流氷がおしよせる沿岸があるのに、耐氷規格の警備艇がないのは、おかしい。

 Matthew Strong 記者による2021-7-21記事「Taiwan’s first indigenous submarine to launch in 2023」。
  台湾の国産潜水艦第一号は2024年に航海できるようになり、2025には就役する。予定が少し早まっている。
 進水は2023-9を見込む。
 台湾政府はこの1番艦のために、米ドルにして17億5000万ドルつぎこんでいる。建造は2020からスタートしている。

 2022末までには船体がほぼできあがる。
 2023前半に、電装が了る。

 公試運転を経て海軍に引き渡すのが2024前半。

 うまくいけば8隻から12隻、さらに追加建造する。それらは2~3隻単位のバッチで、逐次に改良を加えるつもり。
 最終番艦が完成したら、こんどは1番艦のリファービッシュ改修にとりかかる。

 米国製の魚雷「マーク46 Mod 6 Advanced Technoloty」(レイセオン製)は2026~2028に46本を輸入する。

 ※スケジュールの照準は2030年に合わせられている。なぜ2030年かというと、中共が老人大国になっておちぶれ果てるのが2050年なので、賭けに出るとしたらギリギリ2030年までだろう、と見積もられているから。すでに2030でも国としての元気は半分なくなっている。時間は米国の味方なのである。ここから逆算すると、わが自衛隊の装備とドクトリンと編制と訓練も、2030までに整っていないものはすべて、中共の暴発抑止に貢献し得ず、しかも、登場したと同時に「用無し」であるおそれがある。にもかかわらず、三幕も軍需業界も、そこを考え抜いているように見えないところが、おそろしい。もっと、スピード感が必要なはずである。

 次。
 Mike Yeo 記者による記事「How Japan chose where to base its F-35s」。
   日本の防衛省はF-35Bをまず6機、FY2025から九州の新田原に配備する。

 このB型は、改修後の『いずも』に搭載する。
 『いずも』の上甲板はガラリと変わる。
 艦首部は台形ではなく四角形となり、左舷にはアングルドデッキもどきが張り出す。
 表面はもちろん耐熱コートされているだろう。

 改修はFY2024内に了える予定。

 『中国新聞』によると姉妹艦の『かが』の飛行甲板の改装は今年度からスタートする。