教皇庁がスイス傭兵を解雇するのはいつなんでしょう?

 Caroline Delbert 記者による2019-11-24記事「Science Can Now Find You With Just a Tiny Piece of Hair」。
    画期的な、毛髪の蛋白質の同定術が開発された。従来の100分の1程度の毛髪(毛根細胞のない、短い1本の髪の毛)が犯罪現場から得られれば、それが容疑者の頭から落ちたものなのかどうかを、素早く言い当てられるようになった。従来は、相当量の毛髪を粉砕しないとそのタンパク質について解明がしにくかった。その工程の必要がなくなった。

 GVS=遺伝的な差異を示すペプチド を調べる。その結果が出るのは1日がかり。

 蛋白質の配列には個性がある。それを利用する。ただし、指紋とは違い、まったく同一の配列を有する個人が、世の中には複数あり得ることには注意が必要だ。1万人に数人くらいは、それがまったく一致してしまう。したがって裁判では、これだけを物証にして被告人を有罪とすることはできぬ。

 GVPは骨でも調べられる。しかし、現場にじぶんの骨を遺して去る犯人は、あまり多くはない。やはり毛髪が頼りになる。