中共のロケット軍は、訓練にVRシミュレーターを導入している。

 核戦争の訓練はVRでしかできない。当然なトレンドだ。

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 Garrett Reim 記者による2021-3-18記事「UK to buy Switchblade loitering munition」。
    アエロヴァイロンメント社のロイタリングミュニションである「スイッチブレード」はこれまで米国軍以外には売られていなかったけれども、とうとう英国軍への輸出の許可が米政府からおりた。

 国防総省の3-16の公告でわかった。単価や総額は秘密。FMS取引となることだけは確実。
 英軍のどのセクションで使うのかも不明。

 モノは「スイッチブレード300」である。
  ※開発中の「600」ではなく。

 スイッチブレードは、対人用の射程10kmの低速ミサイルである。兵隊が背嚢に縛り付けて携行できる軽さ。

 ※スイッチブレードを尖閣奪回部隊が使うとどんな問題があるのかについては新刊の『自衛隊は尖閣諸島をどう防衛するか』(徳間書店)に書いてあるので、参考にしていただきたい。

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 ストラテジーペイジの2021-3-19記事。
   英軍は、コマンドー部隊の装備、編成、コンセプト、戦術をすべて見直しつつあり。

 たとえばロイヤルマリンズは「ヴァンガード・ストライク中隊(VSC)」を2個、2021に新編した。1個はペルシャ湾のバーレーンに配置し、1個はノルウェーに駐屯させてロシアの侵略に備えさせる。

 VSCは150人からなる。ロイヤルマリンズと陸軍からコマンドー要員を半年ローテーションで送り込んで服務させる。

 VSCは軍服からしていままでとは変えた。いままでは陸軍のふつうの兵隊と何の違いもなかったが、これからは、コマンドーだけの被服を採用する。

 また、従来コマンドー部隊の最小単位(班・組)は8名の規模としていたのを、4名にまで減らし、柔軟性を倍化させた。
 通信機とナビゲーション補助器材の小型化が、これを可能にしている。
 この小規模単位化は、空軍のSASが先行して、有効性を実証していた。

 SBS(SASの海軍版で、ロイヤルマリンズから人員を抽出)や米軍のシールズも、このトレンドに沿いつつある。



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