最新の ★《続・読書余論》は、 小林幸雄著『図説イングランド海軍の歴史』2007年刊・ほか です。

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 Andreas Kluth 記者による2022-8-4記事「Don’t Let License Plates Start a New War」。
   アレクサンダル・ヴチチ大統領は《セルビアのプーチン》と呼ばれている。じっさい、プーチンの舎弟のようにふるまっている。このたび隣国コソヴォと戦争再開するかのような緊張を演出して、苦境のプーチンを援護射撃した。つまり世界の関心をバルカン半島へ移してやろうというわけだ。

 ここで戦争が再開された場合、NATOはコソヴォの側に立ち、ロシアと中共はスラブ系(且つギリシャ正教会)のセルビアに味方する。

 1990年代、セルビアの独裁者ミロシェヴィッチは、イスラム教徒が多いボスニア国内のセルビア人を助けるという名目で軍事介入。と同時に、当時はセルビア領の一部であったコソヴォに住む多数派のアルバニア人をエスニッククレンジングしようとした。
 NATOがセルビア空爆に踏み切ったのは1999であった。

 ミロシェヴィッチは国連により戦犯裁判にかけられてジェノサイドの罪で死刑になるはずだったが、裁判が結審する前に獄死した。

 NATOの平和維持軍は今もコソヴォに駐留中である。

 そして今、セルビア人の「三分の二」が、ロシアのウクライナ侵略を支持している。

 コソヴォがセルビアから分離独立すると宣言したのは2008だが、セルビアはそれを承認せず、却ってコソヴォと西側の連絡を遮断しようとした。

 セルビアがロシアと異なるのは、EU加盟を望んでいることだ。
 しかしEUには独自の規定がある。公然と領土係争しているような国の加盟は無理である。

 コソヴォ国内に住むセルビア系住民は、セルビア政府が発給するIDカードと自動車ナンバプレートを使ってきた。コソヴォ政府は、新法を立て、それらを、コソヴォ政府が発給するものに切り替えさせようと考えている。
 これにセルビアが怒って、また戦争を始めようとしているのである。

 ロシアはすかさず宣伝で加勢し、コソヴォ政府はセルビア人を虐殺しようとしているぞ、と煽っている。
 セルビア議会内では一議員が、こうなったらセルビア軍がバルカン半島を「非ナチ化」する戦争を開始しなくてはなるまい、と叫んだ。まさにプーチンのレトリックだ。

 欧米の助言により、コソヴォ政府は、自動車ナンバーの切替えの件は9月まで延期すると表明した。
 しかし発砲を伴う暴動は、もう起こっている。

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 The War Zone の 2022-8-4記事「Rare Russian ICBM Carrier Training Vehicle Had A Nasty Accident」。
    露軍には、「トポル」ICBMの運搬発射台トラック「MAZ-7917」の《教習車》がある。ダミーのミサイルを搭載して路上教習するのだが、そこで一般車両と交通事故を起こした現場写真がSNSに出ている。

 ちなみにダミー・ミサイルは《水タンク》構造になっていて、中味は大量の水、もしくは砂である。

 露軍はBMSという、もっと洗練された教習用トラックも作っている。こちらは「重回収車」の機能も兼備する。

 教習車の全重データはない。しかしシャシであるMAZ-7917は、それだけで33トンある。全長は19m、旋回半径は27mという。

 交通事故の詳細は不明なるも、おそらくは、乗用車は先に他の何かと接触事故を起こし、そのはずみで《教習車》の正面に飛び出し、教習車と正面衝突して止まったのであろう。

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 日本国内用のドローン操縦訓練&射爆訓練ができる「フライト・シミュレーター」が開発されるべきだ。地方在住者は奮起せよ! そしてわたしを副社長にしてください。

 日本の通産省の役人は、日本国内から《DJI》のような世界的企業を生み出す方法をまったく考えることができない。まあ、考えることができるくらいならじぶんで起業しているであろうから、それはある意味、尤もである。

 ところでわが国の近未来の防衛を考えるときに、誰も自由にドローンを飛ばせない日本の法環境ははなはだ不利である。
 ガチガチのドローン規制のために、操縦経験者の裾野が広がらず、この分野を得意とするソフトウェア開発者が生まれない。
 それでは、将来の有事のさいに友邦からドローンの現物を援助してもらったとしても、誰も使いこなせないし、今ウクライナの民兵がやっているような、「爆撃機への改造」など思いもよらないではないか。

 そしてわたしが提唱する「ドローンによる敵後方兵站妨害」戦術も、わが国に関しては構想倒れに終わってしまうであろう。敵国だけが実践するようになるであろう。

 それではいけないから、バーチャルな「ゲーム」によって環境を一変させるべきだ。
 VRのシミュレーターでいいのだ。
 現実の日本そっくりの《仮想空間》の中で、ハイブリッド・ドローンを操縦し、高架線にかからないように夜間に鉄道線路上に磁気地雷を敷設して、また戻ってくる。

 あるいは敵のAFVや塹壕陣地に改造爆弾を投下する。

 これをリアルに誰でも《練習》できるようなソフトウェアは、できるはずである。現実世界で実機さえ飛ばさなければいいのだ。
 もちろん、実際に入手可能なドローンのスペックと応答性を、仮想空間内でも再現しなければならない。起き得る通信障害もできるだけ本物らしく再現できることが望まれる。

 だが、最初は、チャチなものでいいのだ。昔のワイヤーフレーム「なんちゃって3D」式の。

 そこからスタートしておいて、だんだんに流行らせて行けばいい。天象、地形、植生、すべてにおいて、みんなで、そのディテールを補正し、充実させ、数年で大成させればいい。

 このようなプロジェクトなら、田舎に住んでいるプログラマーでも参画ができる。それで儲ける方法も考えようじゃないですか!


★《続・読書余論》 小林幸雄著『図説イングランド海軍の歴史』2007年刊・ほか

最新の ★《続・読書余論》は、ブリチェット著『アメリカ憲法入門』1972年刊・ほか です。

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 Defense Express の2022-7-31記事「Why russians Squirm Insede the T-72B3 and Abandon Them on Battlefield so Often」。
  露軍はすでに250両以上の「T-72B3」をうしなっている。そのなかには2011年型と2016年型が混ざっている。
 また100両以上は、半壊か無傷の状態でウクライナ軍に鹵獲されている。

 ふたたび、元戦車教官のミコラ・サラマハ退役中佐に語ってもらおう。

 2016年型はマイナーチェンジされているのだが、砲塔内部のレイアウトに手をつけてない。これが欠陥のおおもとなのだと中佐は言う。

 2011年型では、「TPN-1」という古い夜間用照準器が、主照準器の左側についていた。
 その夜間用照準器が、2016年型では、「ベラルーシ=フランス」製の「Sosna-U」という新型に置換されている。

 T-72の正面写真で見ると、砲塔のむかって右側がガナー席になるが、その頭上、よりセンター寄りに小さい窓付きボックス、より右寄りに大きな窓付きボックスが並んで載っている(さらに隣の右端には可視光サーチライト)。この大きい箱がサーマルサイトなのだ。

 この製品は性能は良いのだが、取り付け位置がぜんぜんよくない。ガナーは、戦場、とくに後方を広く見渡すのと、照準をつけるのとを、同じ表示装置を覗きながら切り替えられない。

 なにしろ、主照準器の「1A40」は、アナログなのだ。それとデジタルの「Sosna-U」はひとつのモニター画面には同居させられない。

 またウクライナ兵が、遺棄された露軍のT-72の車内を捜索しても、テクニカルマニュアルが出てこない。現代兵器の細かいところをマニュアル無しで全部頭の中に入れられるわけがない。

 T-72B3は、主砲を2発射つのに、インターバル時間が20秒から25秒かかる。
 それに対してT-64BVやT-80は、30秒あれば3発射撃可能である。

 おそらく未教育の戦車兵たちは、じぶんが乗っているT-72を戦場に遺棄して逃げ出すチャンスを、待ち構えているのだろう。わずかな被弾・不具合などのきっかけで、彼らは、T-72を捨ててしまう。これさいわいと、鉄の棺桶から逃れ去るのである。

 ※雑報によると、生きて虜囚の辱めを受けることを選んだ結果として案の定、50人ばかり皆殺しにされて拷問の証拠を隠滅されてしまったアゾフ大隊の収容所の爆破跡を見れば、側壁に破片の穴がないので、ロケット弾が落ちたというのはロシアの大嘘であるのは確定した。では何を使ったかだが、気化爆薬の類ではなかろうか。チェチェンの市街戦でビル攻略に昔から用いているので。

 ※SNSに、ウクライナ兵が長い竿を振り下ろし、非舗装の路上に散布されたロシア製の蝶々地雷(PFM-1)を叩いて爆破処理している動画が出た。破片についてはまったく心配する必要がないらしい。

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 Defense Express の 2022-7-31 記事「The Future of Ukraine’s T-64 Tanks, How Many of Them Remain In Service」。
   いま、ウクライナ陸軍はT-64BVを600両ほど維持している。この戦車戦力は今後、2個の戦車旅団に集めるか、古い「機械化歩兵旅団」に分属させるか、どちらかだ。

 ミコラ・サラマハ退役中佐いわく。この戦争はあと半年か1年続くだろう。T-64BVは2017年に近代化工事されたものなので、まだ寿命がある。さらに改修されて、あと10年か15年は現役だろう。

 しかし、戦後はチェコ共和国と、ウクライナ軍用の戦車の生産に関して協力することが望まれる。
 というのもウクライナ人は新AFVを独自に設計することはできても、それを製造するアセットが当分は足りないからだ。

 以下、付表の数値紹介。

 2-24開戦前、ウクライナ軍の戦車戦力は……。
 T-64 BV/BM ×620両。
 T-64 BM BULAT ×100両。
 T-72 A/M ×133両。
 T-80 BV ×34両。
 T-84 OPLOT ×5両。

 これらの戦車のうち400両をすでに損耗。かわりに露軍からT-72×186両鹵獲。友邦から300両貰い。T-80を露軍から60両鹵獲している。

 2-24開戦前、ウクライナ軍の装甲車戦力は……。
 BMP-1 ×213両。
 BMP-2 ×890両。
 BMD ×105両。
 MT-LB ×45両。
 BTR-80 ×102両。
 BTR-70 ×215両。
 BTR-3 ×60両。
 BTR-4 ×105両。
 BRDM ×432両。

 これらの装甲車のうち1300両をすでに損耗。かわりに露軍からBMP-1を30両鹵獲、友邦から100両貰い。BMP-2を露軍から70両鹵獲。BMDを露軍から100両鹵獲。BTR-80を露軍から50両鹵獲、友邦からは35両貰い。M-113 を友邦から316両貰い。

 ※どなたか『物質文化』という学術雑誌の54号をお持ちではないでしょうか? 1990年か91年の刊行物です。その中に日本の中世の鏃の金属素材について書かれている記事があるそうなのですが、そのコピーを見たい。


★《続・読書余論》 ブリチェット著『アメリカ憲法入門』1972年刊・ほか

最新の ★《続・読書余論》は、『日本は世界第5位の農業大国』『永田鉄山 軍事戦略論集』・ほか です。

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 John Daniel Davidson 記者による2022-7-29記事「Pay Attention To The Dutch Farmer Protests Because America Is Next」。
   なぜオランダの農民は怒っているのか? EUと政府の気候対策とやらで、酸化窒素の環境放出を減らすためとして、必要な肥料も買えなくされ、家畜頭数は削減を迫られているから。
 この蘭政府と同じことをバイデンの民主党も狙っている。今日のオランダの騒動は、明日のアメリカの騒動なのである。

 ※世界でいちばんひとりあたりカネを稼いでいるのはオランダの農民である。騒いでいるのは「富豪」たちなのである。生産品はほとんど輸出されている。国家にとっても稼ぎ頭の輸出産業を政府が締め付けたら反発を食らうのは当然だ。しかしオランダの立場は弱い。海面レベルが上昇すれば、EUで最初に国が消滅してしまうのだから。富豪農民は、資金があるうちに、国外脱出しろということだね。海に沈みそうにない北国の山の手で、大消費地の近くでもあるような地域に。

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 Anne O. Krueger 記者による2022-7-28記事「Sri Lanka debt crisis is a lesson for all countries」。
    10年前、スリランカの経済はめっちゃ調子よかった。成長率6.5%は世界一だった。それを緩慢な人口増加率の中で達成していた。2019においてもなお成長率は3%を越えていた。

 ところが2019年に政権交替が起きた。この政権は大規模な減税を打ち出した。
 結果はすみやかにあらわれた。2020と2021の政府予算は大赤字。その額はGDPの10%以上だった。
 それまでずっと5%だったインフレ率が、5月には39.1%、7月には54.6%になった。

 追い討ちをかけたのが、2021春に発表した「肥料輸入の禁止」。
 そんなことをしたらコメの収量は20%減るし、茶の輸出も激減するのに。

 新コロのおかげで、海外からの観光客も絶えた。これもあって、同国は外貨が用意できなくなってしまい、必要なものを輸入できなくなった。

 2021年末にはこの国は経済的に終わっていた。5月、デフォルト宣言。

 破綻の淵から立ち戻り、まともな安定成長ができるようになっている先例がある。2002年以降のブラジルだ。IMFに言われる前にやらなくてはいけない「痛い改革」をさっさとやれ。ブラジルを見本にせよ。それ以外に、抜け出す道はないのだ。

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 Sasa Dragojlo 記者による2022-7-26記事「Crashed Plane was Flying Arms for Polish-Owned Bosnian Company」。
   7-17にギリシャ国内のカヴァラ市に墜落した、ソ連時代の古い輸送機「アントノフ12」。乗っていた8人が死亡した。積荷は、セルビア製の兵器だった。行き先はバングラデシュ。その商談をまとめたのは、ボスニアに拠点を置く、ポーランド資本のの武器商社「メタレクスポルト-S」であった。

 積荷は11.5トンあった。セルビア製の弾薬。

 最終的な書い手はバングラデシュ国防省。
 弾薬はサラエボで搭載された。サラエボには、「メタレクスポルトS」の子会社の「BA メタレクスポルト」がある。

 このアントノフ機の運航会社が「メリディアン」というウクライナの企業であったことから、仕向け地はウクライナだったのではないかと人々は思った。しかし、違うという。

 この弾薬売買の商談は2021年にまとまっていたのだ。つまり今次ウクライナ戦争が始まる前。

 弾薬の詳細。60ミリの訓練用の迫撃砲弾。82ミリの訓練用迫撃砲弾。82ミリの照明弾の迫撃砲弾。

 この弾薬の工場出荷価格は60万2790ドル。
 このような小口の荷物を飛行機でバングラデシュまで運ぼうとしたのには合理性がある。今、欧州からコンテナ1個をバングラまで海送すると、15万ユーロもかかってしまうのだ。そんなカネはバングラには無い。小型輸送機で運べるなら、バングラにも払える運賃でおさまるのだ。

 墜落した機体は製造されてから50年も経ていた古いものだった。1973年以降は製造されていない型式である。
 墜落パイロットからの無線連絡によると、双発エンジンのうち1基が火災になったらしい。そして、緊急着陸は、間に合わなかった。

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 AFPの2022-7-27記事「Bangladesh to buy Turkey’s Bayraktar TB2 combat drone」。
   バングラデシュの新聞が報じたところによると、バングラ陸軍は「TB2」を買おうとしている。

 トルコとバングラは1981年から軍事協力関係あり。これまで装甲車、野砲の弾薬、多連装ロケット砲などを売っている。

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 Defense Express の2022-7-29記事「Military Expert Explained Why russians Failed With Their “Terminator” Tank Support Vehicles」。
    ロシアが持ち込んだ10両の「ターミネイター」は、けっきょく、うまく働かなかった。
 その理由を、元戦車隊教官であった、ウクライナ軍の予備役中佐が解説する。

 基本コンセプトが悪い。1人のガナーが、2種類の自動火器を担当する仕組みなのである。これでは七つ道具の持ち腐れだ。しかも、射撃中には弾種の変更ができない。すなわち、徹甲弾とHE弾の切り替えが不可能なのだ。

 これならBMP-2のほうがよっぽど便利である。その自動火器は、AP弾と榴弾をワンタッチできりかえられるから。

 というわけで多くの「ターミネイター」が宇軍の砲撃で損傷したのを理由にはるか後方の整備工場まで戻されたようである。前線の兵隊は、BMP-2を選好し、「ターミネイター」にはダメ出ししたという格好だ。

 ※雑報によるとマケドニアからT-72がウクライナへ搬入されつつある。同国は30両弱を保有しているが、ぜんぶくれてやる気だろう。

 ※SNSに興味深い動画がUpされた。道路から100mくらい離れた畑の中から地雷が、路上の数十m虚空へ飛び上がって、その弾道飛行の途中で自己鍛造弾を下向きに射出。道路を通過走行中の露助のAPCがみごとに天板を貫かれている。なんという兵器なのか、まだ名前が出ていない。

 次。
 2022-7-28記事「Boots complete drone delivery of prescription medicines in UK first」。
   英国の無人機ベンチャー「ブーツ社」。このたび、処方医薬品を届ける無人機の飛行テストを、ポーツマスからワイト島まで、成功させた。

 より正確には、ポーツマス軍港のすぐ近くの海岸にある陸軍のベイカー駐屯地から離陸した。そしてワイト島のセントメリー病院に着陸した。

 このUAVは電動で、離着陸は4軸串形ローターを使って垂直に行ない、途中の巡航はプッシャープロペラを回して主翼の揚力で飛ぶ。最大離陸重量85kg。ペイロードは20kgである。

 ※まさに敵地の鉄道線路内に磁気地雷を置くために設計されたような機体ではないか! ……と思ったら、ポーツマスとワイト島は目と鼻の先だ。しかし、カーゴベイ内に「燃料電池」を予備バッテリーとして搭載し、飛ぶほどにそれは軽くなるようにし、地雷の積荷を10kgに制限すれば、敵地内に80kmくらいも入ってまた帰って来られるのではないか?

 この機体を設計した会社は「スカイリフト」社という。

 ※別記事でたしかめたら、ワイト島までの飛行時間は30分だった由。


★《続・読書余論》『日本は世界第5位の農業大国』と『永田鉄山 軍事戦略論集』・ほか

「スイッチブレード300」の対人殺傷威力を示す動画が昨日SNSに投稿された。

 爆発は舗装道路の表面で起こり、その破片によって、数メートル離れた1人の男(たぶんボディアーマーなし)は動かなくなり、もう一人は立って歩けなくなった。残りの者は逃げ散った。

 雑報によるとブルガリアはウクライナ軍に1980年代製の牽引式の「100ミリ野砲」を寄贈している模様。砲弾はHEAT/HEらしい。英国も105mm牽引砲を供与している。

 雑報によるとウクライナ民兵は業務級クォッドコプターの「メイトリス300」に、30ミリ擲弾「VOG-17」を改造した投下爆弾を8発吊るして、次々に投下できるようにしている。

 ※Matrice 300 の吊下能力は2.7kg。それに対して「VOG-17」の弾丸重量は350グラム(充填炸薬36グラム)。350g×8=2.8kg なので辻褄は合っている。

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 固定翼型のUAVから投下可能な磁気地雷によって敵軍の後方鉄道を妨害する方法について。

 「磁気反応&自己鍛造」式対戦車地雷のPM-87は充填炸薬が4kg。総重量が不明だが、外殻がプラスチック製なので5kgくらいか。GPSを参照しながら操縦可能な物量傘(パラドローン)のミニチュア版によって、この重さの地雷を2条のレールの中間に着地させてやることは、可能なはずである。

 ベラルーシあたりの広軌鉄道の写真を見ると、さすがに枕木はコンクリートらしいが、枕木の中央部分にはバラストの砕石が薄く堆積している状態だ。この表面の模様にうまく溶け込んで見えるようなカモフラパターンを、液膜転写あるいは他の方法で、地雷に塗装しておくこともできるはずだ。

 パラグライダーの翼とハーネスは、着地の寸前に電気爆管で切り離してしまうようにしておけば、風に吹かれてどこかへ行ってしまうだろう。

 最大の問題は、着地したときの勢いで、裏返しになってしまったらどうするか? いちばんラクな解決法は、この地雷を2個、互いに裏表になるように連結して吊るすことだ。

 信管は、上向きになっている1個だけを作動させるようにする。さすれば、下向きになっている地雷は、一瞬遅れて「殉爆」するだけである。
 その爆発も、先頭の機関車の真下で起きるのだから、破壊エネルギーは無駄にならない。

 またもし万一、パラグライダーが不展張でも、なんとかなるかもしれない。

 地雷除去防止用の自爆機能をつけておけば、敵はこれを列車通過前に発見したとしても、人手によって動かすことはできず、けっきょく銃撃によって爆破処理するしかない。総炸薬5kg以上でどちらかのレールの内側に接していればそのレールも破壊される。

 他にも方法はあり得る。
 まず短距離用。
 VTOL運用できるマルチコプターをハイブリッド兼帯した固定翼のUAVがある。これに、「PM-87」型の磁気地雷を1発だけ配達させるのだ。発進は電池の節約のためにロケットアシストする。敵後方の鉄路にさしかかったところでレール中央に垂直着陸して地雷を丁寧に「置き配」。そのまま垂直に離陸して飛び戻る。この場合は地雷の天地がひっくりかえる心配がないから、裏表ニコイチとする必要もない。

 そして長距離用。裏表ニコイチ地雷に、パラドローンではなく単純な減速エアブレーキだけをとりつける。それを、低速の固定翼UAVから、超低空航過中に投下するだけ。投下母機は、まっすぐなレールをビデオカメラで見ながらその真ん中を等速直線飛行するだけなので、超低空でリリースされた地雷が線路から外れることはまずないだろう。

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 Thomas Newdick 記者による2022-7-26記事「Russian-Operated S-300 SAM System Fired At Israeli Jets Over Syria Says Top Official」。
   シリア上空でロシア軍がS-300をイスラエル空軍機に向けて発射した。これをついにイスラエル国防省が認めた。それが起きたのは5月だったという。

 ※その後、同様事件は起きていないようだ。ということは外交的な脅しだった。しかし今後、やっぱり「フェニックスゴースト」=「ハロプ」だった、ということにでもなれば、また再開されるのかもしれない。

 次。
 Defense Express の2022-7-27記事「Russia’s Lancet Loitering Munition Downed By Ukraine’s Small Arms Fire」。
   7-26にウクライナ軍は、小火器によって露軍の「ランセット」を初撃墜した。このランセットはミコライウ地区の防空レーダーを狙って飛んできたという。

 ランセットは1週間以上前、ザポリッジア地区で1機が、墜落している。
 子細にしらべたところ、弾頭重量は3kg。離陸総重量は12kg。航続距離40km。巡航速度110km/時、ダイブでは300km/時になる。

 ※ウクライナ軍は、ヘルソン市の唯一の後方連絡線である道路橋×1と鉄道橋×1を、HIMARSで通行不能にしてやったようだ。道路橋の穴とその周りに散乱しているコンクリート塊の様子からして、こんどは信管の作動を少し速くしたのではないか。限りなく瞬発にしただろう。

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 Emma Helfrich 記者による2022-7-26記事「Extremely Rare Photos Inside Taiwan’s Underground Fighter Jet Caves」。
 台湾北部の花蓮空港と一体である佳山空軍基地の、地下バンカーのわかりやすい写真が報道された。
 滑走路は山裾に並行している。滑走路と山裾の中間に待機場があり、待機場と滑走路は複数の舗装路で接続されている。その待機場は山裾を矩形鋸歯状に削ってある。すなわち着陸したF-16戦闘機は待機場に向って地上走行し、山裾を削った崖で行き止まるわけだが、そこで左側を向くとハンガーの入り口扉があり、その中に入ると、内部は、ぶ厚く山裾で覆土された広大な地下壕となっているわけである。ただしこの「トンネル」の奥は長くはなく、すぐに尽きる。というのはすぐ隣には別な待機場があり、そことはつながっていないからだ。

 ※ウランバートルにロシアのAFVが100両も入ってきたので市民が驚いている。ボストーク演習の参加部隊だろう。

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 『Norway Today』の2022-7-26記事「The Ukraine war to cause shortage of winter tires in Norway, according to the tire industry」。
   この冬は、冬用タイヤが不足するだろうとノルウェーのタイヤ業界は語っている。
 なぜならノルウェー人が購入する冬用タイヤの三分の一は、昨年までは、ロシア製品だったのだ。
 冬タイヤの最大マーケットはロシアにある。だから経営者たちは(ロシア国境での輸入関税を節約するために)ノルウェーから工場をロシアに移し、ノルウェー市場へはそこから「逆輸出」する構造ができあがっていたわけ。やばい。

 しょうがないのでタイヤショップは、アジアのメーカーから冬タイヤを仕入れようと考えている。

 ※ファイザーの接種と心筋炎の相関関係については、追試はされているだろうか?

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 Alex Hollings 記者による2022-7-26記事「DARPA’s new missile hints at truly game-changing technology」。
   DARPAはまったく新概念のジェットエンジンを長距離ミサイル用に完成するつもりだ。RDE=「回転着火エンジン」と称している。
 プロジェクト名称は「ギャンビット」。

 ひじょうに簡単に表現すると、アフターバーナーのような強い推力を、ものすごく低燃費に実現できる。だからゲームチェンジャー。

 RDEの発想は1950年代に米国の大学で生まれた。
 パルスジェットエンジンの燃焼をもっとなめらかにしたような感じ。

 ※燃焼室を円環スリット状にして、コモンレールも円環状にして、常に燃料は円環底の1点から出てくるようにして、その噴射点がぐるぐる移動し続けるようにすればいいのか?

 燃料を亜音速で爆燃させるよりも、超音速で「轟爆」させる方が、より効率的に運動エネルギーを取り出せる。この原理をエンジンで追求すると、マッハ5で飛行させながら低燃費も実現できる。

 ※内地の某県でツキノワグマが豚の味を覚えてしまい、肉食凶獣化したという。別な某県ではサルが凶獣化している。この脅威をいかにしりぞけるのがよいかについては、BOOTH企画『鳥獣から人間を保護する法律が必要だ』を見て欲しい。440円であります。


BOOTH
鳥獣から人間を保護する法律が必要だ──「害獣退治庁(仮)」の組織および装備を提言する

最新の ★《続・読書余論》は、清水隆雄著『アメリカン・ソルジャー ――米国社会と兵役制度史』・ほか です。

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 Ragip Soylu 記者による2022-7-26記事「Putin ‘proposed to have a Turkish drone factory built in Russia’」。
   トルコのバイカル社は、UAE内にTB2の製造工場を建設することになった。
 他方、ロシアもバイカル社を誘致しているという話が火曜日に洩れてきた。

 月曜日のテヘランにてプーチンが直接エルドアンにもちかけてきたのだという。

 バイカル社では、UAE工場の報道を否定している。
 しかしこの話は間違いなく進んでいる。

 バイカルの社長のハルーク・バイラクターシュは、われわれはロシアへはドローンを売らない、と、先週に語っている。
 なにしろ同社は航空技術に関してウクライナ企業との結びつきが濃厚なのだ。

 次。
 Defense Express の2022-7-26記事「How HIMARS Affected the Intensity of russia’s Shelling And Ukraine’s Servicemen Losses」。
    ハイマースは1ヵ月のうちに50箇所の露軍の弾薬デポ等を爆砕した。
 その効果は著しく、イジウム地区では露軍の砲撃頻度が「十分の一」に細っている。

 露軍はあきらかに弾薬デポをはるか後方に退げるようになった。そこからトラックで放列まで運ぶしかないので、発射できる弾薬の量がとても細々としてきたのである。

 次。
 ストラテジーペイジの2022-7-26記事。
    まったく報道されていないが、旧東欧諸国は、多種の旧ソ連規格の兵器と弾薬を、大量に、ウクライナに届けている。そこには、ヘリコプター、AFV、多連装ロケット砲、砲弾が含まれている。

 これはもちろん、供給国が大っぴらにしたくないからである。またその方がウクライナにとっても都合が好い。

 チェコ共和国は、「ミル35/24V」や、もっと古い「ミル8/17」を引き渡している。これらは米軍の「HU-1」に対抗しようとしてソ連が開発したシリーズだ。

 チェコ軍は、「ミル8」部隊を、8機のヒューイおよび4機のAH-1Zで更新しつつある。だから古い装備は要らないので、お払い箱ついでにウクライナにくれてやる。

 次。
 雑報によると、カザフが中共に接近しつつあり。対露シフトを固めようとしている。
 また、エストニアは、ロシア国籍とベラルシア国籍の者には領内での銃所持許可を出さないことにした。

 ※敵軍後方の鉄道網を経空的に妨害する方法だが、フィンランド製の「マーク87」対戦車地雷のような、磁気センサーと自己鍛造弾を組み合わせた比較的シンプルな直上攻撃地雷を、夜間にUAVから線路内に「じか置き」するのが最適解かもしれない。内燃機関搭載の固定翼中型無人機によって、まず、敵地に数百km侵入する。線路上空にて、業務用クラスのマルチコプターを放出してUターン。そのマルチコプターは、地雷を線路内に設置し、残った電池で味方の回収点まで自力で飛び戻る。この流儀ならば、成功するだろう。もちろん運搬用の中型無人機をSAMから守るため、デコイのUAVを宵のうちから飛ばしまくるのだ。地雷は、埋設しない「直か置き」方式とするから、爆発直前に覆土を吹き飛ばす手順の必要はない。したがってその「二段式爆発」の「一段目」の機構を改造し、設置直後にカモフラネットを展開してみずからを機関士の目視から隠すようにすることができるだろう。

 次。
 Rhiannon Williams 記者による2022-7-25記事「monkeypox detection in wastewater, and China’s tycoon control」。
   スタンフォード大学は、下水の中に含まれる新コロのウイルスの型を日々モニターしているが、先月から、猿痘ウイルスの存否もモニターできるようにしたところ、加州のベイエリアでは、サクラメント市など10箇所でサル痘ウィルスの痕跡を探知した。つまり加州にはもうすっかり蔓延しているようだ。


★《続・読書余論》清水隆雄著『アメリカン・ソルジャー ――米国社会と兵役制度史』2012年刊・ほか

最新の ★《続・読書余論》は、塚本誠著『ある情報将校の記録』昭和54年刊・ほか です。

 《note》 https://note.com/187326mg/  をごらんください。

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 Joshua Schneyer, Mica Rosenberg and Kristina Cooke 記者による2022-7-23記事「Exclusive: Hyundai subsidiary has used child labor at Alabama factory」。
   アラバマ州モンゴメリーに近い、ヒュンダイ・モーター会社の子会社工場「SMARTアラバマ」が、12歳の児童労働者を自動車部品製造ラインで働かせている。

 金属プレス機の操作を12歳にやらせていたりするという。グァテマラ移民が含まれており、とうぜん学校へは行っていない。
 ヒュンダイはいうまでもなく韓国の自動車メーカー「現代」である。

 アラバマ州法では17歳までは就学が義務付けられており、また18歳以上でなくばプレス鈑金ラインに就けてはいけない。

 ※きのう視聴した「ひろゆき」さんのユーチューブ解説によると、選挙運動期間中に候補者1人につき1枚だけ掲示することのできる「ポスター掲示場」の数が、国政選挙だと1万箇所以上もあり、抱えの運動員が少ない泡沫自民党候補者は、統一教会がオバート/コバートで差し出す《無償運動員》をたのむことになるのだという。なるほどと思った。これは大きく見ると《憲法違反状態》だと思う。なぜなら候補者本人が1人で貼って回れないほどの数の「ポスター掲示場」が設けられているという実情が、被選挙権の公平な保障を、うたがいもなく損ねているからだ。すぐに公職選挙法を改正し、「ポスター掲示場」にポスターを貼る作業はすべて選挙管理委員会が代行することにすべきである。また「ポスター掲示場」の半分くらいはこれからは「紙ポスター」ではなくて「電子映示ポスター」でいいだろう。そうなればカルト団体の政界浸潤は防遏される。なお兵頭の宗教倫理観について知りたい人は旧著『日支宗教戦争』を再読せよ。

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 APの2022-7-23記事「Plane crashes near lifeguard competition; pilot rescued」。
   南カリフォルニアのハンチントンビーチで、バナーを曳航していた広告会社の小型機パイパーカブが、岸から30mの水上に墜落。プロペラは止まっていたという。

 ちょうど現場では、「2022年カリフォルニア・ライフセービング協会主催 ジュニア・ライフガード・チャンピオンシップ」(17歳前後が対象らしい)の競技が開催されていたが、主催者側のプロがただちに救助にあたった。

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 Defense Express の2022-7-23記事「What Is the Phoenix Ghost Drone: New Details Revealed」。
    ウクライナの大統領室のアドバイザーが、「フェニックス・ゴースト」について答えた。
 それはバックパックの中に入る大きさ。滞空時間は6時間におよぶ。赤外線を使って夜でもAFVを攻撃できる。ただし戦車は破壊できない。580発あれば、だいたい350両の装甲車を破壊できる――と。

 これでますます謎が深まった。
 以前の想像では「フェニックスゴースト」は「スイッチブレード300」より大きいはずだと考えられた。なぜなら6時間滞空というのはハンパない長さである。
 そしてまた「スイッチフレード300」の弾頭は40ミリ擲弾に他ならず、装甲車に対して威力はゼロに近いはずである。

 さりとて「スイッチブレード600」ともぜんぜん違うようだ。
 「スイッチブレード600」の弾頭は、ジャヴェリンの流用なのである。だから重戦車も破壊できる。「フェニックスゴースト」はそれよりは非力らしい。それにしても6時間滞空は凄すぎる。「スイッチブレード600」は、40分しか滞空できない。

 「スイッチブレード600」のウイングスパンは1.3m〔スイッチブレード300は、50センチ。まぎらわしい〕。ポーランド提供の「Warmate」は1.6mウイングスパン&滞空40分迄。

 他に、6時間滞空できる無人機を探すと、イスラエル IAI社製の「ハロプ」が該当する。ハロプは3mのウイングスパンである。

 ※この記事の直前に、以下の記事が出ている。以下の記事の写真は嘘なのか?

 Defense Express の2022-7-23記事「Ukraine Will Get Half a Million Aerial Loitering Munition from USA」。
  フェニックスゴーストの写真と称するものが掲載されている。
 ※発射シーンのみだが。見たところスイッチブレード300と同じようなサイズだが、内臓ガス発生器ではなく、外部のガス発生器で発射するもののように見える。

 ※昨日(7-23)、SNSにロシアのZALA社製の「ランセット」が野砲牽引トラックに命中する動画が初投稿された。また、イランがまったく類似品のないめずらしい先尾翼型の小型自爆無人機のスチルと動画をSNSで公開した。発進はロケットアシストで行なうようで、巡航はプッシャープロペラのようだ。大量生産されていることと、夜間に使えることが誇示されている。げんざい、これによってイラク領内のトルコ軍を攻撃中だという。

 ※従来は中共の兵器メーカーのスピード感が驚異的だった。ところが中共が実戦に参加せぬうちに、ロシアと東欧とイランが爆装無人機の進化スピードでまきかえしている。たった5ヵ月で趨勢は大変化した。今おそらく中共軍は「取り残される」と思って焦っているはず。陸幕はその危機感すら無いようなのでどうしようもない。


★《続・読書余論》塚本誠著『ある情報将校の記録』昭和54年刊・ほか


予言 日支宗教戦争

ペンタゴン発表。21日まで1両のハイマースも損耗はしてはいない。ロシアの発表はすべて嘘。

 別な雑報による、HIMARSで自動車用橋梁を狙った弾着痕の計測が印象的である。
 直径20m内に7穴。
 それはカタログ通りの精度だが、6個ではなく7個なのは何故?
 しかも信管が瞬発でなかったらしく、爆発は第二層も貫通した後にずっと下で起きたような感じ。だから舗装面の穴を避ければ車両が通行できてしまう。

 舗装は二層ともに鉄筋コンクリートのようだ。

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 APの2022-7-20記事「Lightning strike kills US soldier at Army base in Georgia」。
   ジョージア州東部、オーガスタ市に近い「フォート・ゴードン」陸軍基地を雷雲が通過し、落雷によって兵隊1人死亡、9人負傷。水曜日。

 ※ロイターによるとHuaweiの通信施設が米軍のミサイル射場の近くにあって、やっぱり電波を収集してシナ本土へ電送していたという。

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 Mikayla Easley 記者による2022-7-20記事「Experimental Satellites Orbit Without Propulsion System」。
   ボーイングの子会社である「ミレニアム・スペース・システムズ」社。小型衛星の専門屋。DARPAに対して、1個70kgの衛星を3機編隊で回す「レッド・アイ」を提案している。

 国際宇宙ステーションからこれを放出する。ということは、危険防止上、ロケット燃料を含有することができない。ではどうするか。LEO軌道にはわずかだが「大気」が存在する。そこで、太陽電池パネルを「翼」として機能させ、衛星の間隔調節に使えると考えた。データを受け渡しするときにだけ、衛星と衛星を近寄せるのである。

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 Josh Pennington and Wayne Chang 記者による2022-7-21記事「Russia reports nearly 40% rise in bankruptcy in first half of 2022」。
   ロシアの経済開発省の報告。2022年の前半期、破産したロシア市民の数は、昨年同期とくらべて37.8%増えた。
 12万1313人が破産宣告を受けた。うち、モスクワ市内は6000人。モスクワ郊外が5600人。

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 Howard Altman 記者による2022-7-21記事「China’s Nuclear Powered Super Long-Range Torpedo Concept Fits Concerning Pattern」。
   使い捨てのミニ原子炉を動力源にする、駛走距離6000浬の核魚雷を、中共は開発しているという。小型原子炉は駛走の途中で深海に投棄する。

 これを潜水艦の魚雷発射管からスウォーム発射。1週間で太平洋を横断して、米本土の西海岸を襲撃できる。
 ちなみに上海からサンフランシスコまでは6200浬ある。

 このコンセプトは今月刊行の『無人水中システム』とかいう学会誌に載ったという。

 搭載の原子炉は、30ノットを200時間維持できる。使い果たしたら、海中に投棄。
 原子炉を切り捨てた魚雷は、残りの距離を、内臓電池で駛走し続ける。

 原子炉は、8.8ポンド弱の低濃縮ウランを燃料に使い、1.4メガワットの熱を発生するものにするという。
 その熱のうち6%を電力に変換する。このくらいに割り切ってしまえばコストをじゅうぶんに下げられる。

 この魚雷は、発射直後には原子炉を臨界させない。発射後30分にして、臨界するようにする。それによってプラットフォームの潜水艦は安全である。

 原子炉はたちまちに華氏600度の熱を生じ、魚雷は37ノットで巡航する。

 400時間後に切り捨てられた原子炉は、連鎖反応を阻止するメカニズムにより、安全化されている。
 ※200時間と言ったり400時間と言ったり、ガサツな論文であることは察しがつく。

 この原子炉とやらの正体はしかしRTGではないのかという疑いがある。アイソトープの核崩壊で発熱させるだけの、昔からあるものだ。じつはロシアがこのアイソトープ電池の強化版を巡航ミサイルに搭載しようとしていて、3年前に白海で空中爆発させて放射能がスウェーデンまで漂い、大騒ぎになったことがある。

 ※昨日公報した地元講演予定。日付と曜日がマッチしていないようなので、事前に必ず主催者にお問い合わせください。土曜の可能性が高いでしょう。新コロがまた流行しています。遠方の方はお控え願います。


ウクライナ政府が西側企業に、新兵器の実験を何でもここでやってもいいよ、と誘致している。

 Defense Express の2022-7-19記事「Belarus Provided russia with Locomotives to Transport Shells to Siege Chernihiv」。
    ウクライナ軍は同国領内で3両の鉄道機関車を押収。そのうち2両はベラルーシの「2TE10」型ディーゼル機関車で、満載貨車×54両を引っ張る力がある。もう1両は「ChME53」型ディーゼルで、こちらは15両の貨車を牽引できる。

 鉄道貨車1両には、砲弾を16トン、積み込むことができる。つまりこの機関車3両が動かす貨物列車で、5万発の152ミリ砲弾をロシア軍占領地まで配達できるのだ。ベラルーシは、鉄道によって露軍の兵站を分担していたのである。

 ちなみに2月23日にウクライナ軍のTB2は、チェルニーフに向かっていた長大な燃料タンク列車を爆撃し炎上させるという大手柄を立てている。

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 雑報によると、ポーランドから供給されたロイタリングミュニションの「ウォーメイト」は、間違いなくウクライナ戦線で使用されている。その残骸写真がSNSに出た。

 ※BOOTHの新刊『鳥獣から人間を保護する法律が必要だ』は、もうご覧になっていただけたでしょうか? ひとたび、ドローンによる凶獣防除が実施されるようになれば、敵は「学習」をしますので、非武装のドローンを赤外線の「トリップワイヤー」と連動させて全自動で離陸してただちに放牧場上空を威嚇パトロールさせるだけでも、追い払い効果を発揮するようになります。

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 Kamil Galeev 記者による2022-7-19記事。
    チェチェンに侵攻していた頃はロシア本国で兵隊家族の反対運動があった。今は無い。違いは、当時は軍人恩給が薄かった。

 今は、戦死すれば、クルマ1台買えるぐらいのカネが遺族に渡される。だから、文句は無いわけ。

 あとは、兵隊の出身地の差。ヴォルガ川の中流域(タタールスタン、サマラ)は、経済的にうまく行っている。ヴォルガ川の下流域(サラトフ、ヴォルゴグラード)は、貧困地帯である。

 サラトフとヴォルゴグラードは、たとえるならシナ大陸の「華北地方」だ。「華南」にくらべて基本的に貧しい。
 1900年時点においては、サラトフは、ロシアの第三番目の大都市だった。

 ヴォルゴグラードは旧スターリングラードだから、住民には「戦勝祝賀病」みたいなところがある。
 人口百万を超えたソ連の全都市のなかで、ヴォルゴグラードが、いちばん貧乏な町であり続けた。

 いままでは、富み栄えていたヴォルガ中流から、おこぼれがヴォルガ下流へ及んでいた。
 2-24以降、もう、それはない。

 モスクワ政府は、膝元の首都の経済をなんとかすることで手一杯で、もはや地方都市の面倒は見切れない状態になっている。

 ロシアは、モスクワだけにすべてが集まり過ぎている、ハイパー《一極集中》国家なのだ。
 モスクワ以外の都市で経済が破綻しても絶対に反政府革命にはつながらない。しかしモスクワ経済が破綻すれば、ただちに政体転覆の危機が至る。

 ※雑報によると7-20げんざい、千島列島に所在する「第18機関銃&砲兵師団」から抽出された将兵がすでにウクライナ戦線にて戦闘中だという。捕虜の尋問によれば、千島からは数百人が抽出され、数ヶ月前にコンボイまるごと掃滅されたと。

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 Defense Express の2022-7-20記事「Approached Without a Single Shot: Ukrainian Elites’ Raid Tactics」。
  東部戦線で活動している特殊部隊の分遣隊「クラーケン」が取材に応じた。
 斥候隊は露兵の歩哨たちを全員、ナイフで刺し殺したと言っている。攻撃開始前に音を立ててはいけないので。

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 Alex Wilson 記者による2022-7-20記事「Navy transits Taiwan Strait as Esper in Taipei calls for end to ‘One China’ policy」。
    前の国防長官エスパーは、「ひとつの中国」政策は賞味期限が切れており、もはや無用であると断言した。
 最新の台湾海峡FONOPが実行される数時間前、台北において。

 エスパーはげんざい、アトランティック・カウンシルというシンクタンクに所属している。

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 地元のみなさまに謹告。
 8月9日(土曜日)に「函館未来塾」(090-7510-7173)の例会があり、小生が「国際情勢に於ける日本国の対応力」についてミニ講演します。
 場所は、函館市亀田交流プラザ 3階 小会議室1。この住所は、函館市 美原1丁目26-12。
 開始時刻は18時です。
 1時間半の講演後に、質疑応答。お問い合わせは上掲電話番号の山本さんまでどうぞ。

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 Phil Rosen 記者による2022-7-18記事「Russian oil has reordered energy markets this year. Here’s everything you want to know about wartime crude flows」。
   シェルの社長は、この冬ヨーロッパではエネルギーが「配給制」になると予言している。
 ドイツ銀行は、ドイツの暖房は「木材」燃料ストーブに変えるしかないと言っている。

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 Phil Rosen 記者による2022-7-19記事「Russia’s crude deliveries to China and India have plunged 30% from their wartime peak as concerns mount that Asia can’t fully absorb Moscow’s shrinking oil market」。
   7月15日までの4週間の、ロシアからアジア向け(=対支&対印)の原油輸出は、過去4ヵ月間(すなわち開戦いらい)で最低となった。開戦後のピーク量からすでに30%減っている。

 開戦以来、中共とインドはロシアからの原油輸入を増やしたはずなのに、この結果が出ているということは、中印は、開戦前にロシアが欧州向けに輸出してきた原油量の全部を消費するほどの「大需要者」には程遠かったことを意味する。

 インドの場合、開戦前には輸入実績ほとんどゼロだったのを、6月には、日量100万バレル輸入するようになった。
 中共の場合は、開戦後にロシアからの原油輸入量を2倍近くに増やした。しかし6月がピークだった。

 ロシアの石油収益は4月がピークだった。4月からは下降が続いている。

 げんざい、ロシアが輸出する原油の半分以上を、アジア市場が買っていると見られる。そのアジアの需要がシュリンクしている。

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 Eve Watling On 記者による2019-1-14記事「How Did Bruce Lee Die?」。
   ブルース・リーは4年間にたった5本の映画を完成させただけだが、その短いキャリアでアクション映画に新世界を築いてしまった。彼は32歳で不審な急死を遂げた。

 生まれはサンフランシスコで1940年だったが、すぐに両親の祖国である香港に戻った。父は広東では有名なオペラ歌手兼映画俳優だった。

 ブルースは18歳で米国に戻り、ワシントン州立大学に進学。

 最初に注目されたのはテレビシリーズの『グリーンホーネット』で覆面のカトー役を演じたことから。彼の動きが鮮やかすぎるため、主役の存在感が翳るほどだった。これは製作陣も全員が感銘を受けていた。

 なんとこれが、西洋において「カンフー」がフューチャーされた最初のフィルムなのである。

 だがリー本人は、漫画のようなキャラ設定が不満であった。
 『グリーンホーネット』が26話をもって打ち切られると、リーは香港へ戻った。
 一連の「ドラゴン」映画が、そこで作られた。『ビッグ・ボス』と『フィスト・オヴ・フューリー』は1972年に立て続けに製作された。次の『ドラゴンへの道』はリーがプロデューサーで且つ脚本も書いた。

 ※いちばん知りたいのは作曲家のラロ・シフリンを第一作でどうやってつかまえることができたのか? あのテーマ曲なくしてどうして世界的ヒットがあり得よう? シフリンの理解力が高すぎくね?

 ハリウッドが彼を香港から呼び戻した。そして第四作が作られた。1973リリースの『エンター・ザ・ドラゴン』。その時点ですでにリーは死んでいた。この第四作で米国にマーシャルアーツのブームが起きた。

 ※映画タイトルに「ドラゴン」と付くのは第三作目からなのか。ということは第一作と二作目のタイトルに「ドラゴン」と付けたのは誰? つまりそれは日本だけのタイトル?

 リーが死んだのは女の家で、それは米国で結婚していた妻とは別人であった。
 リーには息子がいたが、1993年に『ザ・クロウ』の撮影中、ステージ・ガンの暴発で死亡している。

 公式には彼の死因は脳浮腫である。検死では外傷はいっさい認められなかった。しかし大脳は13%膨張していたという。

 1973-5に彼は頭痛と癲癇の症状のためじぶんから病院にかけこんでいる。診断結果は脳浮腫。
 その数週間後に死亡した。

 死の直前の7月20日、彼は次作『ゲーム・オブ・デス』の打ち合わせを、真夏の香港でしていた。
 そして女の家へ赴く前からハシシをキメていたという。
 女の家でも頭痛が起こり、鎮静剤と鎮痛剤の混ぜ物を服用。横になっていたが、そのうちに死んでしまった。


★《続・読書余論》 児島襄著『悲劇の提督』昭和42年刊・ほか

BOOTH
鳥獣から人間を保護する法律が必要だ──「害獣退治庁(仮)」の組織および装備を提言する

欧州の152ミリ砲弾と122ミリ砲弾はほぼ、在庫が尽きた。どちにも旧ソ連系口径の榴弾。

 ストラテジーペイジの2022-7-19記事。
   ウクライナに供給してやろうじゃないかという検討が始まっている防空システムの「NASAMS2」は、AMRAAMをSAM化したものである。米軍の場合、これに「センチネル」レーダーを組み合わせるのだが、欧州先進国であれば、自前の別な防空レーダーと組み合わせても可い。いやそれどころか、アムラームではなくて自国産のAAMを発射するように変えてしまっても可い。そのくらい融通性のあるシステムなのだ。

 現実的には、アムラームの射程延伸型か、サイドワインダーの「9X」か、欧州の「アイリスT」の三択となっている。
 ノルウェーのコングスベルク社はF-16用に「IRIS-T」を開発&生産したのに、このAAMはF-35からは発射できない。しょうがないので在庫活用のために、NASAMSからアイリスTを発射できるようにしたという。

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 Dan Parsons 記者による2022-7-18記事「Ukraine Situation Report: Russia Appears To Shoot Down Its Own Su-34 Strike Fighter」。
  「ヘルダック」「かものはし」若しくは「フルバック」と呼ばれる「スホイ34」を露軍がじぶんで撃ち墜としてしまったようだ。
 場所は東部戦線のルハンスク市上空。

 オリックスによれば露軍は開戦いらい35機の固定翼機を喪失している。うち11機が、優秀な対地攻撃機である「スホイ34」。
 写真で確認できない機数がこれに加算されるべし。
 DJIの「Matrice 300 RTK」というハイエンド・クラスのマルチコプター。市価1万3700ドルである。ウクライナ軍は、これにソ連軍規格の82ミリ迫撃砲弾を吊るして正確にAFV上に投下している。

 もっと非力なマルチコプターから投下している手製爆弾は、ビデオ投稿を見るに、どうも「エナジードリンク」の缶に爆発物を縛り付けたものであるように思われる。

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 雑報によると、リトアニアが寄贈した「Threod」社製の垂直離陸型の固定翼無人偵察機「EOS C-VTOL」が、リシチャンスクの石油精製工場への砲撃観測に貢献したというビデオがSNSに投稿されている。

 そこで、メーカーのHPで確かめたら、こんなスペック。
 ウイングスパン5mでアスペクト比はグライダー並。
 ペイロードは1.1kgなので爆装は考えてない。
 最大離陸重量は14.2kgなので人が担いで運べる。主翼は数段階に折りたためる。

 滞空2時間可能。巡航速度は毎秒18m。上昇4500mまで。通信距離は50kmまで。
 発進と回収はVTOL方式。非常用にはパラシュートもあり。

 VTOL用には4軸ローターあり。クォッドコプター式に制御される。
 巡航用には機首のプロペラで推進するとしか読めないのだが、写真ではなぜかその機首のプロペラが見えない。
 モーターは機首にもBLDC(ブラシレス直流モーター。回転子じたいが永久磁石で精密制御しやすいのでマルチコプターには必ずこれを用いる)がついているとある。

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 Zhang Chun 記者による2022-7-17記事「China Works to Get Wild-Caught Fish Out of its Aquaculture Feed」。
   2021年に中共政府は行政指導した。養殖の餌を低価値魚類だけから製造するのはやめろ。陸上の農産物を餌に混ぜて、より「グリーン」にしなさいと。

 中共農業省によると、この指導は1年にして劇的に成果を挙げている。

 養殖のエサの原料を漁獲によって得ようとすれば、価値のある魚種の稚魚も根こそぎにされてしまい、海洋資源を急減させることになる。だからそれはやめさせる。

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 Jack Bantock 記者による2022-7-14記事「Eagles a plenty: Birds of prey employed by the Open to scare away problem seagulls」。
    英国のゴルフ場、セントアンドリュースにカモメがいすぎて、これから全英オープンが開かれて大勢のギャラリーが詰め掛けるというのに困るではないかというわけで、「鷹匠」が動員されている。

 わずか4羽の鷹を飛ばしたことで、鴎どもはビビり、ゴルフ場に寄りつかなくなったという。

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 Keith Schubert 記者による2022-7-15記事「Report: Fatal Ovando bear attack likely caused by food-conditioned bear」。
    2021-7-6早朝、加州で、自転車旅行者がグリズリー熊に殺された。「オヴァンドー事件」という。その最終報告が出された。

 7月4日の独立記念日は休日だったのでキャンパーが食い物のにおいを残していた。それに熊がひきつけられたのだろう。

 グリズリーはまず鶏舎を襲い、ついでテントの中から64歳の女性キャンパー、リー・デイビス・ロカンを引きずり出して致命傷を負わせた。この人は自転車で400マイル旅行中だった。

 近くに、もうひとつテントがあり、そのカップルは夜中の3時に叫び声を聞いた。
 3人で大声を出したら熊はいったんひきさがった。その後がまずかった。

 ロカンは食糧の入った2個のバッグを近くの建物に移した。
 カップルは、この近くのホテルに泊まったらどうかと提案したのだが、ロカンは聞かず。

 1時間後、熊は戻ってきてロカンを攻撃した。
 数日後、この熊は野生生物管理官によって射殺された。

 報告書はよびかけている。グリズリーは、拍手や、ホーンの音などによっても、その場を遠ざかってくれることが多い。キャンパーがもし熊を騒音によって撃退できたら、もうその晩はテントに戻ってはいけない。近くの建物か、車の中に、朝まで避難していなさい。


★《続・読書余論》 児島襄著『悲劇の提督』昭和42年刊・ほか

羆は空から撃て! BOOTHから緊急リリース! 北海道民への福音よな?

 本日の、たったさっき、出版されまぴたん。440円にて。

『鳥獣から人間を保護する法律が必要だ――「害獣退治庁(仮)」の組織および装備を提言する』/兵頭 二十八

 このコンテンツ商品へのアクセスは「BOOTH」
https://inaina0402.booth.pm/items/4007787
        からどうぞ。

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 Kamil Galeev 記者による2022-7-16記事。
   なぜロシアはアラスカを保てなかったか?
 西欧商人と米国商人は、毛皮を商船で清国の港へ搬入できた。

 ところがロシア人は、国境陸地のキャフタでしか毛皮を清国人へ売ってはならぬという決まりであった。
 ということは、現実的には、ロシア人がアラスカでいくら毛皮を集めても、それをアメリカの商船に積んでシナの港で売り捌いてもらうしかないのだ。儲けは中抜きされてしまう。コスト的にどうしようもなく不利で、そんな商益によっては、アラスカ開発or経営予算は捻出できなかったのである。

 次。
 Kamil Galeev 記者による2022-7-14記事。
   なぜ極東シベリアから急速に人口が消えつつあるのか。それは、現地の豊かな資源をいくら開発しても、その利潤をモスクワがぜんぶ持ち去ってしまい、地域には何も還元されないから。
 馬鹿馬鹿しいので、住民は事業や商売のヤル気をなくして、せめて黒海(クラスノダール周辺)で暖かく余生を過ごそうとしているのである。

 ロシアの商業港にもいろいろあるが、ウラジオストックは凍る。クラスノダールは凍らない、そこがイイ。ペテルブルグよりもイイ。

 だからおそらく、モスクワが経済的に壊滅しても、クラスノダールは生き続ける。
 おそらくロシアの権力の震源地もこれからはクラスノダールに移るだろう。要注目だ。

 次。
 Kamil Galeev 記者による2022-7-15記事。
   サンクトペテルスブルグで隠れ蓑商売としてレストランと、政府要人へのケータリングサービスをしていたプーチンのお友達、エフゲニー・プリゴジンは、どうしてその傭兵企業に「ワグネル」とつけたのか。

 まったく音楽家のワグナーの名を使ったのである。
 募集ポスターを見れば一目瞭然。

 「《オーケストラ W》が 君を待ってるぞ」と書いてある。

 ワグネルが傭兵志願者を訓練しているキャンプもムリノにある。彼らは「モルキノ村」と呼ぶのだが、それはムリノのことなのだ。

 次。
 Kamil Galeev 記者による2022-7-17記事。
  モスクワで、あと数ヵ月で満27歳になる(つまり絶対に徴兵されなくなる)息子を持っている母親が当局に、息子が徴兵逃れをしようとしていると告発したというニュース。
 類似のニュースが他にも複数ある。

 ロシア以外では、こんな母親はチキガイだろう。
 だがロシアでは、こういう母親は多い。息子を兵隊に差し出すと、あとで年金を得られる(と信じている)のだ。

 それはロシアでは、大きな経済的リリーフになるのである。

 だからウクライナでいくら露兵が死んでも、それだけではモスクワで反戦運動は起きない。これは断言できる。


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