米空軍はスポラディックに、且つ、地域局限的に、ウクライナ領内のGPS信号を微妙にズラしているのではないか?

 日によって露軍巡航ミサイルの命中率が上下するというのは不審である。

 おそらく、まだ生きている飛行場など特定の軍事施設については、GPS依存の巡航ミサイルが数十mずれてしまうような、信号操作を、コバートで実施しているのだろう。

 開戦劈頭に多量のミサイルが発射された晩にも、特定航空基地の周辺についてそれをやったのだと仮定すれば、ウクライナ空軍機の8割が地上で生き残った理由が説明される。

 露軍はグロナスを信用していない蓋然性がある。
 そして米空軍は、グロナスの信号については、ウクライナ軍に妨害器材を渡し、常時、軍事施設周辺でスプーフィングさせているのではないか。

 他方、GPSについては、敢えて、地上からは何の妨害信号も輻射させないでおく。

 そのことを探知できる露軍は、グロナスではなくGPSを参照するように、対地ミサイルの自律誘導をプリセットする。

 そして発射するのだが、あにはからんや、GPS信号は、妨害装置によってではなく、衛星から発射される時点で、すでに微妙にずらされているのだ。だからミサイルがすべて数十m、外れる。

 港湾埠頭に接岸していたLSTに、ウクライナ軍がSSMをダイレクトヒットさせたときは、その前後の数時間だけ、GPS信号を正常化させたのではないか。ミリタリー精度の信号を受信できるデバイスも、特別に供与しているかもしれない。

 とうぜん座標情報も、米軍からウクライナ砲兵へ知らせてやっていたはず。

 ゼレンスキーが日本政府に、衛星写真をくれと要求したのは、おそらく偽装要請だ。彼らはとっくに米軍の軍用衛星から必要な情報をもらっているのだが、それをロシアに対してできるだけ隠すことにメリットがあったであろう。