中共がHARMもどきをつくった。ますます地ージスではダメだろう。

 Joseph Trevithick記者による2020-11-9記事「Russian Mi-24 Hind Gunship Shot Down In Armenia Near Border With Azerbaijan」。
   露軍のハインドがアルメニア国内で撃墜された。
 2020-11-9にその動画がUpされて、隠せなくなった。

 命中したのはMANPADSらしい。
 乗員2名死亡。1名重症。

 ヘリは、露軍の駐屯地から出動する車列を空から護衛していた。
 ナゴルノカラバフで今続行中の紛争は9-27にスタートした。攻勢をかけているのはアゼルバイジャン軍。

 次。
 RMスタッフによる2020-11-9記事「Joe Biden and Kamala Harris on Russia」。
    バイデンの2020-10-13発言。アゼルバイジャンを支援するなとトルコに要求しなければならない。

 2018-1-29にハリスも署名したトランプ宛て公開書簡。新しい低出力核爆弾の開発に反対する。冷戦時代のシステムの再導入は不必要である。

 バイデンの2018-10-10スピーチ。プーチンの最終目標はソ連邦の復活ではなくむしろNATOの破壊である。西欧をバラバラにし、結束できないようにし、その上で、弱い立場の個々の欧州政府をロシアが1対1で脅迫することで、ロシアを安泰に置きたいのだ。

 バイデンの『フォーリンポリシー』への2018-1-2寄稿。クレムリンはNATOを古臭いといい、集団的自衛への投資を止めさせようとしているのだ。ロシアはジョージアとウクライナを侵略中である。NATOはロシア国境近くに軍隊を配備させるべきであり、東欧諸国が対露の防衛力を構築できるようにせねばならず、欧州同盟国へのロシアの攻撃があればロシアを撃攘すべし。

 バイデンの2020-3-15の発言。ロシアとは「New START」交渉をしたい。だがそれはわたしがプーチンを好きだからじゃない。あいつは暗殺者(thug)だよ。

 ハリスは2018-2に、トランプ宛ての公開書簡に署名した。サンダース上院議員、ウォーレン上院議員らとともに。その内容。トランプには北鮮を先制攻撃する法的な権能は無い。

 バイデンは、北鮮とイランに核武装を諦めさせるためには、米国も核実験を止めるべきだと2020-5-29にツイートしている。

 次。
 YONAH JEREMY BOB 記者による2020-11-8記事「Biden’s likely secretary of defense Michele Flournoy and Israel – Analysis」。
     ミシェル・フローノイはオバマ政権当時の国防次官〔副長官よりも下位、つまりナンバー3〕にして、現在はシンクタンク「ニューアメリカンセキュリティ」のCEOである。
 バイデン政権は彼女を国防長官に起用するのではないかと言われている。

 2016にヒラリーが大統領になっていたら、そのとき国防長官になっていたはずだった。
 ジム・マティス長官も、国防総省のナンバー2として彼女にポストをオファーした。がフローノイは断った。こんどは、断らないだろう。

 2018に『エルサレム・ポスト』がフローノイにインタビューした。フローノイはそこでトランプの対シリア政策を激しく非難している。

 要点は、トランプは口だけだということ。イランを口撃しても、イランとその手先のシーア派に真の打撃を与える軍事政策からは逃げ続ける。トランプの正体とは、軍事的な腰抜けだったのだ。戦争恐怖症患者なのだ。

 《第二のヒズボラ》からイスラエルを守るために、米軍がシリア情勢にもっと干与すべきである。これがフローノイのスタンスだ。

 米国は2015のイランとの核合意に復帰するべきである。これもフローノイの立場。イスラエルにはこれは気に喰わない。

 イランが2019-9にサウジの油田を攻撃したとき、無気力トランプはイランに軍事的な懲罰を加えなかった。これにもフローノイは反発している。
 少なくともイランの本土から離れたところにあるイラン施設を破壊するべきだったとフローノイは思っている。

 他方、クッズのボス、ソレイマニを2020-1に無人機で爆殺した作戦については、フローノイは賛意を示さない。
 しかし事実としてソレイマニの死はイランをおとなしくさせた。フローノイは間違ったのだ。トランプ政権はこの件ではまともなことをしたのである。
 フローノイの中心的な関心は中共との競争に向くだろう。

 2020-7にNBCニュースの中でフローノイはコメントしている。中共の侵略を成功させない力が米軍になければならないと。

 また軍事ハイテク技術開発は中共を念頭して優先されねばならない、と。さもないと10年にして中共に対して劣勢に陥るだろう、と。

 フローノイが考えていること。開戦から72時間にして、中共の有する300隻の軍艦を沈めてしまえる能力。これが米軍には求められているのだ、と。

 フローノイは北鮮については何らのオリジナル構想も持っていない。※バイデンとハリスも同じ。まったく中味のある発言を北鮮に関しては過去にしていない。次の政権は北鮮に関してはステールメイトになりそうだ。この責任は日本政府の無気力にあるのだと知れ。日本政府が率先助言しなかったら誰が助言するんだ。

 フローノイ以外の新セクデフ候補者としては、イリノイ州選出上院議員のタミー・ダックワースの名も。イラク戦争の復員兵であり、バイデンの副大統領候補だったこともある。
 また、ジャック・リードも、とりざたされる。ウェストポイント卒業者で、議会軍事委員会の民主党の長老。
 だが、両名ともに、フローノイと競えるほどの玉じゃない。



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