「読書余論」 2010年11月25日配信号 の 内容予告

▼豊田有恒『長編歴史小説 北方の夢 近代日本を先駆した風雲児ブラキストン』1999-4
 著者には『いい加減にしろ韓国』などあり。
▼竹内運平『箱館海戦史話』復刻S55、原S18-7
▼海洋・東アジア研究会編『海上保安庁進化論――海洋国家日本のポリスシーパワー』2009-5
 韓国はシナとの係争地の蘇岩礁にさっさと巨大な鉄筋15階ビルを建て、レーダー基地化してしまうことによって、シナ政府を黙らせた。面子潰れなのでシナ政府は国内では一切報道させていない。
▼中田祝夫・校注&訳『日本古典文学全集 6 日本霊異記』S50、小学館
▼篠原昌人『陸軍戦略の先駆者 小川又次』2000-7
 ※この著者のとりあげるラインナップが渋い。
▼朝永三十郎『近世に於ける「我」の自覚史』S16repr. 初版大5
 軍国主義と哲学は、ベルリンのヘーゲルが初めて一致させた。それ以前のイェナ時代には理想主義があったが、その理想が挫折し、下地ができた。
 唯物史観も理想否定の根は同じで、それを政治的に表現したのがビスマルクに他ならぬ。ヘーゲル、マルクスとビスマルクがWWIの種を播いたのだ。
▼武井群嗣・田中好『土木行政』(自治行政叢書VOL.9)S10-10
 国防事業の土地収用は天皇大権だから行政法規と無関係。
▼海軍航空本部『金星発動機五〇型取扱説明書 改訂第一版(51~54型)』S17-6
▼『タンバク毒素』上・下、S47
 炭疽菌に抵抗力のある動物は?
▼長野 朗『暗雲ただよふ 満蒙』S6-11
▼永岡慶之助『散華・会津藩の怨念』S52
▼永岡慶之助『会津戦争始末記』S48
▼東洋協会調査部ed.『北鮮三港と日満通商関係』S18-8
▼樋口清策ed.『自然及経済地理概説備考』S12-6
▼原田二郎『戦闘神技 戦術の常識』S18-12
 ※ガダルカナル・ショックの緩和のために書かれた本。
▼榊原平八『代用食 芋と南瓜の上手な食べ方』S20-10
▼神奈川県食糧営団ed.『決戦食生活工夫集』S19-12
▼及川道子『いばらの道』皇紀2595年刊
▼神崎照恵ed.『新更論集』S8-7所収、伊東政喜「兵器を中心とせる国防問題」
 無線戦車の話が出る。
▼隅部一雄『大陸と科学』S13-10
 戦前のタクシー事情など。
▼伊崎浩司『討伐日記』S17-12
▼張君約・著、藤田実tr.『支那屯田兵制史』S17-1
 圧倒的な事典である。
▼日野開三郎『中世支那の軍閥――唐と五代の藩鎮の研究』S17-11
▼北山康夫『北支那の戦争地理』S14-12
 なぜ北京が首都になったかの軍事的説明。
▼藤村駒蔵『函館図書館叢書 第十一篇 嗚呼瓦全の僕』S10-3
▼井坂錦江『水滸伝と支那民族』S17-5
 大相撲が国技? まるっきりシナの発明品だったということが分かるよ。
▼日本工業協会ed.『物資動員』S14-4
 飛行機の羽布は「麻」であった。
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