Peter Navarro 記者による2024-12-4記事「A Pardon for Hunter, Prison for Navarro, Injustice for All」。
※驚いたことにナバロ氏はマイアミの刑務所に4ヵ月ぶちこまれていたそうだ。
ハンター・バイデンは、ただ1日のムショ暮らしをすることもなく父親の大統領によって特赦された。
ハンターは3件の不法な銃所持で有罪とされ、9件の脱税嫌疑について有罪をじぶんで認めている。これは42年の収獄と罰金140万ドルに相当する罪科なのだが、それがすべて宥免された。
わたしは刑務所のメシを獄メイトたちとともに数百回喫食したが、あの献立ならびに食堂の殺伐とした情景を、ハンターがのうのうと高級レストランで堪能し続けているサービスと、比較する想像を禁ずることはできない。
※どうやらナヴァロ氏は、2022-1-6の議会襲撃事件に関する証人喚問を拒絶した咎で収獄されることになったらしい。ナバロ氏に言わせると、それはトランプの再選を妨害するための魔女狩り工作であったから、だと。議会襲撃から数週間後くらいにナバロ氏がテレビのインタビューを通じてトランプを擁護する発言を視聴した覚えがあるが、理論破綻をまったく気にしない「忠犬」のサンプルだったので私はそのレベルの低さにがっかりした。反支の論客として早くから期待していただけにひとしお残念だった。あのレベルでは左翼に勝てないはずである。しかし、当時から今日まで一貫してトランプ個人へのロイヤリティを捧げたその苦節は、トランプ親分によって報われそうだね。
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Jared M. McKinney 記者による2024-12-2記事「Coming Full Circle on Semiconductor Deterrence」。
中国人のSF小説『三体問題』には、「暗い森」という抑止概念が登場する。地球と、太陽が3つある別の宇宙文明は、互いの宇宙座標を知らないでいるうちは安泰だが、広大な宇宙のなかで互いの位置を正確に知ってしまえば、どちらも破滅の危険と向き合わされるのである。
半導体集積回路を製造する、超紫外線光焼付け機械。これを台湾が独占していて、中共が持っていないうちは、台湾には「シリコン・シールド」があると考えることができる。中共軍が台湾を爆撃して工場を破壊すれば、中共も高機能半導体が得らなくなり、困ってしまうからである。
中共はなんでさっさと台湾を侵略しないのだろうか? 理由は、過去75年間、直接侵略のコストは常にベネフィットを上回っているからだ。だから、間接侵略によって、なしくずしに支配したいのだ。
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Thomas Newdick 記者による2024-12-4記事「South Korea’s New Destroyer Is Designed To Fire Ballistic Missiles」。
韓国海軍が調達しつつあるヒュンダイ重工業製の最新の大型駆逐艦(KDX-III Batch 2)は、 KVLS-II(韓国型垂直発射システム)から、弾道ミサイルを発射できる。
建造は蔚山の造船所。これまで2年をかけて公試運転してきた。1万2000トン。
韓国はSLBMを国産している。それと同じものを、この水上艦からも発射できるのだと考えられる。
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「mil.in.ua」の2024-12-4記事「Ukraine Tests Hexacopter Bomber with Fiber-Optic Guidance」。
重量級のヘクサコプターを、光ファイバーで有線操縦するようにした製品が仕上がった。ウクライナ軍用として。
水平距離10kmまでOKだという。
(管理人より)
週刊新潮 2024年12月12日号 103ページに兵頭二十八先生の『日米史料による特攻作戦全史 航空・水上・水中の特攻隊記録/ロビン・リエリー (著)』書評が掲載されています。Kindle Unlimitedで読めます。
週刊新潮 2024年12月12日号[雑誌]