リトアニアとポーランドから、個人用対空ミサイル、対戦車ミサイルが、さらにウクライナへ援助されつつあり。

 ストラテジーペイジの2022-1-22記事。
   ロシアがその宇宙事業に関するニュース報道を、事前検閲をパスしない限り禁止すると法制化したのが2021-6のこと。その1ヵ月後、ナウカ(ロシア語で宇宙)モジュールがISSにドッキング。その3時間後にナウカのロケットが不羈作動してISS全体が回転し始めた。

 地上管制局がこれに気づいて他のモジュールのスラストを吹かして回転を止めた。回転が止まるまで45分かかった。

 トラブルの原因はソフトウェアだった。

 そして2021末、ロシア政府検閲済みの、2800語と比較的に長い総合リポートが『MK』という国営媒体に掲載された。従来、誰も知らなかったロシアの宇宙事業の諸問題がてんこもりであった。

 ロスコスモスは今、25万人を雇用している(下請け企業含め)。
 ところが米国の宇宙計画は、それより3割少ない人員で、うまくやっているのだ。
 つまりロシアの宇宙産業には、構造腐敗がある。
 職員の給与を上げられず、したがって、良い人材を集められないでいる。

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 Jennifer Jacobs and Annmarie Hordern 記者による2022-1-22記事「Biden officials talking to Qatar about supplying gas to Europe」。
    プーチンがウクライナに侵攻したら、西欧向けの天然ガスも止まるので、バイデン政権はこのたびカタールに対して、その穴埋め供給を依頼した。

 カタールのエミールがホワイトハウスを今月中に訪問するのでそのときに。

 西欧はその消費する天然ガスの40%以上をロシア産に依存している。その西欧向けのパイプラインの三分の一は、ウクライナ領内を通過しているのだ。

 かたやカタールは世界最大のLNG生産国である。
 ただし従来、同国が生産したガスの三分の一は日本と韓国向けで、欧州に売っていたのは5%にすぎない。

 ※つまりバイデンの要求に応えると、こんどは日本向けのガスが足らなくなってしまう。LNGは長期契約なのでそれはできないはずであるが……。強行されれば日本の電力は値上げされるしかないかもしれん。となると原発は復活する流れに行く。

 ※バルト海沿岸諸国は、露軍がウクライナに侵攻したら、ただちに北海にあるロシアの海底パイプラインを同時多発的に爆破することだ。そして犯人についてはあくまでわからないとシラをきる。ロシアの外貨稼ぎはいまや天然ガスが頼みの綱なので、そのいちばん痛いところを脅威してやらなかったら、侵略者を反省させることなどできまい。

 ※これからは、有事に海底パイプラインや海底ケーブルを即座に破壊できる専用の「短魚雷」も必要になるだろう。それができるまでは、とりあえずUUVの改造品を準備しておくことだ。

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 Vossloh News の2022-1-19記事「Vossloh wins order from China to supply world’s first zero-emission high-speed grinding trains」。
   深センの地下鉄網が必要とする「高速レール削正車」を、ヴォスロー社が3両、受注した。これはゼロエミッション仕様である。

 すなわち車体の移動はもちろん、グラインダーを廻したりする動力も、すべて送電軌条(コンダクター・レール)から電力として取り出す。

 どのくらい「高速」かというと、時速80kmで移動しながら、レールをメンテナンスできてしまう。
 だから鉄道会社の通常営業をほとんど妨げない。

 深センにはいま、1700万人以上が住んでおり、毎日700万人が鉄道を利用する。同市の鉄道網は総延長400kmであるが、いずれ1000kmまで増える。

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 Ben Hooper 記者による2022-1-21記事「Rescuers attach sausages to drones to lure dog to safety in England」。
    英国のハンプシャーにて、沼地へ脱走してしまった飼い犬の救助を依頼された、ボランティアの「ドローン捜索&レスキュー」団体。ドローンに紐(2~3m)でソーセージを吊り下げ、それによって脱走犬をひきよせ、無事、救出したという。

 ソーセージは調理済みで、半分、犬にかじられてしまったという。