0.12 inches づつの上昇が続いている。このペースは20世紀の倍である。
最悪シナリオでは海面は21世紀末に今より 6 feet 高い。
次。
Pierre Tran記者がパナール社の社長Christian Monsにインタビューした2010-6-21記事。
軽装甲車のメーカーとして有名な仏パナールは100年くらいの伝統があるが、2005にAuverland 社に買収されている。
Waspという装甲車用のリモコン7.62ミリ機関銃ターレットを売っているが、さらに新型を研究中だ。
装甲車市場における同社のライバルは、アメリカの Oshkosh 、 AM General 、イタリアの Iveco 、そしてトルコの Otokar である。
かつてのジープ式のオープンカーを軍用車として使える時代は、かんぜんに終ってしまったね。これからは最低でも軽度の装甲車が必要だ。
そうした車両の外に出ると、兵隊たちは殺傷されてしまう。アフガンで死んだフランス兵たちも、やはり車外で死んでいるよ。
次世代の軍用車は、耐弾・耐破片性については NATO level 4、そして耐地雷については レベル3が要求されよう。
わが社の Petit Vehicule Protege [PVP] は、弾丸・破片と地雷のどちらに対してもレベル2の防護力だ。
PVP は、5m離れた地面で爆発した50 kilograms の TNT に耐えることが実験で確かめられている。IED脅威をシミュレートしたものだ。
アフガンからの Urgent operating requirements [UORs] としては、 VAB [Vehicule de l’Avant Blinde]用の、リモコン機銃塔の受注があったね。
仏軍には、VBL [Vehicule Blinde Leger] 用に Wasp 7.62mm remote turrets はどうスかと提案中。
いま、アフガンにはだいたい100両の VBLs と20両の 20 PVPsが出ている。
しつもん。仏政府はこれから3年間、国防費を据え置くと言っているが。
こたえ。毎年1%のインフレ率を考えると、それは国防費の実質削減ということだね。
次。
MICHAEL PECK 記者による2010-6-21記事「Thinking Like an Insurgent
U.S. Army Training System Focuses on Bomb Makers’ Tactics」。
2004~2005にイラクのスンニ・トライアングルに駐留した第506空挺連隊第1大隊の班長であったヒデシ・ササキ曹長は、IEDのために18名が戦死し、68名が負傷したことを怒っている。
IEDはただの爆弾じゃない。メカニカル・アンブッシュなんだ。
そいつを仕掛ける地形は、ほんとうによく考えられているんだ。
そこでこっちも、敵の身になって仕掛ける場所を考えるようにしたら、IEDの被害はなくなったよ。あらかじめ、見抜けるようになったのでね。
そこでこのスキルをすべての兵隊に教え込むためのアーケード・ゲームっぽい訓練シミュレーターのソフトを大金を投じて完成した。10人の分隊が大きな筐体の中に入って90分間で4つの授業を体験したら卒業だ。
もしアフガン人の家の机に、電気洗濯機のタイマーだけが置いてあり、電気洗濯機の本体がなかったら、その家でIEDを作っているのかもしれない。
IEDにもいろいろある。152mm artillery roundを使ったもの、地雷を3枚重ねにしたものなど。
赤外線で接近を探知して通電・起爆するスイッチもあるのだ。
先にRPGを発射し、そのあとでIEDを遠隔爆破する戦術もある。
とうとうラーメンと乾麺包が切れて残るはスパゲッティだ。
ミリテクの2010-6-17記事「New Micro-Gyro For DARPA Program Continues Development」。
核磁気共鳴を利用した超微細ジャイロコンパスをノースロップグラマンがDARPAのために開発中。
2005-10から着手していたもの。原子核のスピンを、ジャイロ検知に利用する。これによって従来の光ファイバー〔リング・レーザー?〕・ジャイロより軽量コンパクトで省エネな慣性航法装置となる。
GPSが妨害されたり遮断された状況下で、その穴埋めをすることが可能になる。
※つまりGPS誘導砲弾の短射程版に関しては、GPSの代わりにこっちのマイクロ・ジャイロを組み込んだ方が、コスト・パフォーマンスがよくなる可能性があるのか。そして長射程SSMに関しては、両方のシステムをビルトインしておけば最善なわけだな。
次。
MATTHEW COX 記者による2010-6-20記事「U.S. Army Chief Of Staff Wants Lighter GCV」。
ブラドリーを更新するGCVは計画担当者が70トンになるなんぞと言うとるが、陸軍参謀長のGen. George Casey は一喝。もっと軽うせんかい!
ええか、MRAPが 23 tonsやぞ。70 tonsいうたらM1 Abramsと同じや。super heavyweight vehicleにはせえへんからな。
この発言は、参謀次長の Gen. Peter Chiarelli がArmor Conference at Fort Knox(ケンタッキー州)に於いて、 GCV は 50 ~ 70 tonsになるであろうと発言してから1ヶ月以内の否定である。
Chiarelliいわく。MRAP並の耐地雷能力をGCVに付与するためには、今日の技術では、最低50トンは必要であると。
※じまんじゃないが、超へヴィー級の重APC(火力重視のICVではなく、敢えて防禦的輸送専門のAPC)こそが湾岸戦争後のスタンダードになるだろう――と予言する記事を書いたのは、『戦車マガジン』現役時代のワタシでしただよ。そのご1990年代中盤にはもう無人化の流れが、有人AFV時代を終わらせましただよ。自衛隊の「10式戦車」は、最初の計画では無人砲塔を指向していたのに、妥協して有人砲塔にしてしまった時点で、時代に背を向けただよ。
しかし Casey はバクダッドの狭い市街や、アフガンの空気が薄い高山の悪路では、ブラドリーやM1のような重厚長大なAFVは使い勝手が悪すぎるという声を聞いているのだ。
もちろん、C-17で運べる必要もある。
ちなみに海兵隊が欲している Expeditionary Fighting Vehicleは、開発中の現段階で 38 tonsになる見込み。 Bradley は最大 36 tonsである。
米陸軍の GCV program は2009-4に、陸軍の Brigade Combat Team Modernization program(かつて Future Combat Systemsと称した)の一貫としてスタート。
そのGCVに対する各メーカーからの提案は2009-5に出揃った。開発担当官は2010-9には、そのうち3社まで案を絞り込む予定。
ゲイツ氏は、27-ton MGVsのファミリー開発計画は、今の戦場では生き残れないとして2010以降の予算措置をカット。
Bradley はコマンダー、ガナー、ドライバーによって操縦され、加えて後部に7人の歩兵を収容できる。
これに対して GCV は、9人からなる完全な1個歩兵分隊を収容し、かつ、クルーも3名。
最初からIED環境を前提して設計するAFVがこのGCVである。われわれはそれを必要とする――と Casey は言う。
陸軍は GCV の機能として、MRAP以上の底面地雷防護力、Bradley以上の側面防弾力、そして自動砲とATMの攻撃力を要求している。
ブラドリーは20ミリ機関砲弾までは側面でも耐弾できる。最新バージョンの Stryker だと、14.5mm 機関銃弾までである。
※わが74式戦車に近き重さのブラドリーが、側面では20ミリ弾にまでしか抗堪できないという。武装を欲張ればますますAFVの表面積が増えるから全周防護は行き届かなくなる。限度のある重量内で乗員防護を極限まで追求するなら、歩兵戦闘車は無砲塔、TKは無人砲塔とするのが科学的解法ではないのか?
GCVのプロトタイプは2015の完成を見込み、前線には2017に配備されるだろう。
まあ、7年は優にかかるものだよ、とケーシー。
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『PLA Daily』2010-06-18記事のアジアンディフェンスによる紹介記事「New changes in food support for PLA submarine troops」。
シナ海軍の潜水艦内のメシが改善されるという話。
※つまりシナ海軍が唯一たのみと思っている潜水艦に優秀な人材が集まらないのだな。おそらく海中で、米豪海軍からのping攻撃を浴びまくっているのだろう。それで上陸した水兵が、緘口令などものかは、その話を親戚にする。『オレは任期満了したら海軍には残らないよ』『実戦になれば誰も海中から生還できないことはもう確実だからね』と。その噂が広まり、有能な者ほど、ますます潜水艦勤務を敬遠するわけだ。
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ストラテジーページの2010-6-20記事「Switching Emphasis To Defense」。
C-RAM (Counter-Rockets And Missiles) とは、軍艦のファランクスを陸上に揚げたシステムだ。
これは20ミリ榴弾を直撃ではなく近接爆発させ破片を散らすことで、あらゆる砲弾を空中で破壊するようになっている。その20ミリ弾の破片そのものは、地表に落下しても毀害力はミニマムだ。
ちなみに海軍のファランクスは径20ミリの劣化ウラン弾を発射し、直撃によって対艦ミサイルを破壊する。だからソフトウェアも異なるわけだ。
Phalanx は毎秒75発を発射する。
C-RAMは作動時に明瞭なノイズを発するので、これが歩兵たちにとっては、敵の砲弾がまさに接近中であることの警報となるから、塹壕に飛び込む余裕を得られる。
最初の C-RAM はバクダッドの米軍基地に 2006後半に持ち込まれた。
そして、飛来するロケット弾と迫撃砲弾の7割は迎撃できると実証された。 過去4年間、この Centurion systems は several hundred rockets or mortar shells を撃破し、Green Zone その他の米軍基地を防衛した。
C-RAMはたった1年で大急ぎで開発されたものなのに、大成功だ。
C-RAM の制空圏は、巾4kilometersである。
値段は $15 millionである。
米軍の他には、英軍とイスラエル軍が購入している。
トレーラー・トラクターで牽引できる移動式バージョンもある。
イスラエルが Gazaのパレスチナ人またはレバノンのヒズボラからのロケット弾攻撃を迎撃するためにこしらえた Iron Dome システムは、小型の地対空ミサイルを連射するもの。迎撃ミサイルは1発 $40,000 である。
主に BM-21 と Kassam (パレスチナ人のhomemade) rockets を墜とす。
ヒズボラは2006に4,000発の rocketsを発射し、パレスチナ人は過去8年間で6000発の Kassam rocketsを発射したが、その90%以上は、無人エリアに着弾した。
TOW級の米国製対戦車ミサイルから戦車が自衛する迎撃システムを最初につくったのはソ連で、 Drozdといい、1983に採用した。しかしシステム単価が $100,000 もしたし、このシステムでは米国のM-1戦車の砲弾はストップできないのである。
さいきんの Hezbollah は対戦車用の Kornet missiles をイスラエルの歩兵に対して発射するようになった。
父の日イベントは中止のようだな。
7月17日講演ですが、終了時刻は21時のようです。(となるとスーパー北斗ではなく、深夜バスで函館に帰るオプションも考えておくか……。)
さて、『新潮45』の2010-7月号の附録CDに田中角栄が昭和59年9月10日に行なった演説が収録されているのだが、この中で凄い話をしている。
角栄は総理時代に訪ソした時、ブレジネフに対して、蘇支国境沿いのSSM基地の配備を「こうなっているのだろう」と全部そらんじて列挙してみせたらしい。もちろん、それは訪ソの前に訪米した折、特に日本の首相の特権として要望をして、蘇支国境の戦略基地に関する米軍の偵察衛星の写真をすっかり見せてもらってブリーフィングもされた内容をちゃんと頭の中にしまっておいて、それをブレジネフの前で声で再生してハッタリをかましたわけだ。そのブレジネフ会談の場には、日本外務省の局長も同席していたという。ブレジネフが驚いたのはあたりまえだ。一国の行政の長であるから秘密は守るだろうとの前提の下にアメリカ大統領府がこっそりと教えている衛星写真について、それをクレムリンにおいて誇らしげにペラペラ再現してみせたような人物は、田中が初めてだったに違いない。さらに田中はソ連側から巧みに誘導されるままにシナ側の戦略基地配備についても知っていること(もちろん米国偵察衛星写真情報に基づく)を全部ソ連側に教えてやったようだ。米国の手の内がリポートされてしまったのだから、ホワイトハウスにとってはこんな迷惑な男もいなかっただろう。外務省の局長とやらは、どうして制止をしなかったのか?
なお田中はじぶんのことを国家元首だったと喋っているが、当時の日本の国家元首は昭和天皇だろう。
極東のSS-20についてはドイツのシュミット首相が日本の鈴木善幸〔だったか?〕に初めて耳打ちして教えたとかいう話がずっと流布していたのだが、この話だってディスインフォメーション臭くなってきた。事実は、日本の現役首相が要望しさえすれば、米国政府はその都度、シベリアや満州のSSM基地についての偵察衛星情報を、ホワイトハウス内の一室で、開示してくれていたのだろう。(田中の口ぶりでは、日本の外相や役人が求めたとしても、米国は教えてはくれないらしい。あくまで現役の内閣総理大臣の希望でなければダメなのだ。)だから、新就任首相のホワイトハウス初詣でには、新聞が報道しないメリットがちゃんとあるわけである。
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ストラテジーページの2010-6-19記事「Speech As A Weapon」。
米陸軍がイラクで得た戦訓。最前線部隊は必ず現地語通訳を同行せよ。
アラブ語は欧州語と違いすぎるので米国人は覚え難い。
アフガニスタンでは、最多言語はDari語で、ペルシャ語の近い親戚である。次がPushto語で、ペルシャ語の遠い親戚である。ペルシャ語は欧語の親戚である。ただし動詞が文章の最後にくることがよくある。
ダリ語がアフガンで広く話されているのに比し、Pushto語はタリバン地域専用だ。
数週間から4ヶ月で、これらの言語を米兵に教えるコースを米陸軍は用意している。
基礎研修4ヶ月+現地従軍1年で、米兵たちはダリ語にかなり慣熟する。
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2010-6-19記事「Bombs Under Guam」。
グァム基地を工事しているとユンボがWWII中の1000ポンド (455 kg) 爆弾にしょっちゅうヒットする。爆弾処理班はたいてい、週末まで放置して、週末に処理することを選ぶ。
1000ポンド爆弾の中には、炸薬は295 kg (650 pounds) 充填されている。信管外しや誘爆作業のさいには、1000m以内に一般労務者がいてはいけない。だいたい彼らを1,600 meters は離しておく。
グァムでは、処理班は週に4、5回は出動している。
だがこれは欧州に比べればマシだ。ドイツでは毎年、2,000 tons 以上のWWIIの爆発物がいまだに掘り出される。全欧では、毎年1000発以上だ。
出土する爆発物の多くは航空爆弾ではなく、手榴弾、迫撃砲弾、地雷の類だ。
実戦では、航空爆弾であれ何の砲弾であれ、1割前後は不発弾となる。もちろん製造工場等によってこの値は変わるのだが。
塹壕の中に集積していて、それが敵の砲撃などで埋められてしまったというケースもよくある。
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2010-6-19記事「Wireless TOW」。
レイセオンは、AH-1から無線で誘導できるTOWを開発した。
じつはこれは最初の試みではない。1990年代にいちど完成したのだが、米陸軍は買ってくれなかったのだ。
また、イスラエルは1980’sに独自に「MAPATS」、別名 “Laser TOW”をつくっている。射程4,000 metersで重さ 29.6 kgだった。これは優先式の最終型のTOWが22.7 kgであったのより重い。レイセオンの新製品はこのMAPATSより軽い。
1970登場のTOWは50万発も製造されている。最初期型は19 kgで弾頭は 3.9 kgであった。
最終型のTOW 2B(BGM-71F) は 22.7 kgで弾頭が 6.2 kg、しかもERA (Explosive Reactive Armor)を突破できる。
TOWがホンモノの戦車を破壊した最後の日付は 2003で、場所はイラクだった。最近ではイラクとアフガンで敵の堡塁にぶつけられることが多い。たぶんあと10年は使える兵器だろう。
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David Esler 記者による2010-6-7記事「How UAVs Will Change Aviation」。
RQ-4B Global Hawkの翼巾はBoeing 757と同じだ。
おびただしい数の軍のUAV関係の訓練と試験のためには、近い将来、安全の確保された空域がもっとたくさん要り用となろう。ひょっとしたら、アメリカでもスペースが足りなくなるかもしれない。※日本は民間の「停泊型空母」を使ってこれをやるしかないでしょう。
多くの軍事企画者は、F-35こそが最後の新鋭有人機となる運命なのだろうと予測を立てている。The common wisdom among many military planners is that the much-troubled Lockheed Martin F-35 Lightning II will be the last new tactical manned aircraft.
米空軍は、UAVオペレーターを、普通の搭乗勤務者を空中のリアルなコクピットから地上に降ろしたものとして同格に扱いたがっている。
米陸軍(すでにUAVを4000機以上運用)は違う。実機搭乗の経験すらないPCゲーマーにUAVを担当させてしまうようなノリ。
米海軍はGlobal Hawks によって P-3A の半分を代置させるが、予見し得る将来、空中からの対潜攻撃は、あくまで有人のOrion から実施させるだろう。
このわずか2年のあいだに、米軍内のUAV担当者数は、数百人から6000人以上へと増加した。
民間では、FY09において、20,000 UAV flights が米国の民航空域であり、その滞空時間は 2,500 hours aloftであった。
重さ15ポンド以下の microelectromechanical systems (MEMS) の超小型無人機分野では、それは最早 optionally piloted とは考えられず、完全自動化がテーマになっている。
7年前には考えられなかった改造も今日では可能である。すなわち、市販の「無人化改造キット」を購入し、小型機のコクピットに据え付けるだけで、それが離陸も着陸も自動でしてくれる無人機へと早変わりしてしまうのだ。
たとえばAurora Flight Sciences社では Cessna 337 or O-2用に、また、Diamond Aircraft社は、DA-42用に、また、Proxy Aviation Systems社は、SkyRaider(これはcanard付きの light planeである)用に、そうしたキットを売っているのだ。
こうした prepackaged avionics には回天翼機版も登場している。
災害を上空から見るというだけの仕事なら、重さ55 pounds でシステム価格$50,000 の無人ヘリにやらせた方が、十倍もコストは節約できる。
これからは民間用UAVオペレーターの訓練学校も、商売として成り立つだろう。
AAI社の Aerosondeは、重さたったの 38 pounds で、1基の低速2サイクル・エンジンを搭載し、燃料が2ガロンあれば、大西洋も横断してしまえる。リモコンは、イリジウム衛星を経由して行ない、次々と新しいwaypointsをコマンドしてやれるのだ。
ただし現行の FAA rulesでは、 UAV operators は目視誘導できる範囲内にいなくてはならない。
lost-link capabilityは当然に要求される。多くの無人ヘリの場合は、通信が復活するまで、同一点でのホバリングを続ける。