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 特に、これから都会暮らしを始める人たちに……。

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 SNS雑報。
 ウクライナ軍がCOTS(コマーシャル・オフ・ザ・シェルフ=出来合い市販品を組み合わせて合成)によって、簡易な攻撃型クォッドコプターをこしらえて、対露歩兵攻撃用に使っている動画がツイッターに出ている。

 V字状または馬蹄形〔?〕の、正体不明の軽量な爆発物を、上空でホバリングするドローンから真下に投下する。その爆発物には長い下向きピンが、金具の嵌め込み結合式にとりつけられている。着地した瞬間、そのピンの金具が地面に弾かれて脱落する。その瞬間轟爆するという仕組みのように見える。つまり安全装置・兼・着発信管の代用品まで考えたのだ。

 ネアンデルタール人並だったウクライナ兵も、敵の徴兵の露兵も、やはりというか、スレてきた。

 舗装道路の下を掘って爆薬を仕掛けたIEDで戦車を仕留めたと見られる写真もSNSに出ている。

 新兵が実戦初陣の弾丸の洗礼を運好く潜り抜けて生き残ると、あとは急速に古兵化する。平時なら数年かかる「老獪化」「狡猾化」が、1ヶ月にして成るのだ。

 もはやこいつらは、実戦しらずの自衛隊よりも要領のよい、怖い戦士に老成した。

 学ぶべし! 観戦武官を目一杯、派遣して、すべてを吸収するのだ。

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 2022-3-26記事「EU signs US gas deal to curb reliance on Russia」。
   EUと米国が合意。今年の末までに米国からEUへ液化天然ガスを余計に売る。その増加分は、これまでEUがロシアから輸入しているLNGの10%ほどの量となる。

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 ストラテジーペイジの2022-3-26記事。
   2006年から、スペースXが登場するまでの間、米国政府の衛星打ち上げ事業は、ロックマートとボーイングとロスコスモスが独占することが、米政府によって公認されてきた。しかし今次「露宇」戦争によって、いよいよ、その体制はぶっこわれること確実となった。

 ロックマートの打ち上げロケットは、「アトラス5」である。ボーイングのは「デルタ4」。そして、アトラスもデルタも、ロスコスモス社製の「RD-180」という第一段エンジンを採用しているのだ。

 2013年以降、やや小さい打ち上げロケットとして、ノースロップ社の「アルテミス」もある。こちらは「R-181」というロシア製エンジンを使う。

 ところがR-181には、2つのウクライナのメーカーの部品が使われている。その工場を今ロシア軍は砲爆撃して破壊しつつある。したがってR-181はもう米国へは供給され得ない。

 ミサイル攻撃されているウクライナの2工場のうちひとつは「RD-843」エンジンも製造している。これは欧州の衛星打ち上げロケット「ヴェガ」に採用されていて、それがISSへの補給に使われてきた。

 金欠体質のロスコスモスのQCが揺らいでいることは、2018の有人カプセルの空気漏れでバレてしまっている。ISS事業が2030まで続くとしたら、ロスコスモスの代わりは、スペースXが務めることになるだろう。

 スペースXの有人カプセル「ドラゴン2」は、ソユーズのカプセルとくらべて乗客1人あたりの輸送費が「三分の一」以下なのだ。もはや勝負あった。



緊急護身術: 無差別殺人者の後ろをとったとき、あなたが社会のために考えること