新コロのワクチンができるまでには今から最短でも18ヶ月かかるそうだ。

 ストラテジーペイジの2020-3-10記事。
   北鮮軍の内部で、すでに数千人が、新コロ感染の疑いにより、隔離されている。
 ほとんどは、満洲との国境近く。

 そのうち、熱発によって死んだ将兵が、これまでに200人近くを数えるが、北鮮には新コロの検査設備は皆無のため、ほんとうに新コロだったのかはまったく分からない。家族には、「火葬された」とだけ連絡された。

 軍営外の民間人の死者も、100人を超えたようである。満洲国境近くだけでなく、平壌市内でも死者が出ている。
 ウィルスを持ち込んだのが、商用で不法に勝手に朝満国境を越えてくる旅行者たちであることは明白だが、北鮮当局はそのような人の移動を止められないのである。

 北鮮国境に近い中共側の諸都市では、新コロの患者数はいずれも100人以下だという。

 しかし潜伏期間が14日以上もある病気なので、これからどうなるかは誰も知らない。
 朝満国境は1月末に公的には閉鎖されたが……。

 北鮮領内では、新コロで死んだかもしれない患者がいても、すべて、インフルエンザもしくは風邪で死んだということにして処理されている。

 北鮮は2003年のSARSも2015年のMERSも、このような流儀で乗り切ってきた。だが新コロはそれらよりもすばやく伝染している。

 北鮮は2-20から、エリート向けの科学系ではない全学校を1ヶ月間閉鎖させている。

 2月16日、平安北道の富豪の密輸業者が、熱病で死んだ。公式には、単に肺炎で死んだとされている。が、周囲の人々は、この北鮮人が新コロにやられたと信じている。頻繁に満洲国境を行き来していたので。

 平安北道には、北鮮の人口の12%が住むが、北鮮のGDPへの貢献度は、もっと大きい。

 数日後、新義州市当局は、市への人の出入りを原則として禁止した。同市対岸にある中共の丹東市では少なくも7人の新コロ患者が出たと報告されている。中共からの合法的な輸入品の6割は、丹東→新義州のコースで入る。

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 記事「These are 6 of the main differences between flu and coronavirus」。
   WHOいわく、新コロは、インフルエンザよりも、伝染スピードは遅い。これはインフルエンザとの最大の相違である。
 インフルは、潜伏期間が短い。
 また、甲氏の症状発現と甲氏からうつされた乙氏の症状発現までの間の日数(これを、シリアル・インターヴァルと呼ぶ)も、インフルのほうが新コロよりは短い。
 新コロのシリアルインターバルは5日~6日である。

 罹患者が、じぶんの体内のウィルスを外部へ撒き散らすようになるまでの日数は、新コロの場合、最短で、2日未満。すなわち、症状が現れる前に12日間くらいも、そうとは知らずにウイルスを他人へうつしているかもしれないわけである。

 WHOは、この、未発症患者による拡散は、大したことはないと言っている。しかしさいきん記事が出たある研究者の主張によると、新コロは、症状が現れる前のステージで最も大量のウイルスを排出するのである、と。

 インフルエンザのウイルスは、症状が発現してから2日後に、患者の体外へのウイルスの排出が始まる。そして、排出期間は1週間に及ぶ。
 だが『ランセット』誌にさいきん出た研究記事によれば、中共内の新コロ患者を調べた結果、新コロ発現患者は20日前後(もしくは死ぬまで)も、ウイルスを排出し続けているのが判ったという。ある患者は37日間、新コロウィルスを排出し続けていてまだそれが止まらないそうだ。排出が止まった最短の症例だと、排出期間は8日間であった。

 インフルエンザ流行は、子どもが媒介となり得る。しかし新コロは逆に、子どもは媒介になっていない。新コロは、大人と大人の間で、流行が続いている。

 『ワシントンポスト』紙が報じたところでは、どうして子どもが新コロにやられないのか、理由がさっぱりわからないと、専門家たちは、お悩み中であるようだ。

 ひとつの仮説は、過去、知らぬ間に子どもがひいた風邪の中に、じつは弱いコロナウィルス症だったものがあって、それで免疫ができているのではないかという。
 もうひとつの仮説は、子どもの免疫システムは、新コロに対しては特別にすばやく反応するようになっているのではないかというもの。

 ※統計学的にはこれでハッキリしたと思う。小学校についてはもう平常通りにさせるのが合理的だろう。保護者どもを寄せ付けなければよいのだ。

 インフルエンザの死亡率は0.1%である。しかし新コロは3%~4%を示しているので、大人のあいだでの致死率に関しては、あきらかに新コロの方が猛烈で、おそろしい病気だといえる。

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 Antonio Regalado記者による記事「Harvard tells students not to return from spring break due to coronavirus」。
   ハーバード大学は、授業をオンラインに切り替えるので、学生は戻ってくるなと示達している。
 3-23からすべての講義をオンラインに切り換える。
 ちなみに同大学の春休みは今週土曜日からスタート。

 ハーバードには6500人以上の学部学生と、2万人以上の生徒が所属する。

 学長いわく、この措置は、諸君等を守るというより、地域社会の他の弱者老人たちを感染から守る措置である。

 トランプのツイート。昨年全米で3万7000人が風邪で死んだ。毎年、2万7000人から7万人が風邪で死ぬが、それで社会・経済がストップしたことはない。現状、新コロ感染者は546人で、死者は22人である、と。

 ハーバードのキャンパスは閉鎖されない。出入りは自由である。人がギッシリ集まるのが困るのだ。

 同様のオンライン授業化に、西海岸のシアトル市にあるワシントン州立大学も、踏み切った。

 マサチューセッツ市ではいまのところ、新コロ患者は40名強である。その多くは、バイオジェンというバイオメディカル企業の重役会議の場で感染した人々に発していることが判っている。

 ※学校なんて、いらなかったんや。NHKは番組表を臨時に大改編して、Eテレの授業番組枠を大拡充するべきじゃないの? 地上波テレビしか視ていない貧民が日本には多すぎるんだから。