6月が涼しいのが助かる。

 J.P. LAWRENCE 記者による2020-6-23記事「Bolton memoir recounts Trump’s frustrations with war in Afghanistan」。
       トランプは就任1年目のうちにアフガニスタンから米軍を撤退させたいと考えた。そこに米軍が増えるのは米国の失敗であるという認識で。マティス長官は逆に米軍を増派した。

 押し切られたことをトランプは後悔した。アフガニスタンからの撤収は選挙公約だったからだ。

 2017年にトランプはMOAB爆弾がアフガニスタン戦局を変えると期待していたのに、それも期待はずれだった。
 米国は2017-2にタリバンと話をつけ、在アフガンの米軍は8600人にまで減らされた。

 トランプは、アフガンの今の大統領のガーニと、前の大統領のカルザイの区別がついていなかった。
 ボルトンは、タリバンなんて信じられるわけがないという立場。それでトランプに反対した。

 外野の批評家いわく、ボルトンは終始一貫、アメリカの敵たちとの「外交」に冷淡だった。

 トランプは2019の「9-11」記念日の3日前にタリバン代表とキャンプデイヴィッドで会談しようと準備させていたが、9-7にカブールでタリバンの爆弾テロが起きて、米兵7人、ルーマニア兵1人、民間人10人が死に、この話は流れた。

 このアフガン絡みの外交失敗をメディアにあげつらわれたことでトランプはボルトンを馘にする気になった。
 ボルトンはこの本の出版契約で、前金で200万ドルの印税を貰っているという。

 次。
 ストラテジーペイジの2020-6-23記事。
   6月に脱北者が夜間に放った風船には、50万枚のリーフレット、2000枚の1ドル札、数百冊の小冊子を結びつけてあったという。
 DMZの北鮮軍はこうした風船をみつけたら銃撃するように言われており、その弾丸がDMZの南側に落下するのが、韓国側住民には迷惑。だから夜間に放つ。するとこんどは北鮮は昼に砲撃で報復してくるのではないかと住民は不安。

 6-16に爆破された連絡事務所ビルは4階建てで、工費1500万ドルは韓国政府が2018年に与えていた。

 脱北者による風船作戦は2014年から続いている。
 風船だけでなく、国境の河川にペットボトルを流すという方法も併用されている。
 そのペットボトルの中にはコメの他に、薬品、小型ラジオ、1ドル札、宣伝媒体などが入れられるのだ。

 風船は、水素ではなくヘリウムである。
 平壌では6-15時点で、新コロ対策の非常事態外出制限は、なくなっている。