本日、文庫版の『日本史の謎は地政学で解ける』が発売される予定。

 全体を見直して細かい修正を加えています。版元はハードカバーと同じ祥伝社さんです。こんど担当してくださった校正さんが、おそろしく有能な方で、助けられました。

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 MATTHEW M. BURKE 記者による2020-1-31記事「No zipperless pants or showing ‘collar bone’: Parents file complaint on dress code for girls at Kadena AB middle school」。
   嘉手納基地内の「リューキュー・ミドル・スクール」に通う一女子生徒が、男子用のバスケットボールショーツのような、ルーズな、ジッパーなしのアスレチックパンツを着装していたのが、校長のリー・アン・ミクには気に喰わず、生徒は教室から追い出された。
 しかし生徒の両親は、そのような時代遅れのドレスコードは性差別であるとして、本国の教育省に訴えた。

 なおこの女子生徒のトップスも、鎖骨がまる見えの着こなしであり、やはり校長は批難している。

 2018年に副校長であったミクは、女子生徒たちとミーティングした席上で、君たちが男子からセクハラされたくなければ、その意思を、服装と言語とで示せ、と語ったともいう。

 国防省内の軍人子女教育課では、もっか、ジェンダー・ニュートラルな学校用ドレスコードを検討中である。

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 ストラテジーペイジの2020-1-31記事。
    米海軍のLCSの初の輸出用バージョン建造が、サウジアラビア向けに許可される見通し。三胴型のほうではなく、シングルハルの『フリーダム』をベースにする。

 サウジは20億ドルで4隻を購入し、その軍港整備費ならびに各種サポート代として別に40億ドルを支出するつもりである。

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 わたくし事の近況報告。
 2019年11月14日に、速達の簡易書留郵便にて「第24回フランス書院文庫官能大賞」に応募し、その結果発表を首を長くして待っていたのですが、ウェブサイトで承知したところでは一次選考が2月4日に延期になった模様です。
 タイトルは『ああいう夏(Are you nuts? ――「頭おかしいんじゃないの?」)』《第一部》で、ぺンネームは「兵頭二十九」を使用しています。
 4日に選外になった場合は本ウェブサイトで全文(最終修正テキスト)を発表しますので、どちらにしても、お楽しみください(もちろん18禁なので別コーナーに分けます)。
 どんな話かを、応募時に貼付した「あらすじ」をここに提示してご説明できればよいのですが、エロ単語満載の文章をここに載せていいのかどうかが分かりませんので、ちょっとUさんと相談します。
 あらすじと関係ない、綺麗な解説をします。
 シナの『紅楼夢』という長篇小説の中に、この世にはかわいい女だけあればよく、男はいらないのではないか、という、めずらしくも非儒教的な作者の見解が、主人公の口をかりて披瀝されています。わたしは、その発想がとても面白いと思っていました。『紅楼夢』の作者じしんは、シナ式大家族文化のリアリティから脱け出ることができないで、理想のファンタジー世界を具体的に構築するのは諦めたように見えるんですけれども、私ならそれが書けるんじゃないかと思ってました。そんな世界をもっともらしく構築するとしたらどんな条件が必要だろうかと、ずっと空想をしていました。それをとうとう、齟齬・破綻なく、構築できたと思っています。
 ただそれだけですとSFミステリーになってしまうので、純粋にエロい現代のフィクションとしてどうやって男女の読者に等しく楽しんでいただけるのかに脳髄を絞りました。
 今回応募したテキストは「第一部」。小生の今の構想では、「第四部」までジェットコースター式に書き継ぐつもりでいます。
 「第二部」はもっか書き進めている途中です。皆様が「第二部」までお読みになれば、本作を『源氏物語』のLGBT版にするというわたくしの野心が、伝わるだろうと思っています。