ロイターの推定では、2024年に露軍の車両を攻撃した手段の75%が無人機で、15%が火砲であった。

 長距離攻撃用の特攻自爆機は5万ドルから30万ドルの単価で製造されている。その弾頭重量は巡航ミサイルとくらべて十分の一である。
 2024-1月から、5月前半までに宇軍が受領した砲弾は42万発だが、そのうち米国製は16万発にとどまった。
 2024年にウクライナは240万発の迫撃砲弾を国内で製造した。

 以上、7月17日の記事による。

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 ロイターの2025-7-17記事「Zelenskiy says he and Trump are considering a drone ‘mega-deal’ 」。
   『ニューヨーク・ポスト』のインタビューを受けたゼレンスキーは、ウクライナ製の無人機を米国が買い、その金額によって、米国製兵器輸入のための代金を相殺するという相談が、トランプとの間で進んでいると述べた。

 ゼレンスキーによれば、その無人機は、1300km=800マイル飛行して露領内の目標を攻撃できるものだという。

 また同様の協議をウクライナ政府は、デンマーク、ノルウェー、ドイツ政府とのあいだでも、進めているという。

 ※ウクライナ国境からヤマル半島までの距離は、3000kmくらいある。私の想像では、ウクライナの片道特攻機はすでにこの航続距離を実現している。

 ※ミッドナイト・ハンマー作戦では、イスファハンにはMOPを投弾しなかった。代わりに、2ダース以上の巡航ミサイルがイスファハンに集中されている。イスファハンの地下施設は深度が大きくて、MOPでは破壊できないことが最初から予期されていたためという。

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 Defense Express の2025-7-17記事「Britain Develops Low-Cost SkyShark Missile-Drone with 250 km Range for Mass Licensed Production」。
  「スカイシャーク」は、英国企業が、とにかく安価に量産するために設計した、巡航ミサイルの代用となる、片道長距離無人機である。
 英国人はこれを「ミサイル・ドローン」と呼んでいる。

 メーカーは「MGI Engineering」という。
 エンジンは「A300」というミニチュアのジェット・エンジン×双発。「Argive Ltd.」社と共同開発した。
 オプションとして、電動ダクトファン推進機「HS125」×2基でも飛んでくれるという。こちらのエンジンは英国の「Greenjets」社がつくった。

 スカイシャークの攻撃レンジは250kmで、飛翔速度は450km/時である。弾頭重量は20kg。航法は、地形画像照合式(TERCOM) なので、GNSS電波を必要としない。
 発進は、滑走路からの離陸でも、カタパルトでも、斜路からでも可能という。

 部外者からみて不審なのは、ジェットエンジンは小型でも高額である。それを2基使うのでは、システムが安上がりにはならないのではないか?

 「HS125」はもっと謎。スラストは 15 kgf だという。巡航速度は 540km/時以上だという。理想の回転速度は4万RPMだという。こんなものが安く製造できる道理があるか?

 なおMBDA社でも今、片道自爆機を開発中。弾頭重量40kg、ジェットエンジン単発だ。