昨年進水式の写真だけ公表された中共の「セイル無し潜水艦」は実験艦であり試験艦であろうと研究者が結論。

 CHAD GARLAND 記者による2019-10-11記事「Soldier severs his own leg to help wounded tank crew」。
   ポーランドで2018-9に演習していたM1A2。斜面に駐車して乗員が中で寝ていたら、車体が坂道を下り出したので、装填手はあわてて飛び起きた。
 ※輪止め、してなかったってことね。レベルお察し。

 20歳の装填手が、ドライバーの一等兵に警告した。ところが油圧系統から液漏れしてしまっており、パーキングブレーキが効かない。その油漏れのために、緊急ブレーキまでも効かなかったという。
 ※そもそもどっちも油圧だなんて設計からしておかしくね?

 戦車は谷底まですべり落ちた。衝撃で、砲手の軍曹(♀)は太腿を深く切った。操縦手は背骨を折って、座席から移動できない。

 装填手は片足を砲塔旋回歯車にまきこまれてしまい、足は粉砕された。
 ※砲塔がロックされておらず、転落の衝撃で砲塔が旋回したのか。

 しかし装填手は自分では怪我は大したことはないと思っており、止血帯を装具箱から取り出して砲手を止血した。

 装填手は自力で歯車の間から足をひきぬいたのだが、そのとき、潰された足は文字通り、もぎとれてしまったという。シャープな引き裂かれ感を感じたそうだ。

 装填手は大量出血のために朦朧としてきた。これはショック症状の前駆だと判断し、姿勢を変えて下半身の位置をできるだけ高く持ち上げるようにし、自分のベルトを臨時の止血具として下肢を縛った。

 戦車の無線は壊れて使えなかったが、装填手の携帯電話が通じたので、テキストメッセージにより、救助要請ができた。さもなくば誰にも分からぬ谷底だった。

 車長の曹長が、あとから片足を持ってきてくれた。しかし損傷が酷くて、手術でくっつけられるものではなかったという。

 この装填手は、ウェストポイントに入りなおすつもりで準備をしていたさなかだったという。

 次。
 ストラテジーペイジの2019-10-11記事。
  タイ海軍が中共から買った2万5000トンの揚陸艦、071型LPD。値段は2億4000万ドルだ。
 輸出用に10%値引きされているという。

 2017年にはタイ海軍は3隻の潜水艦を13億ドルで中共から買いたいと言い、まず1隻だけ購入。しかし2021年には2隻目を、2022年には3隻目を受け取るかもしれない。

 この買い物を主導しているのはタイ海軍の古手の退役将官たち。若手は批判している。タイ海軍に必要なのは多数の小型パトロール艇とヘリコプターであって、少数の潜水艦などではないと。
 タイ沿岸は水深が浅すぎ、並の潜水艦では活動はできないのだ。

 タイはアンダマン諸島をインドに奪われるのではないかと考えている。それを防衛したい。それと、周辺国すべてが潜水艦を持っている。これが公式説明。

 だが、古手将軍たちは、大型の買い物をすることによって、多額の資金の中抜きが可能になる。だから1990年代には、何の必要もない空母を買った。それは何の仕事もすることはなかった。
 同じパターンが繰り返されているだけだ。

 中共は071型LPDを5隻保有する。さらに2隻が建造中である。

 このフネには海兵隊員を500人から800人、収容しておける。ふつうは500人。
 無補給で60日間、作戦可能。

 中共の駆逐艦には大型の「直8」ヘリコプターを搭載できないが、LPDになら2機を搭載できる。1機の「Z-8」には兵隊を20人乗せられる。これによってソマリア沖で海賊退治ができることをすでに中共は実証している。

 ※中共のヘリでかろうじて物の役に立つのは「直8」だけ。したがって中共のLPDこそが中共海軍の真に役に立つ軍艦なのだ。尖閣占領作戦にも「直8」がやってくるはず。彼らもその価値に気づき、現実の実力を自覚したので、当初は4隻で打ち止めにするはずだった『071』級をもっと量産する方針に転換した。

 アンダマン諸島はほとんど無人で600島あるが、タイはそのうち6島を領有している。
 中共は、タイ領のクラ地峡に新運河を300億ドルで掘りましょう、それによってアンダマン海(インド洋)とシャム湾(南シナ海)を直結しましょう、と誘いかけている。
 ※運河通航料が入るからタイ政府には魅力的だ。

 マラッカ海峡の通航料は、超大型タンカーの場合、1隻1回10万ドルである。

 日本のタンカーの場合、もしクラ運河を通航できるならば、マラッカ海峡経由よりも2日分、航程を短縮できる。距離にして2200kmのショートカット。これは大きな経費削減になる。