特定国家の習俗文化を、世界人民にとって危険なものと名指しして排斥することはゆるされるか? ゆるされる。

 ロシア政府の反近代的な工作流儀と開戦流儀、さらに露軍の反近代的な作戦流儀、さらに露兵の堂々と反近代的な所業は、「現ロシア共和国固有の習俗」によって支持され、その基盤から湧出を続けているものだと看做さざるを得ない。

 かかる固有習俗に紐付けられている団体も個人も、ロシア共和国域外の全人類にとっての現実危険であることが、2022年2月24日以来の事態によって明証された。

 よって世界がロシアの個人ならびに団体・法人を、この背後習俗の故を以て永く排斥し、隔離し、絶縁することは、世界人類の安全を保つためにまことにやむをえない。

 いまや各国政府は責任をもって、対露断交を推進するべきである。

 またわが日本政府には、儒教圏の特定国に対しても同様の措置をいつでも講ずべく、その準備を万端ととのえておく周到さが望まれているであろう。

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 Robert Klemko 記者による2022-4-10記事「Inside the covert network sending arms and drones to Ukraine forces」。
   ポーランド国内のリヴィウに拠点を置き、インターネットを駆使して物品を用意してウクライナの首都戦区まで届けてやる民間人の活動。「IT部隊」と名乗る。ウクライナの若いテクノエリートたちによるボランティア活動だ。

 ある狙撃兵グループから「アダムズ・アームズ P2」ライフルが欲しいというリクエストあり。「IT部隊」はリヴィウでそれをみつけて、7時間後に届けたという。この物品が役立ったという証拠の写真が、ウクライナ軍の「アルファ・グループ」から電送されてきた。ロシア兵複数の死骸だ。それを見れば、支援者も、もっと支援してやろうという気になる。

 「IT部隊」は、イスラエル製の防弾ヘルメット、英国製のドローン、フランス製の熱赤外線暗視ゴーグル、カナダ製のレーザー測遠機、オランダ製のスターリンク・キット、ポーランド製の3Dプリンターと赤ドット・サイトとボディアーマー、米国製の野戦食を仲介発送している。

 「IT部隊」は総勢200人くらい。メンバーには、20歳の大学生もいる。どんな軍需品でも2週間以内に届けられると豪語す。

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 ストラテジーペイジの2022-4-10記事。
   開戦前からウクライナ軍は、NATOの指導により「対戦車チーム」の訓練をしていた。少人数の対戦車班が、さまざまな対戦車火器を携行して独立的に行動する。これが大活躍している。

 彼らの経験に、西側からの対戦車兵器の無尽蔵補給。鬼に金棒だ。

 NLAWの値段は3万ドル。ジャヴェリンはミサイルが24万ドルで、発射機が25万ドル。
 NLAWも、射ち放し式である。

 レンジはジャヴェリンが2500mだがNLAWは600m。

 パンツァーファウスト3は、発射機が1万ドル、弾丸は1発500ドルしない。それで静止目標に対しては600m届く。

 カールグスタフのタマは、500ドルから3000ドルまでさまざま。発射機は2万5000ドル。静止目標に対しては1000m先から攻撃できる。ただし注意。100m以内の至近距離では、弾頭は起爆しないようになっている。

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 ADAM SCHRECK and CARA ANNA 記者による2022-4-10記事「Ukraine digs in to fight Russia’s looming eastern offensive」。
   こんど新軍司令官に任命されたドゥヴォルニコフは60歳で、2015にシリアに送られ、2016にプーチンからロシア英雄勲章を授与された。国家の最高勲章である。

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 雑報。
   すくなくも10機の中共の大型軍用輸送機が、セルビアのベルグラード空港に着陸している。その積荷は「紅旗22」(水平射程170kmの大型SAM。8×8車載)らしいと。

 ウクライナで墜落したロシア製UAV「オルラン10」の動画。カメラはキヤノンの高級市販品をそのままとりつけ。それと別に暗視用CCD。燃料タンクはプラスチック素材の酒瓶の転用。

 バイラクタルBT2に、米国製のレーザー誘導ロケット弾がとりつけられるとフォーブス報道。