ANDREW DYER 記者による2020-8-1記事「Update of five-decade-old troop carrier was axed in 2011 budget crunch」。
WWII後の海兵隊は、装軌式上陸用舟艇のことを「アムトラック」と呼んできた。アンフィビアス(水陸両用)で、トラックト(履帯式)だからである。最初に投入したのが1943のタラワ島だった。
強襲水陸両用装甲車AAVは、1972から部隊配備された。
海軍の揚陸艦の艦尾ウェルデッキから発進して、海岸に兵員を上陸させる。乗員3名+お客21名を運べる。
21世紀に入ると、海兵隊は、水上を8ノットでしか進めないAAVは脆弱だと認識するようになった。そこで、25ノットで疾走できる強襲水陸両用装甲車を夢想した。EFVと称した。
請け負ったメーカーはジェネラルダイナミクスだったが、重い装甲と高速航走が両立するわけがない。開発費用は10年のあいだにどんどん膨らみ、その総額は150億ドルになると試算された。2011年1月、EFV計画は切り捨てられた。
連邦下院でEFVの存続を強く訴えたのは、元海兵隊員のダンカン・ハンター議員だったが、ハンターは同じ月に資金不正の罪を認めて議員を辞職している。
げんざい、EFVよりずっと性能を妥協してコストを抑えるつもりのACV=水陸両用戦闘 が、開発の初期段階にある。
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Andrew Ray 記者による2020-8記事「Employ Coast Guard LEDets in the Indo-Pacific」。
※記者は沿岸警備隊の大尉。
LEDとは、法執行役分遣員(law enforcement detachments )の略である。要するに米海軍や同盟国の軍艦・公船に、米沿岸警備隊の隊員が出張して同乗する。この体制よって、最も有効に、中共の悪事を鎮圧することができるはずだ。
中共は2019年に、ツラギ島をそっくり全部、租借しようと試みた。
ヴァヌアツには中共海軍のための軍港を建設する気である。
たとえばマーシャル諸島共和国との間にはこの協働関係が確立している。
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ストラテジーペイジの2020-8-1記事。
マーク54は、対潜用の短魚雷で、弾頭重量は45kgである。最新型は浅海域でもうまく機能する。
米海軍はこのマーク54に滑空翼を取り付けたバージョンも持っている。もし敵潜水艦がSAMを有していても、P-3Cはじゅうぶんに離れた空域から短魚雷を投下できるのだ。もちろん滑空キットにはGPS照合システムが内臓されている。
投下高度は6300m。これだけでも、潜水艦のチャチなSAMは届かない。
水平滑空距離は10~15kmである。
目標座標上空、100mのところまで降りてくると、滑空翼は分離投棄され、魚雷は海中に突っ込む。
従来、P-3Cが短魚雷を投下するためには高度330mまでみずから降下する必要があった。これは燃料と時間のたいへんな無駄だった。機体も疲労したのである。