バイデンが来日を中止したのは、そのタイミングで北鮮が核実験すると見抜いたからだろう。肩すかし大作戦。

 Isaac Stanley-Becker and Vanessa Guinan-Bank 記者による2022-4-7記事「Germany intercepts Russian conversations on indiscriminate killings in Ukraine」。
   ドイツ海外情報局BNDは、ウクライナ戦線での露軍の無線交信を傍受しており、そのいくつかをネットで公表している。
 民間住民を撃ち殺せという指示の出されている生々しいものだ。

 虐殺の主役はワグネル・グループのようだ。プーチンのお友達の傭兵たちである。

 ※親ロシアの住民だったのに、押し入って来た露兵に14歳と10歳の孫娘を陵虐されてしまったばあさんの電話肉声などがSNS上に出回っている。3歳の女児をレイプし射殺しているケースがあるという未確認情報もあり。上掲の記事は『ワシントンポスト』紙なので、裏を取った話しか載せていない。だがこれだけでは終わらないだろうと誰もが予期しているところだろう。

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 Alex Wilson 記者による2022-4-7記事「This is personal for us: National Guard has a long history of training with Ukrainian troops」。
   カリフォルニア州兵陸軍は1993年から毎年1回、ウクライナの郷土防衛軍と合同訓練を続けている。最後に撤収したのは2022-2月中旬であったという。

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 ストラテジーペイジの2022-4-7記事。
   フランス軍は、小型クォッドコプターをスウォーム制御するソフトウェア「ドロニソス」の開発メーカーと提携した。
 フランス陸軍は大規模に、またフランス海軍は小規模に、それぞれ、スウォームUAVを運用する構想を持っている。

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 Howard Altman 記者による2022-4-6記事「USS Gerald R. Ford’s Captain On Why The Carrier’s New Island Design Works」。
   新空母『ジェラルドフォード』の初代艦長、ランズィロッタ大佐に訊く。

 ミニッツ級の旧来の空母との目立つ違いは、艦橋が、ほとんど艦尾に近いところまで後退していることである。
 これにはどういうメリットがあるのだろうか?

 最大の理由は、それによって、これから発艦させようとする艦上機を、並ばせ易いから。

 それと、空母にはいろいろな故障が起き得るが、艦橋が艦首寄りであるほど、カタパルト系の急速対策の人の動きがスピーディでなくなってしまうという経験智が蓄積されてきた。

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 Liu Zhen 記者による2022-4-7記事「Ukraine war lessons for China in downing of Russian Sukhoi-35 fighter」。
   ウクライナで墜落した「スホイ35」について、専門家の見立て。
 この機は、非常に低い位置から、墜落したに違いない。

 おそらく、対地攻撃から帰投する途中だったであろう。

 墜落原因はSAMではなく、機械故障であろう。

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 ワイヤードの2022-4-4記事「How Explosions Actually Kill」。
   爆傷には、一度、二度、三度、四度の区別がある。
 いちばん普通に起きるのが「第二度の爆傷」で、主に破片によってもたらされる外傷である。

 庶民が頭で理解することがむずかしく、そこから、さまざまな都市伝説を生んでしまうのが「第一度の爆傷」。これは、衝撃波のみによる人体外傷。

 停止状態の自動車が、文字通りゼロ秒にして、時速100キロまで加速させられたら、どうなる? ショックウェイヴが到達したときの分子の挙動は、まさにそれに等しい。

 ショックウェーヴは、液体の中では速く、ガスの中では遅く、伝播する。
 人体が衝撃波を受け止めると、肺胞の中にガス空間が散在しているため、とてもまずいことになる。
 人体の液体部分を、毎秒1540mのスピードで伝わってきたショックウェーブが、肺胞のガス空間では、一挙に毎秒343mに減速させられる。減速させられたエネルギーは、エネルギー保存の法則により、どこかにはけ口を見出さねばならない。それは肺の組織の「薄い壁」や膜を破壊し、出血させる。ガス交換する空間に血が満ちてしまうので、人はもはや呼吸が不可能になり、死ぬ。このプロセスは「スポーリング」と呼ばれる。

 ※ノモンハンの証言で、砲撃の連打を壕内で浴びていると、呼吸ができなくなる気がしたというのも、この現象か。

 頭蓋骨にも、微少なガスポケットが散在しているので、そこはダメージを受ける。たとえば副鼻腔の周囲など。死後解剖して調べると、蜘蛛の巣状にヒビが走っていたりする。

 衝撃波を全身に浴びた人は、その波が三半規管も通過するために、全身が物理的に吹き飛ばされたような錯覚を受けることがあるが、じっさいには、その場を動いていなかったりする。

 もし、アクション映画のように、爆発によって人がリアルに物理的に吹き飛ばされたとしよう。その人は、衝撃波もたっぷり浴びている公算が大なので、生存する可能性はほとんど無い。

 サーモバリック爆弾は、通常の爆薬に、アルミ粉などを大量に加えたもので、アルミ粉は爆薬よりゆっくり燃焼するから、爆圧のピーク時間を引き伸ばすことができるのである。ただし、それによって人の肺から空気を追い出すというのは都市伝説である。ショックウェーヴが人を窒息死させる機序は上述の通り。その機序を強化しているにすぎない。

 地下トンネルの内部でサーモバリックを爆発させると、ピーク圧を効率的に高めることができる。枝分かれした地下壕の隅々まで破片は飛んでくれないけれども、爆圧ならば及んでくれる。だから、同じ重量の爆弾素材で最高に爆圧を高めてやる方法として、1980年代にソ連が、アフガンゲリラの掃討のためにサーモバリックを改良したのだ。

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 Stephen Chen 記者による2022-4-8記事「Chinese tests show nuclear bunkers are not what they used to be, with earth-penetrating weapons on the rise」。
   中共は、耐核防空壕の基準を見直しにかかっている。
 地下攻撃専用の最新の米軍の小型爆弾やRVの威力を考えると、おそらく、地下2kmのバンカーでも、もはや安全ではない。

 ちなみにシャイアン山塊にある北米防空司令部NORADは、地下500mにある。

 ロシアのウラル山地の核戦争指揮所は、地下300mである。

 北京の西方にある、中共の統合作戦司令部は、カルスト台地の天然鍾乳洞を利用して、地下2kmに所在する。
 いまの技術では、どんな徹甲爆弾も、地下40mまでしか侵徹はしない。
 だが、地中で爆発させられたB61爆弾の衝撃波は、地下深くまで届くはず。それをどう緩和すればいいか。