有意義だった熊本視察

 今回の訪問で新風の選挙用レトリックの弱点を把握することができた。ポスターと地方区の選挙カーの録音はもう間に合わぬが、比例区用のテープはギリギリ間に合うようだから、さしでがましいけれども、テープ原稿の校正意見を魚谷さんに伝えた。
 続いて、うぐいす嬢用のアドリブ挿入原稿も考えたい。
 熊本県本部のスタッフの方に、金峰山のふもとの曹洞宗雲巌禅寺の霊巌洞に案内していただいた。持参の磁石で、洞窟の開口部の方位は南西もしくは西南西向きであることを確かめた。思ったよりずっと小さな寺だった。信州の戸隠神社のようなスペース感と想像していたのだが……。閑雅を得たら、また『五輪書』序文の意味を再考したい。
 熊本市内の「四時軒」に保存されている、横井小楠が暗殺された折に敵の攻撃を3太刀まで防いだ懐剣の実物(刃部でモロにうけとめた状態がまざまざと残っている)は、剣技に興味のある者なら必見。(本物に間違いなくば)実物史料として重文級ではないか。
 25日配信の「読書余論」は衝撃を与えたと思う。米国の東アジア戦略は時々刻々に変わるようなものではなく、選挙後の北鮮問題の展開も予測容易なのだ。