M1エイブラムズの炎上写真が一斉にSNSに投稿された。

 Joseph Trevithick記者による2024-2-26記事「Ukraine’s First M1 Abrams Tank Loss Appears To Have Occurred」。
    SNSにM1エイブラムズが炎上しているスチル写真(ドローンからの垂直俯瞰撮影)が一斉に投稿された。ウクライナ軍装備のM1の最初の損失だと考えられる。

 ※ハンガリーがスウェーデンのNATO加盟を承認したニュースのダメージを打ち消すためにロシアのボットが大童で拡散させている。

 この1枚の写真以外の情報は何もない。

 数日前、M1戦車はアウディウカ付近で作戦中であると報道された。

 写真から分かるのは、砲塔後部の弾庫が炎上していること。

 ※もっと重要なのは、このM1には「コープ・ケージ」が設けられておらず、ロクな擬装もしていないこと。いったい米軍のインストラクターは何を教えたのかと誰でも疑問に思う。「米人=無能コーチ」伝説が今次戦争によって定着するのではないかと思う。

 ヘルソンのガウライター、ウラジミール・サルドの最新テレグラム投稿によると、この戦車をやっつけたのは「第15機械化歩兵旅団」である。場所はアウディウカ近郊だと。

 ※雑報によると暖冬などの影響で天然ガス価格は米国において史上最低を記録。アジアでも過去3年で最低の価格に落ちた。にもかかわらずカタールは天然ガス生産を漸増させているところ。おかげで欧州でも「22ユーロ/MWh」まで下がった。これは2022-2の侵略戦争開始前の水準。

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 Thomas Newdick 記者による2024-2-23記事「Another One Of Russia’s Prized A-50 Radar Planes Shot Down, Ukraine Claims」。
    ベリエフA-50Uの「U」は、航続距離延長型の意味だという。またこの飛行機には設計主任のセルゲイ・アタヤンツの名がついているという。

 2機目の墜落直後、ロシアの軍事ブロガーたちが、これは味方のSAMにやられたもので、堕ちた場所はアゾフ海、と騒いだが、全部ガセだった。
 ウクライナ公式HPによると、ウクライナ情報部とウクライナ軍が連繋してこれを撃墜したと。

 ウクライナ空軍の発表によると、これを撃墜した時刻は現地の午後7時00分。
 ウクライナ軍によると、こいつ1機で3億3000万ドルする。

 ウクライナ国防省内の情報部GURは、その正確な墜落場所を地図上で示した。

 SNSにはその黒焦げ残骸と思われる写真も出ている。これは住民の投稿だろう。

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 Alexey Lenkov 記者による2024-2-23記事「S-400 or mystery system ―― Russia asserts first-ever Patriot catch」。
    ロシア国防省の2-20の正式発表。ロシア軍のSAMによって、宇軍のペトリオット×1を撃墜したという。

 ※ 独『シュピーゲル』紙によると、ドイツ政府はひそかにインドから砲弾を買いつける交渉を進めているという。


スウェーデンはフィリピン軍に対するグリペンの売り込みに注力している。

 ストラテジーペイジ の2024-2-25記事。
    もっか北鮮は年に5億ドルを使ってミサイルを量産している。1発の地対地弾道弾は約400万ドル。
 定期的に海に向けて発射しているのは、最も古いストックで、それ以上貯蔵していても保存寿命を超過して使えなくなってしまうから、さっさと試射で消費するか、ロシアに売り飛ばすしかないのである。試射するときは、爆発弾頭をとりつけていない。

 2022年の後半に1日で7000万ドル分の弾道弾を盛大に試射したニュースは満洲経由で北鮮人民の知るところとなり、人々は政権に対して批判的になった。7000万ドルは、月々に中共から北鮮が輸入している物品に北鮮政府が支払っている額と同じだからである。その分、食糧と燃料を買えと人々は思った。

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 Olivia Savage 記者による2024-2-23記事「Royal Marines, Japan acquires T-150 UAVs from Malloy Aeronautics」。
   英国の「マロイ・アエロノーティクス」社の、重量級の電動式マルチコプター「T-150」。これをロイヤルマリンズが22機調達し、日本の防衛省も2機、試験購入した。英国武器調達庁とメーカーが2-22に発表。

 T-150は4軸だが、各軸が串形で、ローター旋回面は合計8面。モーターも8個。

 メーカーは、年次の REPMUS=ロボット実験ならびに海洋無人システム試作機演習 において、T-600に、訓練用の擬弾頭魚雷「Sting Ray」を吊下し、デモンストレーションしたことあり。

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 そのメーカーのHPより。
   会社の創設者、クリス・マロイは、元ヘリパイであった。2012年にロンドン近郊で立ち上げた。

 彼は2006年に自作の「ホバー・バイク P1」を試験している。エンジンは内燃機関で、ローターは2面。これにバイクのように人がまたがり、メカニカル・ギアだけで姿勢制御する。
 タンデム・ローターの制御は「チヌーク」ヘリコプターからヒントを得たという。

 マロイは次に「P2」を試作した。こちらはローターが4軸となり、動力は電気モーターにした。
 旅客運送用にするつもりだった。

 「P1」も「P2」も商品化はされなかった。

 T150は「TRV150」とも称す。戦術追送補給機。巡航速力は108km/時。航続距離70km。滞空36分可能。ペイロードは68kg=150ポンドまで可能。これが名前の由来らしい。

 2023-4-14の報道では、米海軍、米海兵隊とマロイ社は契約し、200機近いTRVを生産するであろうとのこと。

 ※リドリー・スコットの『ブレードランナー』のディレクターズカット版とやらを早回し無しで録画視聴したが、原作小説にはあった意外性やホラー性がクレンジングされてしまっていることにあらためて呆れた。そこまでして見せたかったモノは未来都市の絵なのだろうと思ったが、自動車が普通に空中浮揚するようになっている未来に、どうして高層アパートに「エレベーター」「階段」「共用廊下」があるだろうか? 窓から直接出入りすればいいだろ。

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 Paul Goble 記者による2024-2-23記事「Three Developments in Mongolia Increasingly Worry Moscow」。
   シベリア居住の、ロシア国籍ながらアジア系の青年たちは、露軍の徴兵を逃れるためにモンゴルへ移住してしまうのがブームになっている。

 モンゴル政府が計画中の水力発電ダム。これがもし完成すれば、バイカル湖へ流入する水量がめっきり減るというのでロシア政府は懸念中。この工事の資金は中国が出す。

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 dpa の2024-2-25記事「Russian Drone Forces Germany’s Baerbock To Cut Short Waterworks Plant Visit In Ukraine」。
   ドイツのベアボック外相は24日、ウクライナのクレバ外相とともに、オデッサにあるモルドバ国境を訪れた。
 しかし日程を切り上げ、25日の上水道施設への訪問を取り止めた。ロシア軍のスパイ・ドローンが上空で確認されたからだという。

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 2024-2-25記事「Baltic states consider withdrawal from the Anti-Personnel Landmines Convention」。
    『WP』紙報によれば、バルト3国はオタワ条約から脱退して対人地雷を充実させ、露軍の侵略に備えるつもりである。
 すでにこの3ヵ国は脱退の段取りに関する合議を重ねているところだと。


A-50を落としたSAMが何だったのかについては、情報が錯綜。

 Sofiia Syngaivska 記者による2024-2-24記事「The Defense Intelligence of Ukraine Reveals the Details of the A-50U Aircraft Downing」。
   こんかい撃墜されたA-50Uは、2024-2-23の15時50分にAkhtubinsk飛行場を離陸した。

 ※雑報によるとカディロフの配下に対敵通牒者が居り、A-50の飛行情報を知らせていたのではないかという疑いがあるという。

 ※雑報によるとウクライナ側はA-50の哨戒航跡パターンを仔細に把握している。それはアゾフ海上に出ないようにクラスノダールの沿海陸地の上を「北東」←→「南西」にひたすら往復飛行を反復するパターン。両端末で旋回するときは常に内陸側へ旋回する。A-50の常駐基地は、その往復直線から遠くない内陸側にある。

 ※雑報によると、古い地対空ミサイルの改造品が使われたというゴシップあり。また、露軍は「今回は味方撃ちだった」ということにしたがっているとのルーモアもあり。

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 Boyko Nikolov 記者による2024-2-24記事「Uralvagonzavod crafts T-72 and T-90 tank parts with US ally tools」。
    『ニッケイ・アジア』によると、2022年いらい、中共内の複数の企業(その所有者は複数のベラルーシ人)がトンネル企業となって、ロシアの「ウラル車両工場(UVZ)」に中国製や日本製の精密工作機械を供給している。UVZではT-72やT-90のスペアパーツを製造している。

 「シンセン5Gハイテクイノベーション」という会社は広東省に2022に創設された。同社はベラルーシ政府との深いつながりを自慢している。戦車用のエンジンの部品等を買い集めて、ロシアへ供給するのが、主な仕事のようだ。

 流したパーツの中には、立川市の「Metrol」社の精密位置センサー、東京の「オリエンタル・モーター」社の小型精密モーター、アイチ精密機械〔?〕の工作機械なども含まれている。

 これらの部品は、ベラルーシの「SALEO」社、「アディティヴテクノロジーズ社のLLC研究室」が受取る。
 2023-5には、SALEO社はMetrol社のセンサーを1個につき1万6035元=2228USDで買っている。

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 Defence Industry Europe の2024-1-3記事「Izdeliye 55: ZALA Aero introduces new type of loitering munition」。
   ZALAアエロ社が新型の自爆ドローン「Izdeliye 55」(製品55番)を発表した。EWに対して特に強いのだという。どうして強いのかについては何の説明も無し。光ファイバー有線誘導なのか、完全自律決定式なのか。

 レンジは50kmで、弾頭重量5kg。コンテナー・ラーンチャーから射出する。
 X字翼。頭部のビデオカメラからの信号を通じてFPV操縦できる。

 ※長さ50kmのファイバーを繰り出しながら飛ぶわけにはいかないので、全自動の機械任せ判断にしているのだろう。

 ZALA社は公表した。2022-2から、2023-12-29のあいだに、ウクライナ戦線で、ランセットが872回発射されていると。そのうち8割は当たったと。  


また1機、露軍のAWACSがSAMの餌食になって墜落した。場所は前回とまったく同じ空域だという。

 ストラテジーペイジ の2024-2-23記事。
    米空軍は、過去10年近く、磁気航法=MagNav を開発してきた。これはGPSの補備、さらにはGPSの後継となり得る、未知領域のシステム。それがとうとう完成した。

 飛行機が、地球上のどこを飛んでいようが、環境に遍在する磁場の特徴を機載のAIが解析して、現在位置を絞り込んでしまう。

 こいつを使えるようになれば、ロシアや中共が衛星を全部核爆破しても米軍は航法にいささかも困らない。

 いったんシステムができあがれば、次はその小型軽量化の改善が続くだろう。やがて、投下爆弾の誘導部品にMagNavを組み込めるようになる。敵軍によるEWジャミングはまったく効かなくなるだろう。

 いまはシステムの大きさが、まだスーツケース9個分くらいある。

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 Krisztina Than and Johan Ahlander記者による2024-2-23記事「Hungary buys Swedish fighter jets, prepares to approve NATO bid」。
   金曜日にハンガリー政府発表。サーブ社のグリペン戦闘機を4機買う。またスウェーデンのNATO加盟を承認すると。

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 Defense Express の 202-2-23記事「Ukraine To Manufacture Czech CZ BREN 2 Assault Rifles Under License」。
    ウクライナの国営工廠で、チェコ製の「CZ BREN 2」自動小銃をライセンス生産することになった。チェコ共和国では「CZ ブレン 806」とも呼ぶ。タトラ市に本家の工場あり。
 この商談は2023秋から始まっていた。

 その弾薬工場もつくるらしい。ポリマーを用いる、スペシャルな製品なのだが。

 「ブレン2」は、5.56ミリにも7.62ミリにも、どちらにもできる。バレルと弾倉受けを取り替えるだけで。

 ※この宣伝ビデオがすごい。ドライアイスと一緒に20分冷やしてカチカチに霜がついた状態でいきなり連射しても何の故障も無し。同様、泥水に漬けておいたところから取り上げて連射しても何の故障も無し。

 ※宇軍の戦車兵が、場所を秘匿しつつも、「M1」戦車が既に前線近くの戦車壕に所在することを示そうとしている写真が「X」に初めて投稿された。

 ※露兵が、遺棄された宇軍のHMMWVの防弾ガラス(正面と側面)に近距離からAK小銃を連射し、弾丸が裏側へは貫通していないことを確かめて、舌を巻いているビデオが、SNSに投稿されている。


ラトビア議会は木曜日、ロシア産とベラルーシ産のすべての食料品の輸入を禁止した。第三国で加工されたものでもアウト。

 この法律は大統領が承認しないと施行されない。承認されれば2025-7までは禁止が続く。
 なお、ロシア産の食料品がラトヴィア領内を通過して第三国へ行く場合、それは通過を許す。

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 AFPの2024-2-21記事「UK has ‘confidence’ in nuclear system despite misfire」。
   イギリスのSSBN『ヴァンガード』がフロリダ沖で1月30日に「トライデント2」ミサイルを訓練発射したが、それは点火せずに海に墜落したという。

 『ザ・サン』紙の水曜日報道によれば、第一段に点火しなかった。コールドランチ式なので、ポンと飛び出すことは飛び出すのだが、潜水艦のすぐ横に落下して沈んでしまった。

 じつは英海軍は、前回も、トライデント2の訓練発射に失敗しているのである。2回連続の失敗。

 過去、米英両国あわせてトライデントミサイルは190回以上の試射に成功している。

 『ヴァンガード』級は、1艦につき8基のトライデントを格納している。2030年代には、より排水量が大きい『ドレッドノート』級に、ミサイルを移し換える予定。

 ※米海軍はほとんど試射に失敗しないのだが、英海軍はちょくちょく失敗する。米海軍も、すべてのノウハウを教えてやることはしないのだろう。なまやさしい世界ではないことが、端的に推測される。

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 ストラテジーペイジ February 22, 2024:
    中共その他の悪党国内では「オープンAI」はどのように利用されているのだろうか。
 130億ドル出資しているマイクロソフト社は、彼らがこれでサイバー攻撃の新システムを仕立てることを懸念していた。
 しかし、そうではなかった。

 連中は、「オープンAI」を、手紙の作文、文書の翻訳、コンピュータソフトのデバッグなどに役立てていることが分かった。ごくありふれた使用法である。

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 Clayton Vickers 記者による2024-2-21記事「 Russia has broken the stalemate in Ukraine: Former US Defense secretary」。
    ロバート・ゲイツのとっつぁんが水曜日にWP紙のインタビューで発言。ロシアはステールメイト(千日手)を打破して再び戦線を流動化させることに成功したと。
 露軍は、600マイルある全前線で攻勢に出ているように見える、と。

 これは米国のサポートが弛緩しているせいである。イニシアチブを敵に委ねてはいけない。

 前線で発射されている砲弾の数比は、10対1のように見える。もちろん露側が10。

 欧州はウクライナを支援したいという気持ちはあるが、動きが遅すぎる。弾薬の増産が立ち上がるのは2025年だろう。

 だから今この時節では米国が何とかしなくてはならないのだが、米国側でそれができなくなっている。

 米議会はこれまでも戦争への諸対応がノロマすぎる。特にクリミア半島内の露軍を打撃することのできるミサイルを供給する必要があることなど、考えるまでもない話のはずだ。

 ※「冴えてない」という印象を受ける。現役時代の冴えた文章は、あれはスピーチ・ライターが書いたものだったのか。だとしたらそのライターは誰だったんだ? そして今、どこで何をしている?

 次。
 『モスクワタイムズ』の2024-2-22記事「Pro-War Russian Blogger Commits Suicide」。
    水曜日の第一報。昨晩、「テレグラム」にチャンネルを持ち、露軍の兵器不足や官僚主義を批判していたアンドレイ・モロゾフが、銃器を使って自殺した。

 アウディウカは開戦前の住民人口が3万1400人だった。
 モロゾフの遺書は水曜日の「テレグラム」チャンネルで公表された。

 それによると、彼の上官たちをして、問題の投稿の削除を命令させた黒幕は、ロシア国営テレビのニュースアンカーたちであるという。

 ロシアは侵略されている。誰によってか。己の上司のケツを舐める卑屈漢。己の功績のために数千人の兵隊たちを犠牲にできる将軍ども。テレビ画面の中で嘘をつくことによってキャリアを築くジャーナリスト供によって――と彼は最期に書いた。

 ※2-21に自殺した、と報道された Andrei Morozov は現役兵。ただしLNR=ルハンスク人民共和国=ウクライナ版の満州国 の陸軍部隊に所属していた。その立場から、露軍やロシア国防省を熱心に批判し続けていた。遺書によると、名を伏せられている露軍大佐が2-20にモロゾフに命令したという。すなわち露兵19000人がアウディウカで戦死したという2-19の書き込みを削除せよと。さもなくばモロゾフが所属する部隊には兵器も弾薬も供給しない、と大佐は脅したそうだがモロゾフは、この大佐が不本意に命令の役目を負わされていることを察した。というのはこの大佐は、今の戦場の流儀を変えられるのは〔ブログ上の言論ではなく〕大統領選挙だけだと語ったので。


ウクライナ空軍が動画を公表。露軍が使用中であるところの「スターリンク」の地上局を偵察UAVによってつきとめ、爆砕した。

 John Vandiver 記者による2024-2-21記事「Pentagon lacks plan for Ukrainian soldiers to maintain weapons the US sends, IG says」。
    DoDの監察官ロバート・ストーチの指摘。
 米国は宇軍にペトリオット、ブラドリー、ストライカー、エイブラムズを渡したが、そのメンテナンス要員を育成するプログラムがゼロなので、ほとんど戦争の役に立っていない。のみならず、そのメンテの面倒を米陸軍から誰かが出張してやらなければならないから、今後、米陸軍のレディネスに悪い影響がある、と。

 現状では、もし米国から出張して整備の面倒を見てやっている者たちが引き揚げたなら、爾後、宇軍はそれらの装備を自力で維持することはできない。

 次。
 Laura He 記者による2024-2-21記事「 Preparing for war, social unrest or a new pandemic? Chinese companies are raising militias like it’s the 1970s」。
    人民武装部は、企業内の私設軍隊である。会社の従業員の身分でありながら、必要に応じて軍服に着替える。すくなくもこれまで16の企業が、この組織をもっている。

 目的は、戦争が起きたときに国内の治安を維持すること。国外へは出ない。
 労働者暴動の鎮圧が、これから期待されている。

 次。
 Nicole Goldin 記者による2024-2-16記事「Youth unemployment in China: New metric, same mess」。
 中国では、若い有能な労働者には「9-9-6」が普通に期待される。朝9時始業、夜9時退社、それを週に6日間やれ、というものだ。

 これで燃え尽きてしまう者が、失業者の群に加わるのである。

 なかには「プロこども」となる者もいる。実家でごろごろし、親にずっと養ってもらうのだ。

 次。
 Max Hunder 記者による2024-2-22記事「Ukraine outnumbered, outgunned, ground down by relentless Russia」。
    いま、ウクライナ兵は80万人。
 これに対してプー之介は昨年12月に17万人の追加徴兵を命じたから、露軍はこれから130万人になるだろう。

 ロシアが投じている戦費もでかい。2024年には10900億ドルとなるだろう。これに対してウクライナが計画している軍事費は438億である。2倍以上のカネを使う気だ。

 ウクライナのウメロフ国防相がEUに送った書簡によると、宇軍は1日に最低6000発の砲弾を必要としている。しかし現状では2000発しか発射できないという。これは『FT』のとくだね。

 ※Murzのハンドルネームでロシア語圏では有名であった国家主義ブロガーのアンドレイ・モロゾフ君は死体で発見されたと報道されている。アウディウカの攻防で露軍将兵1万6000人が戦死したこと、AFV×300両も破壊されたというインサイダー情報を天下にバラしたのはこのブログであった。そのためロシアTVのプロパガンディストがMurzを激しく非難し処罰を叫び、モロゾフ君は四面楚歌に陥っていた。写真を見るとこの青年は2014侵略戦争に従軍した復員兵のようだ。

 ※ノヴォスチ通信はゲラシモフ参謀総長がアウディウカで兵隊に勲章を授与したと報じたのだが、たった1枚の不鮮明なスチル写真が添えられていたのみ。そのスチルはロシア国防省の動画からのキャプチャーであるように装われているが、ロシア国防省の公式ウェブページのどこにもそんな動画もニュースも出ていない。ますます、ゲラシモフは死んでいる説が補強されてしまっている。

 次。
 Defense Express の2024-2-21記事「Ukrainian EW Manufacturer Commented on Appearance of Drones With Machine Vision On Battlefield」。
   すでに宇軍も露軍も、一部の特攻無人機にAIを搭載し、全自動で標的を探させて即時に攻撃させている。
 いわゆる「マシン・ヴィジョン」。露軍がこれを搭載したFPVドローンを使っているという宣伝動画が、今年の1月にSNSにはUpされている。

 「マシン・ヴィジョン」を自爆機に搭載すると、自爆機の価額は上昇してしまうが、それを補うメリットがある。ひとつは、リモコン操縦者の育成訓練の面倒が軽減される。もうひとつは、EW妨害を受けなくなる。

 次。
 Boyko Nikolov 記者による2024-2-21記事「Yemeni Houthis ‘seized’ US Remus 600 AUV, sparks Iranian probe」。
   フーシが最新ビデオを投稿。米海軍の「Remus 600」UUVをイエメン沖で鹵獲したことが確実である。

 このUUVはサイドスキャンソナーによって深度600mまでの海底の精密立体地図を作成し、危険な機雷などの存否を衛星通信経由で友軍の艦隊に知らせてくれるハイテク品だ。頭部には水中カメラもある。その実物がイランの手に渡ったと考えられるのだ。

 このUUVは長さ3.25m、径32.4センチの魚雷形である。
 5ノットで70時間、潜航できる。286kmは航続する。
 ペイロードは40kg。

 次。
 Boyko Nikolov 記者による2024-2-21記事「US seeks Arctic-ready UAVs: RQ-7 Shadows fail cold weather test」。
    『Jane』の報道によると、米軍は北極地方で「RQ-7 シャドウ」を運用できるかどうかテストしたが、この機体ではダメだということが分かったという。摂氏マイナス40度でも使えるドローンの設計を、米軍はこれから模索する。

 寒さに強い合金としては「インコネル718」が知られている。ニッケル系。
 「オーステナイト300」系のステンレス鋼も使える。
 チタン系の「Ti-6Al-4V」もいいという。

 次。
 ストラテジーペイジの2024-2-21記事。
    いま宇軍が作戦させているUSV(無人特攻艇)は3種類ある。「シーベイビー」(これはウクライナ語では「マリュク」と呼ぶ物)、「マザー」(同じく「ママイ」と呼ぶ物)、そして「MAGURA」(海洋自動護衛無人ロボット装置、の略号)。

 「シーベイビー」と「マザー」を開発したのはウクライナのSBU(ウクライナ情報局)+海軍である。
 これを運用しているのは「第385分遣旅団」。

 MAGURAを開発したのはGUR(主力情報統制機構)+国営の「SpetsTechnoExport」社である。

 マリュクは炸薬850kgを積み、ケルチ橋を損傷させた。
 MAGURAは炸薬320kgを積む。ママイは450kgを積む。

 マリュクの航続距離は700km。60分持続できる。最高速力は70km/時。
 マグラも同様。

 ママイの航続距離は公表されていないが、すでにクリミアから1000km離れたノヴォロシスク港を攻撃している。

 ウクライナは半没のUAVも2023年前半にデビューさせている。「Toloka2 TK-150」と称する。
 これは全長2.5mで、軽く爆装できる。

 これより大きい全長6mの「マリチカ」は最新型の半没無人艇。幅は1m。

 これらの無人艇によるこれまでの戦果の一覧表は次の如し。※略す。

 いま、フリゲート艦を1隻建造すると150億ドルくらいだろう。この同じ予算でUSVを、5000艇も製造できる。
 駆逐艦の価額は、フリゲート艦の2倍と見ていいだろう。


半没の衛星通信中継用の無人艇を敵軍港の沖までアプローチさせ、そこから有線誘導の片道自爆UUVをリリースし、ペリスコープを頼りに攻撃させればいいのか。

 H I Sutton 記者による2024-2-19記事「Houthi Lethal Underwater Drones Adds New Threat to Red Sea」。
    セントコムがフーシのUUVをイエメン沖の紅海にて破壊したと発表したのは2-18である。
 その数日前、セントコムは、米コーストガードが1月に洋上で押収した船の積荷写真を公開した。そこには、無人爆装艇の部品に混じって、イランからフーシに届けられるUUV部品も写っていた。

 イラン製のUUVは「片道攻撃水中ドローン=OWA-AUV」のように見える。これは魚雷よりも長い距離を、ゆっくり動く。相手が港湾内に碇泊している艦船ならば、この武器は効果的である。

 押収したイラン製UUVをじっさいに見た人から聞いた話だと、筒体の背中部分に短い「檣」が付いていたと。つまり全体の姿は短魚雷なのだが、やはりそこから細いペリスコープ(先端にCCDカメラ)を海面上に出して前方を視ながらリモコンしていたのだ。
 信号の送受は有線を用いるようだ。これは2022-3にイランが宣伝目的で公表した写真を仔細にながめると推定できる。尾部にある有線リモコン関係の何かを網で隠しているのだが、その隠し方が完全ではないのだ。

 ハマスが2021にイスラエル沖の天然ガス採掘リグを攻撃しようとしたときもこれを使ったという。

 次。
 2024-2-20記事「A hangar with destroyed Russian equipment」。
   ウクライナの「ワイルド・ホーネット」というFPVドローン製造メーカーが驚きの戦場実写ビデオを公表した。爆装クォッドコプターがザポリッジア戦線から6kmに位置する露軍の巨大なAFVガレージ(屋内モータープール)に入り口から堂々と進入して、屋内の獲物を物色し、BMPや戦車にぶつかって行く。屋根と壁で囲われているガレージ内に入っても、ビデオ信号は途切れず、リモコン操縦も継続されている。すごい。

 ※露軍の野砲の損失を公開画像から丹念にカウントした暇人がいて、その表がSNSに公開されている。以下に記す。まず自走砲から。2S1は、2022-1には1689門あったが、2024年の現在は1377門に減った。同様、2S3は、847門が512門に減った。2S4は、403→193門。2S5は、600→351門。2S7は、236→104門。2S9は、560→294門。2S19は、115門が130門に減った。牽引式迫撃砲は、開戦前2365門あったのが、44門に減った。以下は牽引野砲。D-30は、3772門→1583門。D-20/D-1/M-30は、4933→3464門。MT-12は、1398→627門。2A65は、571門→242門。M-46は、665→600門。2A36は、922→221門。ML-20は、5門→5門で変わらず。B4Mは、ゼロ→ゼロで変わらず。

 次。
 Alexey Lenkov 記者による2024-2-19記事「German hitch: Indian Arjun 1A tank faces 4-year development delay」。
   インド陸軍が次の主力戦車にしようとしている「Arjun マーク1A」の量産計画が遅れている。
 この戦車の主砲は、120㎜の施条砲である。

 問題は、ドイツ政府がMTU製エンジンの対印輸出を控制していること。かれこれ4年もすったもんだしている。

 ※いま、インドと中国以外で、ロシア産の原油を最終的に購入している客は、南米とアフリカ諸国がほとんどだという。中東の産油国は、中継貿易で稼いでいるようだ。

 ※ウクライナ版の竜の歯。設計図によると、1辺が4040㎜の四面体である。これで全高は900㎜となる。ただし、頂部は吊り上げ作業用に埋め込まれている「アイ」が剥き出しにされる必要があるので、コンクリートは高さ810㎜のところで摺り切られている。「アイ」(たぶん棒鋼を枉げたもの)は全体が文具のペーパークリップ状をしており、その天地長は800㎜ある。ピラミッドの底に近いところまで埋め込んでおくことで、吊り作業中にピラミッドの胴が上下泣き別れとなる割れ破壊を防止するのだろう。

 次。
 Ralph Schoellhammer 記者による2024-2-20記事「A tale of two energy revolutions: How Germany got it astonishingly wrong and the United States got it astoundingly right」。
    ドイツ経済は2024年にはマイナス成長が予想されている。どうしてこうなった?
 理由は3つ。エネルギー価格をじぶんで高くした。政府が余計な規制ばかりする。技能を有する労働者が足らない。

 電気代を高くすることにドイツ政府が積極的なのでどうしようもない。彼らは、1年に170テラワット×時を発電してくれた原発をシャットダウンしてしまった。それはベルギー1国が1年に発電する電力の2倍以上だったのである。

 ドイツは、天然ガス火力発電所を全欧一の規模で大増設することで、その穴埋めをするつもり。すでに進んでいる建設工事を止める意思はシュルツ政権には無い。

 独政府はCBAM=炭素国境関税 を支持した。輸入品についていちいち二酸化炭素排出の過去を調べ上げるお役所ルール。

 何の技能ももっていない移民ばかりをやたらに増やす「ベーシック・ユニバーサル・インカム」制度。これは、パートタイマーを、フルタイマーよりも、収入面で厚遇してやる制度である。

 次。
 Joseph Trevithick 記者による2024-2-19記事「Navy Has Fired Around 100 Standard Series Missiles At Houthi Drones, Missiles」。
    いったい米艦隊は何を使ってフーシのドローンを撃墜しているのかと思っていたら、これまですでに100発以上の「スタンダード・ミサイル」を艦対空モードで射耗しているということが判明した。CBSの「60ミニッツ」が明らかにしてくれた。
 交戦は昨年の10月から継続している。

 スタンダード・ミサイルにもいろいろあるが、最新の「SM-2 ブロック3C」ならば1発200万ドルだし、「SM-6 ブロック4」なら400万ドルする。
 それをバカスカと、低廉なドローンに向けて撃ちまくっているらしいのだ。

 スタンダード・ミサイルにもいろいろあるが、最新の「SM-2 ブロック3C」ならば1発200万ドルだし、「SM-6 ブロック4」なら400万ドルする。

 ※CNNによると、ウクライナに着弾した北鮮製の弾道ミサイルのパーツに米国製や欧州製が使われていることが確認されたと。


フーシがまた、「MQ-9 リーパー」を撃墜したと主張している。

 Svetlana Shcherbak 記者による2024-2-19記事「Ukraine Utilizes British QinetiQ Banshee Jet 80 UAVs as Long-Range Kamikaze Drones」。
    英国はウクライナに「バンシー・ジェット80+」というジェットエンジン付きの自爆ドローンを供給することを2023-5に決めている。すでにその1機はドネツク戦線で90km飛翔して着弾している。
 このジェット特攻機の公称レンジは100km、滞空45分だが、英高官は、レンジは200kmに延ばせると請合った。

 もともとこの機体は、射撃訓練用のターゲットドローンである。メーカーは、「QinetiQ」社。

 ※雑報によると、モスクワに残されたルノーの自動車工場は、現在、2ヵ月で86台の自動車を製造しているという。これは今次戦争前ならば3時間で量産していた台数に等しい。

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 2024-2-19 記事「Ukrainian military shot down a Russian UAV with an FPV drone」。
   ウクライナ軍のクォッドコプターが、空中で、露軍の固定翼無人機の後上方から接近して衝突自爆し撃墜した。

 撃墜された露軍のUAVは型番は不明ながら、画像を見るかぎり、主翼は長方形で、動力は電動牽引式プロペラ駆動。記事はそれも「攻撃型」だとしている。

 場所はヘルソン方面の「左岸」地区。

 宇軍の説明によると、この方面の露軍が初めて受領した新型の固定翼自爆機で、炸薬は2.5kg~5kgだという。

 その固定翼UAVのカメラは、ノーズ下についているのだという。
 ※だから後上方は死角となるのか。

 固定翼自爆UAVを最も安価に量産するには、このスタイルがよいという。値段はクォッドコプターのFPV操縦自爆機と同じで、飛距離とペイロードをそれらよりも増強できるという。

 ※Avdievkaの収支をまとめると、町の攻防が始まったのが2023-10月。およそ150日間続いた。露兵は5万人以上~6万人以下、死傷した。この死傷者数は、10年間続いたソ連軍のアフガン侵略戦争でのトータル死傷者数の5倍である。また、チェチェン紛争での死傷者数の2倍である。また、米軍が8年間のベトナム戦争で喫した死傷者数と、ほぼ等しい。

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 Boyko Nikolov 記者による2024-2-19記事「US boosts air fleet aid: 1000 MK-82s en route to Israel & Turkey」。
    米国はイスラエルに1000発の「マーク82」227kg爆弾を引渡すつもり。

 「マーク82」に充填されている炸薬は「Tritonal」という。これはTNTにアルミ粉を混ぜたものである。この炸薬だけの重量は87kgである。

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 Svetlana Shcherbak 記者による2024-2-19記事「russia Started Using Kh-69 Cruise Missiles, What Makes Them Special」。
    露軍が「スホイ57」から空中発射する新型巡航ミサイル「Kh-69」は、胴体の断面形が台形。主翼の高翼と、4枚尾翼を、リリース後に展張する。

 全重が710kgで、弾頭重量が310kg。レンジは290km。巡航は亜音速。
 運用機は、ミグ29K、ミグ35、スホイ34、スホイ35でも可い。

 ロシアはこれを戦場に投入していると宣伝しているが、証拠の残骸はまだ回収されていない。


宇空軍パイロットのF-16訓練が仕上がるのは5月以降で、最初のF-16は6月に国内デビューするだろうと。

 2024-2-17記事「Swedish Police Authority Selects Avon Protection Protective Mask and Powered Air Purifying Respirator」。
    スウェーデン警察は、「プロムテク」社が開発する「C50」という防護マスクに、最新式の電動式レスピレーターを結合した防護システムを7年契約(最初の2年でまとまった数を。その後1年刻みで延長オプションが5回あり)で発注した。

 トータルでマスクが3万個、背負い式の空気循環装置が900個。

 マスクの正面に呼気開放バルブがあり、それを使えば、肉声で直接に人へ指示を出すことに支障がない。
 レスピレーターには、送気を冷やしてやる機能もあるので、夏場に長時間着装していても苦しくない。

 ※スウェーデンはロシアが放射能兵器や化学兵器、生物兵器を使ってくることを考えて、警察官用の呼吸器系プロテクションを強化する必要があると感じている。ケミカル工場がミサイル攻撃やテロのターゲットになった場合にも、有毒ガスが流出しかねない。

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 The Maritime Executive の2024-2-18記事「Houthi Militants Deploy a Drone Sub for the First Time」。
    セントコムによると、土曜日、フーシの3発の巡航ミサイル、1隻の無人爆装ボート、そして、1基のUUV(無人水中艇)をやっつけた。

 このUUVの詳細は説明されていない。が、イラン製の「短魚雷」型のUUVの写真は前から存在するので、それではないかとの噂。

 フーシがUUVを放ってきたことが確認されたのは、これが初である。

 ※「まるレ艇」ロボットの次は、ロボット「回天」が出てきたわけか。しかし音響だけを頼りに針路を決める「魚雷」はエントリー容易な技術ではあるまい。私の直感では、これはナルコサブや、半潜水プレジャーボートに類した物だろう。ドルフィンダイブを繰り返すモーターボートは米国で何十年も前から市販されているので、参考品ならいくらでも手に入るはず。大昔には北鮮製の半没艇(アプローチは半没姿勢で低速に、最後のダッシュで乾舷を上げて滑走艇となる)とやらも噂された。イランは未だ、画像認識と無線リモコンを頼りにする、そういう段階ではないか。

 ※雑報によるととにかく明るい熊プーは中共漁船にフィリピンの漁場「Bajo de Masinloc」にてシアン化合物を撒かせてイヤガラセ中だという。

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 Tony Capaccio 記者による2024-2-17記事「Pentagon seeks $300 million for first of its Replicator drones」。
    ペンタゴンは米連邦議会に、詳細非公開の要望書を届けた。2025-8までに中国軍に対抗できるようにするため、3億ドルの予算を、「最初のレプリケーター・ドローン」の開発&調達加速のためにつけて欲しい。

 具体的なアイテムは「スイッチブレード600」なのだと思われる。滞空40分、飛距離24マイル、全重50ポンド。これを数千機単位で湯水のように中共軍にぶつけるのが「レプリケーター・イニシアチブ」。

 ※チェコの激渋だいとうりょう氏いわく。チェコ共和国内には50万発の155ミリ榴弾があることがわかった。それとは別に30万発の122ミリ榴弾もあった。これはぜんぶ宇軍に引渡してもいい。しかし穴埋めの資金補給を〔NATOに〕してもらわないと困る。

 ※デンマーク首相いわく。今、ウチの陸軍が持っている野砲は全部、ウクライナへやってしまうつもり。


無人《震洋》艇により屠られた揚陸艦内には北鮮製の弾道ミサイル数十発のほか北鮮幹部3名も乗っており、全員海底へ逝ったそうだ。

 Defense Express の2024-2-17記事「Valuable for russia Cargo with North Korean Weaponry Sank Along with Caesar Kunikov Ship, Destroyed by Ukraine」。
   露SNS「テレグラム」への書き込みによると、揚陸艦『Caesar Kunikov』を無人特攻ボートの片舷連打によって沈められてしまった黒海艦隊のヴィクトル・ソコロフ司令官が馘にされた。

 この揚陸艦は、じつは、輸送船として使われていた。その積荷が、北鮮製の弾道ミサイルであった。それも数十発はくだらないという。さらに、北鮮製の野砲用の砲弾も1000発以上あったという。そして同艦には北鮮の軍事専門家が3人同乗していたが、3人とも死亡したという。

 北鮮人はプー之介によって完全な安全を保証されていたのに、あっけなく巻き添えになったので、プー之介が怒り、艦隊司令官を解職したという。ソコロフは刑務所に行く可能性があるという。

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 Defense Express の2024-2-17記事「Warhead of North Korean Missiles Weighs Up to 1,000 kg But the Fire Accuracy is Low, Ukrainian Study Shows」。
    ブチャ市近くに着弾した北鮮製の地対地弾道弾。KN-23かKN-24かそのどちらかなのだが、500kg弾頭にしてはクレーターがでかすぎる。どうやらその弾頭重量は1トンなのではないかと考えられるようになった。

 従来の西側の見積もり。KN-23はレンジを690kmにするために弾頭重量は軽くしてあるだろう。それに対してKN-24は、410kmしか飛ばない代わりに、弾頭重量は400kg~500kgくらいあるだろう、と。

 最新知見。KN-23/24の弾頭重量は1トンありそうだ。そしてこれまで実際に飛んだ最大のレンジは650kmで、そのさいの弾頭重量はすくなくも500kgはあった。

 2023-12-30から2024-2-7のあいだに、ウクライナ領内には北鮮製の弾道ミサイルが24発着弾し、それによってウクライナの住民14人が死亡し、70人が負傷している。

 この24発のうち「狙ったところに落ちたな」と思われたのは、たったの2発であった。そのひとつは Kremenchuk の精油所を狙ってきたもの。もうひとつは Kanatove 飛行場をねらってきたもの。

 それ以外は、狙ったと思われるところからは2km以上も離れており、中には、弾頭が空中で自爆してしまったものもあった。

 ようするに北鮮製のミサイルは信頼性が低く、その精度の悪さを弾頭重量の大きさで補おうとしている設計思想なのだということが、見えてきたのである。

 ※カミル・グリーフ氏が前々から指摘していたことが証明された。もし、西側製の最高性能のNCマシンを工場に導入していないならば、その工場からは、けっして精度の高いミサイルは製造されてはこない。だから、工作機械類のメンテも禁ずる西側の対露経済制裁には、大きな意義があるのだ。

 ※KN-23が着弾した原野林中のクレーターの俯瞰写真があるのだが、「これが黒土帯というやつなのか」と感心して見入ってしまう。地層がよくわかるのだ。地表から掘り下げて、人間の身長の数倍のところに、初めて粘土帯らしきものが出てくる。その上はすべて黒土帯なのだろう。おそらくこの粘土帯があるがゆえに、融雪期には表土が泥濘化しやすいのだろう。そしてこの表土。毎年、重農機で2mくらい客土してやれば、もうそれだけで、肥料も要らずに、同じ作物を連作できてしまうのではないか? これほどに恵まれた平地が耕作地として開墾もされておらず、首都からちょっと離れたところに拡がっているのだ。

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 Paul Goble 記者による2024-2-15記事「Water Shortages in Russian-Occupied Crimea Set to Trigger Mass Outmigration」。
   クリミア半島は気候は好いのだがそこに工業や人口が集中すると「用水」が足りなくなる。これは慢性的である。水が不自由なのを理由としてすでに住民50万人が半島を離れた。これからさらに水が足りなくなるとさらに250万人の人口が半島を出るしかなくなるだろう。

 プー之介が2022-2に狙った目標のひとつは、クリミア半島への水源を占領することだった。

 ※『星条旗新聞』によれば、米海軍は真珠湾に原潜修理のための乾ドックを新規に築造する。その工事費は34億ドルで、米海軍の歴史上、最高額の土木工事となる。基礎のパイル打ちは今月スタート。竣工は2028年前半を見込む。

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 Boyko Nikolov 記者による2024-2-16記事「Russian forces built a 3km underground city on the Kherson front」。
    『イズヴェスティア』が報道。ヘルソンの最前線では露軍が「地下都市」を構築しおえたと。
 ドニエプルの兵士たちを「冬営」させるための居住区を、地面の下に設けたのである。

 ※雑報によると、露軍の戦車の天板に、タコの吸出しのように貼り付けておけば、半自動で敵のFPVドローンに対してECMをかけられるという触れ込みだった「Volnorez」が、内部回路の発熱により勝手に自損してしまう欠陥商品であることがバレた。鹵獲品を仔細に検分すると、内部のハンダ付けの特徴がすべて等しく、典型的な中国製の子供用ラジオといった印象。じっさい中国製なのだろう。それで、使い始めてから壊れるまでの時間も、ピタリと揃うのだ。これも中国商品の特徴である。この製品は強い電波を発するためにトランジスターから必然的に発熱する。しかるに、その熱がどこにも逃がされない。ひたすら密封空間の中に籠もるようなデザインとなっている。だから時間が経てば「自焼」状態となり、燃え尽きる。この新兵器、露軍は単価35万ルーブルで調達したようだが、原価は6万ルーブル〔=9万8000円〕以上ではあり得まい――とのこと。