大量の消火注水で、『ボノムリシャール』が傾いてきた。

 2020-6-12記事「Military enthusiast who dumped mustard gas canisters in lake becomes first in UK to be jailed for having chemical weapons」。
   英国史上初めて、化学兵器所持の罪で男が刑務所へ。
 40歳のマーティン・タスカーは、第二次大戦中に製造された16個のマスタード糜爛ガス入り容器を、リンカーンシャーにあるスティクスウド湖に投棄した。そのあたりは戦時中はRAFの基地があり、今は自然探索者に人気である。

 この男はブレン機関銃も2梃、不法に所持していた。それとあわせて、懲役5年の判決が下された。

 マーティンとその係累2名は、呼吸困難や腕の水脹れの症状が出て病院に駆け込んだ。そこから毒ガス缶の所持とその投棄が判明した。

 事件が把握されてから警察は、一帯の安全が確認できるまで11日間、付近を立ち入り禁止にした。セベラル軒の住民も避難させられた。
 さいわい、キャニスターから湖水中への毒成分の漏出は無く、それらは揚収された。

 判事いわく。被告らは軽率で無責任であった。
 毒ガス缶などの処分の相談は、爆弾兵器処分局(Explosive Ordnance Disposal)や、然るべき官公署にまずすべきなのである。

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 Sia Magazin の2019-2-8記事「The SPARS Rescue System, A Backpack That Turns Into A Rescue Parachute」。
    ロシアのベンチャー企業であるスペース・レスキュー・システムズは、8年がかりで、高層ビルから人が安全に飛び降り脱出できる「SPARS」という個人落下傘システムを完成した。

 バックパックになっており、これを背負って、後ろ向きになって、窓辺に立つ。
 窓はもちろん開いていないとダメだ。

 紐を引くと、窓の外でリング状のパラシュートが膨らむ。エアバッグと同じ仕組みで、チューブ状のフレームを圧搾ガスが膨脹させるのだ。
 そのため、降下中にビルの壁面とぶつかっても傘体が潰れることはない。

 傘体とともに、着地面のクッションも膨らむ。
 体重150kgの巨漢まで対応する。ビルの高さが仮に1000mあったとしても大丈夫だとメーカーは言う。