Patrick Tucker 記者による2019-11-20記事「Special Operations Command Is Experimenting With Bullets That Shoot Through Water」。
ヘリコプターから水中物体を射撃できる弾丸が試作された。ヴァジニア州のDSGテクロノジーズ社。
スーパーキャヴィテーション現象を利用する。
弾丸の先端はタングステン。
弾丸みずからが小気泡をつくり、その小気泡につつまれていることで水の抵抗をなくする。
この5.56ミリ径の試製品をFBIが人体代わりとして実験に使っている厚さ1.3フィートのゼラチンブロックに撃ち込むと、普通の弾丸は2個しか貫けないのだが、新弾丸「CAV-X」は、13ブロックを貫通する。
メーカーは主張する。この弾頭を12.7ミリに適用すると、海中に撃ち込んだとき60mも直進する。また、厚さ2センチのスチールを、深さ17mの水中で貫徹できると。
この会社は、砂嚢を貫徹する弾丸も研究している。
※UUVにこの弾丸を発射する「水中砲」を装備させれば、機雷と思しい物体を片端から弾丸でつついてやって破壊して行けばよくなる。UUV同士の水中海戦にも用いられることになるだろう。
※スーパーキャビテーションは、たしかスクリューにも応用可能なはず。ペラ軸を水面上に出せばよいのだ。不思議でならないのは、それが可能であるのに、どうしてLCSの推進方式として「外輪船」スタイルを復活させぬのかということ。ゴミだらけのシナ沿岸ではウォータージェットは使えなくなるが、外輪船なら平気だ。究極の浅吃水艇ができるはずである。それでLCUを造ったらどうなる? 巡航30ノットも可能な「大発」ができるはずだ。南西諸島防備に不安はなくなる。