大会中にもし大地震が来たら大会は中止するのだろうか? しないのだろうか? すくなくも大疫病では中止しないという理由が政府にはあるようだが……?

 Meera Suresh 記者による2021-7-20記事「South China Sea Heats Up: Philippine Coast Guard Challenges Intruding Chinese Warship」。
    比島政府、月曜日発表。
 中共の軍艦(艦首番号189)が比島EEZに侵入したので、比島コーストガード船『カブラ』(船番号4409)がこれを追い払った。

 現場はパラワン島から87km沖の「マリー・ルイズ・バンク」である。

 『カブラ』が長距離音声伝送装置で退去を求めると、支那軍艦は「我から2海里の距離を保て」と無線で返してきた。

 中共は3月に「ウィットサン・リーフ」に民兵船を集結して比島EEZを有害占拠。
 比島コーストガードは先月には「サビナ瀬」から中共船を追い払っている。

 ※比島政府はもっと強気に出てよい。というのは次の冬季北京五輪をボイコットされたくなくば、中共船は今月と来月、ラミングができないからだ。

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 Katy LEE 記者による2021-7-19記事「Pegasus spyware: how does it work?」。
    どうやら世界中の政府が、イスラエル開発のスパイウェア「ペガサス」をありがたく採用し、反政府系の不審人物の監視に役立てていた――とわかってしまった。

 そもそも、まずいったいどうやってそんな「監視ソフト」をまんまとターゲット人物のスマホに潜り込ませるのだろうか?
 2016年頃だと、テキスト・メッセージにリンク先を表示して、そのリンクを踏ませる必要があった。
 しかしさすがにそんな手口には相手はすぐにひっかからなくなる。
 そこで、イスラエルの「NSOグループ」という会社が新技法を編み出したのである。

 「ワッツアップ」というメッセージングサービスアプリの脆弱性につけこむ方法だった。スマホに「ワッツアップ」を入れているユーザーならば、簡単に、「ペガサス」も仕込まれてしまう。本人がまったく知らぬうちに。

 すなわち政府機関は、ワッツアップ経由でターゲットのスマホに電話をかけるだけ。なんと、本人がそれに応答しなくても、「ペガサス」はそいつのスマホに滑り込み、こっそりと定着してしまう。

 2019年にワッツアップはこれに気付き、NSOを告訴した。1400人がスパイウェアを仕込まれたという。

 その後、NSO社は、アップル製の「iメッセージ」を使っているスマホに対しても、同様に「ペガサス」を送り込めるようになった。ユーザーは、クリックひとつ、するまでもなく、これにやられてしまう。

 「ペガサス」を埋め込まれたスマホは、政府機関によって、監視し放題になる。すべての通話・通信・位置情報が、筒抜けだ。テロ予防の担当者としては、まことに便利。

 スマホユーザーが収集し記録している写真や動画や音声も、仔細に確認が可能である。

 げんざい、わかっているだけでも全世界で5万人が、「ペガサス」を埋め込まれた。しかしこのマルウェアは非常に気付かれ難い挙動なので、知らずに使い続けている者もきっと多いであろう。

 アムネスティ・インターナショナルのセキュリティ研究所によると、今月、「アイホン」に関しては「ペガサス」の埋め込みの試みを見破れるソフトができるそうである。
 だが、すでに埋め込まれている人の場合は、検知は難しい。

 このマルウェアは、常駐を確かめることすら困難なので、「除去」ができたかどうか、確かめるすべも無い。
 隠れている場所は、スマホのハードウェアであることもあるのだそうだ。バージョンによって違いもあるという。

 もしメモリー内に隠れているのならば、スマホの電源を完全に切って、また電源を入れなおす(リブート)すれば、マルウェアは消えるはずだという。理論上は。
 したがって、秘密を多く抱えている企業幹部や政治家たちは、スマホをスリープさせるのではなく、頻繁に、リブートすることが推奨されるのである。

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 Thomas Newdick 記者による2021-7-20記事「The Navy Is Looking At Fitting Its Future Attack Submarines With Inflatable Sails」。
   米海軍は潜水艦メーカーに対し、水中性能を向上させるため、SSNのセイルは引き込み式にしてくれ、と将来の研究課題を与えた。

 すでに中共が、セイルなし潜水艦を建造している。2019に写真に撮られている。全長150フィート。
 当初はUUVではないかと疑われたものだが、今では、それは次世代SSNのための実験だと考えられるようになった。

 ※どうせ日本も後から追随することになるのだろうが、ただの真似では少しも面白くないから、逆に、ハルを天地方向に縦貫する「穽」でも設けたらどうだろうか。すなわち空虚な「チムニー」である。この構造のメリットは多大である。事故で沈没したとき、チムニーにワイヤーを1本通せば、艦全体を引き揚げられる。すっぽ抜けはありえない。乗員が海底から脱出する際も、チムニーの天地どちらかは泥で塞がっていないと期待でき、安心だ。水中航行中にフロッグマンを放出する作業も安全化される。さらに、そのチムニーから機雷を敷設したり、ドローン、UUVを放ったり、各種ミサイルを垂直発射させられる。もちろんそれら兵装はふだんは艦内に収納していて、発射直前にチムニーの内側面のドアを開けるわけだ。