歩兵が背負って携帯する無線機のアンテナは、「ナナフシ」に擬態せざるべからず。

 歩兵小隊長が持ち歩く通信機のアンテナの揺れ方には独特のパターンがあり、歩哨や斥候の電子双眼鏡にAIソフトが組み込まれれば、はるか遠くからも、まっさきに発見されてしまう。

 小隊長の位置が特定されれば、すなわち小隊の配置もおおむね推定されてしまう。それが部隊全滅の端緒ともなりかねない。

 では、敵の使っている偵察監視用のAIを、どうやってあざむくことができるだろうか?

 ナナフシが植物の枝に擬態できるのは、「節」があるからである。これを模倣せざるべからず。

 アンテナに不均等間隔に数個の「節」を設け、その節の箇所で、屈撓特性や弾性を急変させるのだ。さすれば、従来のような、自然界には存在しない「柔軟金属一本棒」の形状ではなくなり、挙動も自然界の植物に擬態できる。

 では自然界の「茎」「枝」の撓りダイナミズムとはどんなものかは、「オオイタドリ」を参考にするといい。イタドリは富士裾野にも生えているはずだから参考にするのは簡単だろう。

 ※余談だが、F-15の対艦攻撃ミッション改造は、イスラエルに外注しなよ。格安良心価格でやってくれるぞ。キッチリとね。

 次。
 William Park 記者によ2021-6-22記事「Why single people smell different」。
  子持ち既婚男に騙されるような女は鼻がバカなのであるという驚きの研究。

 ルイ14世はヴェルサイユ宮殿のすべての部屋を常に花だらけにし、家具には香水をかけた。そして宮殿に入る者全員にも、頭から香水をぶっかけるように命じていた。

 病人には独特の匂いがある。コレラ患者は甘い匂い。急性赤痢患者は腐ったリンゴ臭。

 女性が最も妊娠しやすい発情サイクルにあるとき、その体臭は最も男性を惹きつける。逆に妊娠不可能な排卵期の女性体臭は男性にも不快である。

 HLAとよばれる蛋白質のグループ。人の免疫系はこれをてがかりに、ある細胞が自己由来なのか、他者のものなのか、はたまた病原体なのかを判別する。

 近親血縁者のHLAは近似する。HLAは体臭も決定する。したがって、近親血縁者の体臭は、似ているのである。

 いろいろな男性が着用したTシャツの匂いを女性にかがせる。どれがいちばん好まれるか。それは、きまって、じぶんのHLAといちばん異なっているHLAに由来する匂いだという。

 これには理由がある。
 まるっきり異なるHLAを両親からうけついだ子どもは、未知の病原体に対して免疫系を作動させやすい。しかし、似たようなHLAを両親からうけついでしまうと、その子どもは、未知の病原体から裏を掻かれやすい。すなわち種の生存に不利になるわけだ。

 HLAが違うと匂いが異なるメカニズムだが、おそらく人の表皮に出る物質の差異が、その物質にとりつく細菌の相を変えるのであろう。

 じぶんと近似したHLAの持ち主である男性と婚姻した女性は、性交欲は低く、子どもを持ちたがらない傾向もあるという。これはまだ未証明の研究だが。

 男性は40歳をすぎるとテストステロンが減る。これも男性の体臭を変える。

 女性と深くつきあっている男性、さらに、子持ちの男性は、もっと、テストステロンが減る。

 つまり鼻の良い女性は、まったく初対面の男性であっても、既婚であったり子持ちであったりすることを、単に彼が発している体臭によって、嗅ぎ分けることは可能である。

この時期の北海道の藪の中を移動する場合には「ハッカ油」スプレーは必携。上半身のマダニ避けとして有効。

 Peter Pry 記者による2021-6-21記事「Open Letter to Anti-Nuclear Activists」。
    米国は大統領のイニシアチブにより、戦術核兵器を1万5000発から180発に減らした。
 しかしロシアはチート行為により、米軍の10倍の戦術核弾頭を有している。

 ロシアはINF全廃条約も密かに破って米国の持たない中距離核兵器を勝手に充実させていた。

 米国は一方的に、ICBMを単弾頭化した。他方ロシアと中共にはその気がぜんぜんない。ロシアの最新の重ICBMは、なんと、1基のICBMに40発のRVを搭載できる。中共の「東風41」は、各10発MIRVである。

 米国には「物理学者」などの肩書きを強調する反核広宣活動家の組織が複数あって、飽くことなくマスコミ上に米政府の核戦力整備努力を非難攻撃する論陣を張り続ける。彼らは決してロシアの条約破りのチート行為を非難攻撃することはないし、中共や北鮮が核弾頭を増やし続けていることが第三次世界大戦を起こりやすくするとも考えないらしい。

 記者いわく。米本土に400基あるICBMサイロは、廃止してはならない。これは有益なのだ。
 もしこれを全廃してしまうと、敵は、2箇所のSLBM運用原潜用軍港と、3箇所の戦略核爆撃機基地に、5発の核弾頭を配分するだけでよくなってしまう。そうなれば北朝鮮やイランすら、米国との核戦争などたやすいと思いやすくなってしまうのである。

 ICBM全廃論者は、米軍のSSBNは無敵じゃないかという。思い出して欲しい。「マジノ線」も、誰も突破できないと吹聴されていたのだ。

 コリン・グレイはこう言っていた。1946年以降の戦争はすべて核戦争である。なぜなら、核保有国とその同盟国、その潜在敵国たちが、すでに核兵器というものが世界に存在することを前提として、すべての戦争行為をプランニングし、実行し、終結させているからだ。

 1947とと1958のベルリン危機は、米国が核大国であったがゆえに、第三次大戦にならずに済んだ。

 朝鮮戦争は、アイゼンハワーが核の脅しを使ったから、終わった。

 1962年のキューバ危機は、米国がソ連に対して5倍のICBMを持っていたので、ソ連が引っ込んで戦争にはならずに終わった。

 ベトナム戦争に米国が勝てなかった理由は、ジョンソンとニクソンが、もし北ベトナムに地上侵攻すれば中共との核戦争になるのではないかと恐れたためである。

 冷戦期に膨大な地上軍を整備したソ連軍が遂に西欧を侵略することができなかったのは、米国が大量の戦術核兵器を西欧内に持ち込んでいたからである。

 北鮮は、核兵器を持っていなかったら只の乞食で、誰も相手にしないだろう。

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 Thomas Newdick 記者による2021-6-21記事「Russia Practices Destroying Enemy Carriers In Pacific Drills Sending U.S. Alarm Bells Ringing」。
  NATO首脳会議や米露首脳会談に照準を合わせて、ロシア太平洋艦隊の旗艦『ワリヤーグ』と他の数艦がハワイ沖までやってきて、同時に多数の巡航ミサイルを発射して、300海里離れた「擬装米空母艦隊」を攻撃するという演習をやった模様。

 数隻のロシア艦は6月19日にホノルルの南35海里まで接近したという話もある。

 ※16日がバイデンとプーチンがジュネーブで初会談していた日である。ただし時差は大きい。

 ツポレフ長距離哨戒機も1機、飛来したので、ヒッカム空軍基地からはF-22がつごう2回、飛び出した。
 ツポレフ142型哨戒機(ターボプロップ4発)は、カムチャツカ半島のイェリゾヴォ基地から飛んで来た。
 ツポレフ哨戒機に空中給油するため、イリューシン78も飛んだ。ツポレフ機は14時間で6200海里飛行した。

 ロシア国防省によると、今回の演習は千島列島の2500海里沖で実施された。
 ハワイからは300~500海里であった。

 ※プーチンや中共首脳が、米国首脳とものものしく会談するさいには、かならず、相手の精神を動揺させるような奇襲イベントを直前に仕掛けてくる。今回はハワイ沖でそれをやっていたらしいことが報道から分かるのだが、他方面でも、報道されざる「小芝居」を秘密開演していたことはほぼ間違いあるまい。しかし相手が健忘症気味のバイデンじいさんでは、そうした涙ぐましい努力もほとんど効き目など無かったのでは?


リトアニアはアフガン人通訳12人の亡命を受け入れる。

 波多野貞夫ed.『海軍大将村上格一傳』(S8-8pub.)に、海軍少将の 館 明次郎 が寄稿している話。

 大7=1918に、村上海軍教育本部長は、同年初めて実施された「機雷敷設検定作業」を各地で視察。その結果、把握されたこと。
 現供用の機雷は、その取り扱いが複雑で、とうてい戦時に多数を製造したり支給できるような実用品ではない。
 つまり、ごく少数の、熟練した将兵だけが安全に運用することができる。戦時に動員される予備役・後備役の、専門現役ではない将兵が手を出したら爆発事故続出必至のシロモノである。

 そこで新式機雷の研究を、水雷学校に命じたが、試作品は、感度が不適当だった。

 こんな調子では焦眉の急に間に合わないというので、英国毘社〔ヴィッカーズ〕の「H機雷」を基礎として、それを改良させることにした。
 爾後、大9夏季いらい、横須賀造兵部で、「仮称九年式機雷」として改良実験を継続。大14に完成したので、兵器に採用した。

 こうして、明治初期から長くつかわれてきた「起動電池式機雷」は革新せられた(pp.276-7)。


護身の術は、狭い密室でこそ役に立つもの。

 そこで諦めるか諦めないかの違いを生じる。

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 Gary Robbins 記者による2021-6-20記事「As Afghanistan war nears end, details emerge on how Predator drone revolutionized warfare」。
    2000年頃の米国による「プレデター」無人機の運用をインサイダーが明らかにする新刊が出た。『気にすんな――オレたちだけで殺るから――チームは如何にして勝手にドローン戦争革命をおっ始めることにしたか』という長いタイトル。著者は Cooter と Bierbauer の二人。

 クリントン政権時代、ウズベキスタンから飛ばしたプレデターがアフガニスタン領内のビンラディンを20秒間撮影することに成功していた。インド洋の潜水艦を使って、〔巡航ミサイルを発射させて?〕爆殺しようという案が検討された。それは実行されなかった。


軍拡宣伝で台湾内部に裏切り者を生ぜしめ、それによって台湾を併合するしかないというのが、現下の中共の廟算だろう。

 2030年までに地球地図を書き換えないと、そのあとは人口動態の必然によって中共はただの「老人国」におちぶれる。
 しかし2030までに実力で台湾を占領する能力などつくわけもないから、せめてTV報道用の「絵柄」だけでそれがあるように錯覚させ、心理戦によって台湾を陥落させるというのが、唯一可能な、ギリギリの線。

 この線にそって海軍軍拡していると考えると、いろいろ納得できる。なにしろ、フネばかり造っても水兵があつまるはずがないのだ。しかし2030を初演&千秋楽と見据えて「舞台の書割」をつくっているのだと考えれば、すべては合理的。じっさいに機能させる必要などない。「絵」ができれば、宣伝になるからだ。
 2030を過ぎたら、無慮数百隻の軍艦は、ことごとく漁礁にすればよいとでも考えているのだろう。

 あつめにあつめた水兵の定年退職後の年金は、2030から2050にかけての中共においては、破綻して行く。しかし陸軍の兵隊と違って水兵が反政府暴動を起こしても、中央政府はあまり怖くはない。軍港周辺での鎮圧はとてもたやすい。その点でも、海軍軍拡は今の中共にとっては、とても合理的だ。

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 AFPの2021-6-16記事「Facebook AI software able to dig up origins of deepfake images」。
    フェイスブックの技術者が水曜日に発表。AIによってディープフェイク画像/音声を見破れるだけでなく、その加工前のオリジナル素材も特定できると。

 さまざまな痕跡が加工作品には残っているものである。これをデジタルの「指紋」と呼ぶ。それが手がかりになる。

 ※山の中のカラスは、斜め上からの俯瞰=クォータービューにより、熊の動きにいちはやく気づく。この視覚をAIによってシミュレートできるはずで、マシンラーニングもさせられるはずだ。そのソフトウェアを「勢子」役の熊殺しドローンに搭載し、一列横隊で前進させれば、山狩りは最大限に合理化できるだろう。熊を発見した「勢子」ドローンは、その熊の真上に占位して、ストロボライトによって、ハンター指揮官に標的の場所を知らせる。このような熊狩りソフトが完成したら、次は人間の捜索用にソフトを改造する。これで、魚釣島には工作員が潜伏できなくなる。

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 The Maritime 記者による2021-6-14記事「Digitalizing Shipping: SATCOM is the Key」。
    船舶が衛星を経由して通信する、SATCOM。
 従来は、Lバンドの電波を使っていたのだが、あたらしいVSAT通信衛星は「Kuバンド」でのデータ通信環境を提供してくれる。

 将来、HTS=高速中継衛星 技術がVSATに使われるようになると、データ通信のダウンロード速度が「20Mbps」になる。
 その艦船が地球のどこの海に所在していても、だ。

 そうなると船員たちは、フネが広い海のどまんなかを進んでいるのに、陸上の都市にいるのと同様のワイファイ環境で私物の端末を使えるようになる。フネの通信室が、ルーターだ。

 ※ひきこもりの貧民どもには就職先と娯楽が与えられるという超朗報。衣食住の心配なし。

 もちろん、「eBook」のダウンロード、映画のダウンロードも、たやすいこと。
 また、船の上でリアルタイムの「リモート会議」をすることもできるようになる。ハイレゾの動画付きで。

 ※会長クラスの老人重役はじぶんのヨットで釣りでもしながら「臨席」できるわけか。

 空調が必要な特別なコンテナ荷物も、荷主や海運サービス会社が、陸地にいながらにして、リアルタイムでコンディションをモニターできる。

 到着先の港湾で、無数のコンテナを、最も合理的に荷捌きできるようにもなる。フネが港に入る前に、積んであるコンテナ構成が読み取れるからだ。箱の内部にセットしたビデオカメラを遠隔起動させることだってできる。

 ※民間の一般船員たちに途切れない高信頼性のワイファイ環境を与えてやることは、西側自由世界にとって死活的に重要である。なぜなら、中共の水兵と漁民には、その恩恵は与えられないから。彼らは私物のスマホを艦船内に持ち込めないのである。だったら誰が物好きに、シナ海軍に入営したり、シナ漁港で漁船乗組みを志願したいと思うだろう? 中共の海洋戦略は、人材確保のフェイズでさいしょの壁にぶちあたる。


熊追い払いも「スウォーム」で。

 熊殺しドローンに搭載する飛び道具は「空気銃」構造とするのが適切だろう。火薬はいっさい、使わない。

 圧搾エアタンクの空気圧によって直径15mm~20mmほどの、環境に無害な蛋形の金属弾を真下向きに発射する「駆除銃」だ。

 発射前にもし墜落してしまった場合の安全装置としては、ぜんまい式タイマーを用い、蓄気後、2時間ほど経過すると自動的にボンベ内の空気が抜けて、あとは物理的に弾丸が発射される可能性がゼロになるようにするとよい。

 空気が抜けるさいには「笛」管を何分間も吹鳴させるので、電波ビーコン、発光ストロボだけでなく「音」によっても墜落位置を現示する。またこの吹鳴機構により、バルブの不具合による密閉不良も察知できる。

 そして、ぜんまいを捲いてない状態では、蓄気タンクにはまったく蓄気ができないバルブ構造にしておく。したがってこのタイマーのセット忘れはあり得ない。フールプルーフだ。

 このドローンは多数機を用意し、スウォームによって巻き立て、トドメを確実にさせるようにすべきだ。半矢で逃がすわけにはいかないからだ。そのためには、熊の視覚に対して最もハラスメントになる波長・パルスのレーザーを、「勢子役ドローン」から照射させる。狼の声を出すスピーカーも、役に立ってくれるだろう。


鉛直方向にしか射撃できない、熊駆除専用のドローンは可能なはずだ。

 今回は警職法4条の緊急避難を適用して猟友会のライフルマンに「撃ってくれ」と指示を出したようだが、もし時間帯が夜間だったり、場所が住宅地であったら、その指示も出し難く、これまでのように翌日までの長時間、さらに「現行犯熊」の徘徊をゆるしたであろうことは想像に難くない。

 害獣駆除の必要があっても夜間や住宅地での発砲が制限されるのは、誤射や流れ弾を心配するからである。
 熊の頭上から下へ向けて発射する猟銃であれば、すくなくとも流れ弾の心配はないだろう。画像は録画できるので、あとから検証も確実だ。

 これは北海道では漁場のトド駆除にも使えるはずだ。まずそっちで器材を改良して、それを熊用にコンバートするのがよいかもしれない。

 地上から熊対処にあたる警察官は、音響やマイクロ波やレーザーにより致死的でない苦痛を与えてその場から熊を退去させられる装備を持っていることが望ましい。夜間や市街地でも使えるので。しかしこれは車載式では熊の機動力に追いつけないから、人が携行できるサイズでないといけない。そういう製品はまだ無いはずだ。

 熊用の電撃刺股と共に、とっとと開発して欲しい。

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 Matthew M. Burke and Alex Wilson 記者による2021-6-18記事「More US bases begin vaccinating their Japanese workers as COVID-19 cases decline」。
    米海軍の横須賀基地では金曜日から、基地従業員(日本人)に対するワクチン(モデルナ)接種が始まった。初日には800人が予約しており、朝だけで120人に射った。

 ただし、米軍からワクチンを射ってもらった人に、もし副作用が出たとしても、日本国は補償しない。そこを気にして、ワクチンを射たぬことに決めた従業員もいる。

 横須賀の基地司令であるジャレット大佐いわく。7月末までには、希望する日本人従業員全員が二射を済ませられるようにするつもり。

 横田、厚木、岩国でも、金曜日から、日本人従業員に対するモデルナの接種を始めた。

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 Alex Hollings 記者による2021-6-17記事「AC-208: America’s Cessna that shoots Hellfire missiles」。
   「セスナ」と聞けば単発高翼の「セスナ172」の姿が想起される。

 高翼ながら双発で、客席数も多い「セスナ 208 キャラヴァン」は、一般には有名ではないが、小型機業界ではこちらも名機である。

 ノースロップグラマン社の子会社になっている「オービタルATK」社が、この民間型「208」を武装機に改造したのが「セスナ AC-208 エリミネーター」だ。
 AGM-114ヘルファイア・ミサイルと、70mmロケット弾ポッドを、主翼下に吊るす。

 ヘルファイアには多くのタイプがある。AC-208からは、母機のレーザーデジグネーターで終始誘導するセミアクティヴ式のヘルファイアだけでなく、弾頭にミリ波レーダーが内臓されているアクティヴ誘導式のAGM-114Kも発射することができる。こっちは、射ち放し式にできる。

 AC-208のヘルファイア最大搭載数は4発だが、70mmロケット弾を誘導式にした、より軽量な兵装であれば、タマ数を飛躍的に増やすこともできる。

 AC-208の正副操縦士(隣席が兵装誘導担当)のためには、防弾板が増設されている。
 ただしAC-208の定員は3名。3人目は「ミッション・システム・オペレーター」といい、多種のセンサー類を担当。

 歩兵が携行できる肩射ち式のSAMは、射高がせいぜい1万フィート。AC-208は2万フィート以上の高空から対地攻撃できる。

 もちろんAC-208には、ミサイル警報装置と、フレアやチャフを自動で放出する欺騙装置が搭載されている。

 AC-208はまずイラク政府軍に供給された。2009年から。

 AC-208のエンジンは、876馬力のプラット&ウィットニー PT6A-140 ターボプロップ。ヘルファイアを吊るした状態で213マイル/時で巡航できる。航続距離は1200マイル〔=2222km〕以上。
 ※ちなみに佐賀空港から魚釣島西端までは1059km。鹿児島空港からでも同じくらいである。

 AC-208は、70マイル/時の低速飛行をしても何の危険もない。
 ※したがって先島群島内にあるすべての直線道路を、臨時滑走路として役立てることも可能だ。

 車輪は頑丈な固定脚。ゆえに舗装されていない草原をも滑走路の代わりとして使える。

 セスナ・キャラバンをヘルファイア運用機に改造してイラク政府軍に持たせたいのだという話は、2008年に、米空軍から、オービタルATK社にもちこまれた。彼らはたった11ヶ月で、ヘルファイアを発射できるプロトタイプを納品した。

 2009年からあるAC-208を初期型と呼ぶなら、「ブロック2」は2017年から供給されている。

 今では、イラク軍の他に、アルゼンチン、ホンディラス、ケニア、レバノン、モーリタニア、ニジェール、イエメンの政府軍が、「エリミネーター」を採用している。
 パイロットの訓練は、米空軍が担任している。
 ただし、これら「コンバット・キャラバン」の売り込みと訓練の実態は、ほとんど非公開である。

 そして注意が必要だ。米軍は、AC-208を1機も保有していないのである。すべて、他国軍用なのである。

 イラク軍がAC-208から実際にヘルファイアを発射するようになったのは、2014年からである。最初の戦場はファルージャとラマディで、相手はISだった。
 2018には、ISが「高射砲」によってイラク軍のAC-208を1機、撃墜している。

 次。
 ストラテジーペイジの2021-6-18記事。
    中共軍は部内の将軍・提督たちからも批判されている。演習・訓練が、シナリオありきであると。

 いっぱんに水兵の練度は、海上に出ている時間が長ければ上がる。ところがこれは水兵からは大不評である。空軍パイロットの場合、飛んでいればいるだけ、面白い。だが水兵の場合、海上勤務は長いほど苦痛である。これはどうしようもない。

 中級・下級将校は要領が良いので、最新装備をピカピカに磨いておけばあとはどうでもいいのだということがよくわかっている。

 最近イランはハマスに、ロケット弾を精密化するGPS誘導装置やINS誘導装置を供与するようになった。ハマスはそれを地下工場でロケットにとりつけて発射する。

 無誘導のロケット弾は飛翔距離が伸びると弾着が広くばらける。だからこれまでテルアビブやエルサレムでは、ハマスのロケット弾がポテンシャルとしてそこまで届くとしても、住民はそんなのを深刻な脅威と思わずに済んできた。だがこれからはそうはいかない。ハマスがそれら遠距離の都市に向けて射ったロケット弾は、かならず住宅地に落ちる。とすると、イスラエル軍は、アイアンドームでそのすべてに対処しなければならない。これは量的に不可能である。

 ※アイアンドームは、住宅地に落下しないと見切れたロケット弾は相手にしないアルゴリズムになっている。


 イエメン、サウジアラビア、アフガニスタンで回収されたゲリラのUAVの残骸の中からは、マーキングが一切無い、イラン製のジャイロスコープが見つかるようになった。これによってゲリラは、安価なUAVを、精密に目的地まで到達する長距離ミサイルに変身させられるのである。


天性の料理人とパティシエは「武漢ウィルス」に感染しないことが判明。

 Allison Hoover Bartlett 記者による2021-6-13記事「Seeking clues to mysteries of coronavirus by studying a person’s ability to taste bitterness」。
   バトンルージュ総合病院の耳鼻咽喉科医バーハム氏(38)。週に3回の気管切断術とか、1日30件の内視鏡検査とかやってた。患者から新コロをうつされやすい職種だといえる。彼の同僚の耳鼻咽喉科医たちは案の定、感染してしまった。しかし彼だけは、感染しなかった。

 鼻科が専門であるバーハムは、やがて、あることを察した。これは「T2R38」という遺伝子のおかげではないかと。

 この遺伝子、人の嗅覚に関係している。
 これを「スーパーテイスター遺伝子」だと1990年代に命名したのは、イエールの心理学者女史。

 しかし、味蕾が常人よりたくさんあるがゆえに、丁子、キノコ、ピノノワール(赤葡萄)の匂いの差に敏感に気づく人々はどうなのだ? バーハム自身が、そうしたスーパー嗅覚者なのであるが。

 というのも、T2R38が与えるのは、唯一「苦味」の感能力だけなのだ。だから「スーパーテイスター遺伝子」と呼ぶのは不正確だ。

 スーパーテイスターは、コーヒーや、ブロッコリーの中の苦味を細かく把握する。
 父親と母親の両方からT2R38をうけつがないと、誰もスーパーテイスターにはなれない。

 そしてまた、このT2R38遺伝子は、免疫系にも役割を果たす。

 バーハムは今次のパンデミックのさなかに、ピンと来てしまった。スーパーテイスターは新コロ重症患者にはなりにくいのではないかと。

 T2R38を片親のみからうけついでいる人は、新コロに罹るが、症状はマイルドで済む。
 そして、T2R38をどちらの親からもうけつがなかった人は、新コロに罹って重症化するのではないか。

 たまたまバーハムの友人(40代前半)が新コロで重症におちいったが、その友人の奥さんはピンピンしていた。そこで友人とその奥さんに簡単な味覚力テストをしてみたところ、友人は「ノンテイスター」(件の遺伝子を1個ももっていない)、奥さんは「スーパーテイスター」(両親からT2R38をうけついでいる)であると判明した。

 T2R38は、先天的な免疫システムに貢献している。主機能は、繊毛構造や粘膜をつくりだすこと。それらが侵入病原体をスウィープし、希釈し、硝酸によって殺す。

 苦味の度合いを敏感に区別できるような遺伝子を持った人は、副鼻腔で病原体を防護する反応も、しっかりしているのである。

 これまで、T2R38遺伝子と対バクテリア防御の関係は注目されていたが、対ウイルス防御にも関係するとは、誰も気づいていなかった。

 ちなみに、味覚や嗅覚をうしなった患者は、新コロにかかっている可能性が高いという研究は、2020-4にサンディエゴのキャロル・ヤンが発表している。

 次。
 ストラテジーペイジの2021-6-17記事。
   ミャンマー軍は中共製の無人機CH-3で反政府運動を監視中。

 4月後半、ミャンマーの反政府勢力が、マンダレー郊外のチャンテ空軍基地に向けて、ロケット弾を5発、撃ちこんだ。

 この基地には、中共製の「CH-3A」無人機が2015年からあり、当初はビルマ北部の少数民族に対する見張り専用だったが、いつの間にかシナ人が、空対地攻撃できるように改造していた。
 ゲリラはその破壊を狙ったと思われる。

 中共としては、ビルマから中共につながるパイプライン(中共出資)を上空から監視したい。
 ビルマ軍としてはCH-3を反政府運動の偵察に使いたい。そこで2021-2にはとうとう、大都市上空にその姿を現している。

 CH-3は2010年頃からある。2015年にペイロードを2割増やして100kgにした「CH-3A」が登場。

 しかし2015以降も旧型CH-3は追加で売られている。安いので。
 ビルマ軍は、両方のタイプを運用している。

 CH-3はエンジンの能力が低く、巡航高度を4000mまでしか上げられない。そのためMANPADで撃墜されてしまう。MANPADにやられないためには5000mで運用する必要があるのだが。

 国境付近で警戒されているのは「ワ」族である。
 ワ族は民族的には漢人系。


ペドフィルもセクシャリティなんだから認めろ、と主張する者がいる。それに対する米ネット上の反論。ペドフィルを全員あなうめにして殺すのはガーデニングなんだと主張する。

 Matthew M. Burke 記者による2021-6-16記事「US military begins vaccinating Japanese base workers against COVID-19」。
    在日米軍基地で働く日本人に対する新コロワクチン接種が火曜日から始まった。初日には数百人が1射目を受けた。

 嘉手納基地の場合、対象の日本人は3200人いるが、うち300人が受けた。ワクチンはモデルナである。
 注射の打ち手には空軍の衛生兵も……。

 ※米軍の衛生兵に注射ができて、自衛隊の衛生兵に注射ができないというのは、おかしいよね? サリンやVXを撒かれたらアトロピンの注射を仲間の兵隊の太腿にぶっ刺すことになってるんだから、モデルナの筋肉注射ぐらいしていいだろ。医師の監督下に。

 基地従業員が接種をうけるかうけないかは本人の自由意思。受けなくても不利な扱いをされることはない。
 嘉手納基地内の人口の65%以上は、すでにワクチンの第一射は受けている。
  ※在外基地の米兵へは、1射だけで済むジョンソン&ジョンソンを供給するのだという報道を以前に読んでいるのだが、現在、在韓米軍の群山[クンサン]の空軍兵にモデルナを打っている写真が、他記事の挿画に見える。

 嘉手納では金曜日までに希望者全員に1射目を打ち終える予定。

 海兵隊のキャンプフォスター〔海兵隊の瑞慶覧基地〕の海軍病院診療所でも、基地従業日本人に対する接種を水曜日からスタートした。ただし海兵隊広報は、数量については取材に答えられないとしている。

 次。
 Caitlin Doornbos 記者による2021-6-15記事「Austin mulls mandating coronavirus vaccine for troops once fully approved by FDA」。

 海軍長官代理のトマス・ハーカーが下院軍事委員会で証言。オースチン長官は、軍人に対する、FDAが完全承認したワクチンの接種を、義務付けたいのだろう、と。
 ハーカーは2022年度海軍予算要求についての公聴会に呼ばれているところである

 新コロのワクチンのうち、ファイザーは5月7日に、モデルナは6月1日に、FDAから完全承認を受けた。しかし、ジョンソン&ジョンソンは、現在、FDAから緊急使用許可を得ているだけの段階で、未だFDAによる完全承認はもらっていない。

 DoDの月曜日の集計では、米軍の現役兵、予備役兵、州兵の計84万492人に対して、ワクチンをフルに接種しおえた。また、つごう二射必要なワクチンの一射目を受けた段階の兵隊は、29万809人いる、と。

 すなわち、米軍全将兵230万人のうち、およそ半数は、注射を打たれている。

 次。
 ストラテジーペイジの2021-6-16記事。
  トルコ政府は認めた。アフガニスタンの首都カブールで、トルコ兵が警備についていると。
 アフガン政府施設や、首都郊外の国際空港を守っているところだ。

 これは米軍の撤収を安全にするための対米協力だ。エルドアンは、必ず見返りをバイデンから貰うはずだ。

 カブール空港は、アフガン政府が外から支援を受けるための命綱であるとともに、アフガン内の外国人が脱出するメインルートである。

 6-14のNATO会合でバイデンとエルドアンは挨拶している。

 6-13、エーゲ海のレスボス島近くでトルコの警備艇がギリシャの警備艇に体当たり。どちらもNATO加盟国だが、洋上の国境線をめぐって揉め続けている。

 トルコが、カブール空港の警備についてもよい、と発表したのは、6月8日のこと。

 5-31、トルコ発表。げんざいS-400の技術支援としてロシア人がトルコ国内の基地にいるが、この者たちはもうじきロシアへ帰国する、と。

 ※流れがよく分かる。これによって米国とトルコは手打ちしたのだ。NATO会議にさきだって、米国務省が大活躍したようだ。

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 Tyler Rogoway 記者による2021-6-16記事「Tracking China’s Sudden Airpower Expansion On Its Western Border」。
    チベットと新疆における中共空軍基地の建設がラッシュ状態。
 これは対インド戦争をにらんだもので、去年から著増している。

 それら、対インド用の航空基地は、生半可なものではない。ハンガーなどは地下化されている。

 ※有人機のための地下トンネル造りには大金がかかるが、リーパー級のUAVのための地下施設にはそんなにカネはかからない。これからは、対地攻撃用の無人機の地下格納も、重要な国防施策になるはずだ。すべての国家にとって。


米特殊部隊用のMH-47が緊急燃料投棄パイプを機体後部にとりつけ、山岳運用能力をさらに高めていると。

 リフューリング・プローブがついているので、帰路にも不安はないわけだ。

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 The Maritime Executive 記者による2021-6-14記事「Carbon Capture Using Cryogenic Technology for Storage at Sea」。
   ノルウェーの「TECO2030」社と、米国の「チャート工業」は、極低温を利用して船舶のエンジン排ガスに含まれる二酸化炭素を捕獲して、高純度の液化二酸化炭素にしてしまう装置を開発する。

 液化された二酸化炭素は、到着先の港で卸下される。そのまま地下に永久貯蔵もできるし、二酸化炭素を需要している工業プラントに送ってもい。農業やビール醸造業でも、二酸化炭素は有用である。

 従来、船舶エンジンが1トンの化石燃料を燃焼させると、3トンの二酸化炭素が発生するのだという。

 「TECO2030」社は、「エコ煙突」(Future Funnel)という船舶設備を提唱する。
 排ガス規制の強い海域では閉じ、規制のない海域では開く。

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 John Vandiver 記者による記事「Army-funded research helps develop digital fibers that could be sewn into uniforms to help monitor troops’ health
    MITに陸軍が資金を出して開発させている、ナノチップ機能を有する繊維。針の穴よりも細く、しなやかに屈撓するので、戦闘服にそのまま縫い込んでしまえる。
 永久に壊れないわけではないが、何度も洗うことができる。

 こうした「デジタルファイバー」の実験は2018年にアフガニスタンの前線で実際に兵隊に着用させるところまで進んでいる。

 これによって部隊長が部下兵隊の体調を把握したり、ある兵隊がバーンピット(海外僻地の米軍基地の敷地内に穴を掘って石油をかけてあらゆるゴミを燃やしている露天焼却場)の有害煙に累積でどのくらい曝されていたのかといった有害環境被曝データも収集できる。

 ※喫緊の開発テーマは、放射線被爆量を計測し本人に警告してくれるセンサー・ファイバーだろう。

 たとえば脇の部分に温度センサー繊維を織り込むと、270分間の体温データを蓄積できるという。

 ポテンシャルとして、体温の変化、呼吸の衰弱、心拍の異常などを、訓練中にリアルタイムで監督者が把握できるようになる。

 げんざいの段階では、繊維はセンサーとメモリーにはなるがデータ管理機能を有しないので、外側にチップを置かねばならない。将来は、繊維そのものがマイクロチップになる。
 「ファイバー・コンピュータ」だ。

 MITは2002年から学際的なナノテク研究所を米陸軍の資金で設立・運営している。