ウクライナ戦争で公開されている、ホビー用からプロ軍用までの各種のドローン搭載カメラによるビデオ画像で、もはや疑いもなくなってきたこと。
お座なりな対空偽装+森林内駐車では、「鳥の目」はごまかせぬ。位置も車種も、ぜんぶバレバレだ。
となると、今後の軍用車両は、移動中もパーキング中も、常にバラクーダを展張し続けている必要がある。「鳥の目」から見つかれば、おしまいなのだ。
路上では、車両が走っていることだけは隠しようはない。しかし車種をまったく分からなくすれば、敵のミサイルも有限だから、どれから狙ったらいいのか、迷うに違いない。そこに、大きなメリットがある。
戦車砲が前へ長く突き出ていると、あれは戦車だと、シルエットで一発で分かってしまう。ダメだ。もう、従来のレイアウトは。
そして歩兵。無天蓋の伏射用塹壕にうずくまっていても、「鳥の目」からは、すべて見えてしまう。
これからは、個人偽装用の「隠れ蓑」がマジで不可欠になる。それをかぶって寝ると、地面と区別がつかなくなるようなものが。
参考になるのは「風呂敷座布団」だ。藤原てい氏が『流れる星は生きている』の中で紹介している、難民用の便利アイテムだ。薄く綿を入れて、畳めば一枚の風呂敷になり、敷けば野宿のマットになる。これを現代のテクノロジーで高機能化すべし。防水性・耐火性・耐腐蝕性・耐刃性を付与し、赤外線と紫外線の迷彩にするのだ。大の男の頭から爪先まで隠れるサイズの2倍強の面積とする。それで封筒型のシュラフにもなってくれるので、従来の寝袋は、個人装備としては廃止すればいい。
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HUIZHONG WU 記者による2022-3-23記事「Taiwan considers extending 4-month military conscription」。
台湾軍の現役将兵は21万5000人である。ほとんどが志願兵だが、18歳以上の男子国民には4ヶ月の兵役義務がある。ウクライナの有様を見て、この在営期間では短すぎるという声あり。今年じゅうに、見直すであろう。
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『Norway Today』の2022-3-22記事「Enova: People who buy new electric mopeds or motorcycles can get up to 25,000 kroner in support」。
ノルウェー政府は、電動スクーターを購入した人に2500NOK、電動小型自動二輪車を購入した人に15000NOK、電動大型自動二輪車を購入した人に、25000NOKを補助することにした。
※1ノルウェークローネは13.78円・於3-23。
※日本でも今後ガソリン価格が馬鹿上がりすれば、4輪車を維持できない層が急増する筈。それは日本経済の死活問題であるから、「原付+リヤカー」をもっと普及させるべきである。電動でなくともいい。国内トータルで、化石燃料の消費を減らしていくことこそ、喫緊の重要課題なのだ。
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Louise Perry 記者による2022-3-22記事。
英国政府は1952年、ソ連から水爆ミサイルを撃ち込まれても政府機能が抗堪できるように、エセックス州のパリシュ家の私有農地の地下に、軍民600人を収容できる巨大核シォルター「ケルヴェドン・ハッチ」を密かに建設した(地上部は偽装のため農場風情をそのまま残した)。1992年、ソ連も崩壊したし、もう必要ないだろうというので、英政府は、このバンカーをパリシュ家に返した。いまは観光客のアトラクション施設となっている。
パリシュ氏にはときどき、英国にもいるサバイバリストから、「しばらく地下避難したいからシェルターとして貸してくれ」というリクエストが舞い込む。
今次ウクライナ戦争でも、問い合わせが増えている。その前のブームは「9/11」の時であった。
パリシュ氏はこれらの申し込みをすべて謝絶してきた。
ただし、ベッカム氏のような有名人の依頼だったなら、考慮する気はあるという。
「プレッパー」と呼ばれる現代のサバイバリストは、ロシア人を1mmも信じないが、自国政府も信用しない。
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Mihai Andrei 記者による2022-3-23記事「Antivaxx and pro-Kremlin propaganda seem increasingly linked」。
カナダの社会調査会社がアンケートでつきとめた傾向。
新コロワクチンの注射をしっかり3回受けているカナダ国民は、2%しか、プーチンが正しいとは思っていない。
ところが、ワクチン注射を拒否しているカナダ国民になると、26%もが、プーチンは正しいと考えている。
なぜ「反ワク」派は、「プーチン好き」なのだろうか?
この傾向には、単純な説明が可能である。
「ひとつの陰謀論を信ずる者は、別な陰謀論も、すぐに信じる」。
だから、ワクチンに反対する人は、プーチンの宣伝(ウクライナはネオナチで、ロシアはディープステートや性犯罪者と戦っているのだ)の方を信用する。
「TikTok」のインフルエンサーでロシア支持の宣伝を展開するある人物は、ロシアと商売している人であることを、この調査会社はつきとめた。
QAnon も、同じメッセージを拡散している。
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2022-3-23記事「Saarikko: Finnish government to disburse ?300m to support agriculture」。
フィンランド政府は、国内の農業に対して3億ユーロを補助する。
エネルギーや肥料の騰貴により、農家のコストがたいへんなことになっているため、それを補償する。
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Tyler Rogoway and Stetson Payne 記者による2022-3-19記事「We Have Questions About Russia’s Claimed Kinzhal Hypersonic Missile Use In Ukraine (Updated)」。
露軍はキンジャルによって「デリヤチン」の地下のミサイル倉庫を破壊したと主張した。
しかしその空撮ビデオ(オルラン10によるもの)には、二次爆発が起きた模様が見えない。
しかも、着弾したところは、平地の倉庫群のように見える。
デリヤチン基地は、ルーマニアやハンガリーとの国境を成す、カルパチア山脈の北側にある。
※山地に弾薬庫を築くのは合理的で、その理由は、横穴トンネルを使えるからである。山岳地の横穴トンネルは、核爆発にも耐えるのに、どうしてキンジャル如きに破壊されることがあり得ようか?
オルラン10は片道150kmの進出距離しかない。おそらくモルドヴァの親露地区から発進したのだろう。
……以上が初期分析だったのだが、その後、おどろきの事実が判明した。
ビデオ撮影されている場所は、ウクライナの東部であった。そこに軍事基地はなく、ミサイル倉庫もない。すでにさんざん砲爆撃されているところなのである。
ここから疑惑が浮上する。そもそもキンジャルは、発射されていなかった可能性がある。
※ツイッターにこんな話が出ている。露軍の第37歩兵旅団は、総勢1500名のうち50%が戦死した。場所はキエフ近くのマカリフ。怒った旅団の戦車乗りが、旅団長のユーリ・メドヴェジェフ大佐を、戦車で轢き殺そうとした。大佐は片足を砕かれた、と。
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Thomas Newdick 記者による2022-3-22記事「Ukrainian Fighter Pilots Describe Their Desperate Air War Against Russia」。
これまでNYTが、ウクライナ空軍のフランカー乗りにインタビューすることに成功しており、またCNNは、別のウクライナ空軍パイロットにビデオインタビューした。両名とも匿名。
25歳のフランカー乗りいわく、プリフライトチェックもしないでハンガーから深夜に緊急離陸したので地上でやられずに助かったと。
この証言から、すくなくも一部のウクライナ戦闘機(スホイ27)は、滑走路の端ではなくて、開戦前のギリギリの瞬間まで強化バンカー内に入れておいたのかと推定できる。
このフランカー乗りはすでに10回以上出撃し、1機の撃墜マークを認証された。在空中は常に5倍以上の数の露軍機を探知している。
このフランカー乗りは落ち着いており、地上管制から「敵機がお前に向けてAAMを発射したぞ」と告げていても、自機のレーダーが敵機にロックオンするまでは、敵機への接近を続け、それから自機のAAMを発射するという。
落とした露軍機は、都市空爆に任じていたという。
また、敵機の放ったAAM(たぶんR-27)は、機動+チャフフレア放出によって、かわしたという。
戦況は甘くない。このフランカー乗りよりも飛行経験の長いパイロットたちが既に死んでいるという。
ウクライナ政府は、ミグ29のパイロットがこれまで2人、戦死していることを公表している。
おそらくウクライナ西部に、滑走路の短い予備飛行基地が複数あり、そこから作戦を続けているのだろう。また、大きな飛行場の長い滑走路が部分的にSSMでクレーターをあけられても、残余の滑走路だけで離着陸ができる場合もあるだろう。また、道幅が広く舗装良好な自動車用道路も、臨時に利用されているかもしれない。
ウクライナ空軍は過去、道路をスホイ27用の滑走路に使う訓練をやっている。
米空軍大学校の研究員いわく、今、ウクライナ空軍の作戦可能な戦闘機は55機くらいある、と。
ペンタゴンは、3月前半時点で、56機という数字を挙げていた。それは開戦前夜時点でのウクライナ空軍戦力の80%だという。
しかし戦争が長期化すれば戦闘機は修理が必要になる。それゆえ、先にリヴィウの国営飛行機整備工場を露軍は巡航ミサイルで空襲したわけだ。そこではミグ29のほとんどをメンテナンスしていた。
NYTの観測。ウクライナ空軍は、連日5ソーティから10ソーティを維持している。対するロシア空軍は、連日200ソーティだと。
1人の匿名米軍高官は昨日、ロシアは最近の24時間で300ソーティ飛ばしていると言っている。
数機のウクライナ空軍機は、地上の味方のSAMによって撃墜されてしまった。しかしこの過密な空間では、そういうことが起きても誰も驚かない。
NYTによるとロシア空軍機はほぼ、夜しか飛ばないそうである。ただし本当かどうか未確認。
ウクライナの地上には、志願者による「防空監視哨ネットワーク」ができており、目視によって、露軍機の飛行方向が逐一、味方空軍基地へ伝えられている。
またウクライナの民航機が使っていたナビゲーション器材が、ウクライナ空軍に譲与されて、活用されているという。
ウクライナ側では、すでに露軍の固定翼機を97機、落としたと言っている。
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Kristin Ven Bruusgaard 記者による2022-3-22記事「Understanding Putin’s Nuclear Decision-Making」。
ロシアで核の発射命令装置を持たされているのは、プーチン大統領、ショイグ国防相、ゲラシモフ参謀総長の3人である。
この3人のうち2人が合意すれば、核が発射できるらしい。
ショイグの表情を見るに、このたびの戦争にそもそも賛成していないようだ。だからクーデターが起きるとしたらショイグがキーパーソンと目される。
※核戦争に賛成するわけがない(核でも米国に必敗と知っている)ショイグとゲラシモフを説得するのは容易ではない。しかし、ウクライナで通常戦力がボロ負けしたら? こういう仮説も可能だと思う。プーチンの最終目標は、核戦争を始めることにある。それで年金財源消滅問題と経済破綻問題、すなわちプーチンの無能問題を、すべてうやむやにしてしまえるから。そのためには、国防省も参謀総長も反論ができなくなるくらいに、露軍が負けてくれるのが都合がよい。それはお前ら2人の責任だから逮捕して投獄するぞとパワハラされたら、この2人は、核戦争反対の意見では突っ張れなくなるだろう。その前に、核使用に反対するなら、さっさとBC兵器を使えというプーチンの要求にも、譲歩するしかなくなるだろう。BCを使っても露軍の旗色が良くなることはないので、けっきょくN兵器にステップアップされる流れが定まる。