場所はLzyumの近くだと。
終末誘導されない砲弾が、対機甲戦にこれほど活躍した戦場が、これまであっただろうか?
NATOがSPと砲弾の供給に注力しているのには理由がありそうだ。
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Guy McCardle 記者による2022-4-11記事「Ukraine’s Cottage Industry of Improvised Weapons, Hedgehogs and Victory Beer」。
リヴィウのガレージで、H形鋼をテトラ状に溶接して、路上に並べて車両の通行を邪魔する「拒馬」をこしらえている。「チェコのヘッジホッグ」と仇名されている。1個完成するのにかかる時間は10分間。
同じ工房にて、粗鋼棒を竹槍状に短くカットしてテトラ状に溶接してこしらえる、対装輪車両用の「鉄菱(caltrops)」も量産されている。
さかのぼれば、アレクサンダー大王も、イッススの戦いで、ペルシャ軍相手に撒き菱を使っているのである。そのときの阻止対象は、敵の騎兵、および、馬が曳く戦車であった。
市街戦研究の大家、John Spencer は、オンライン経由で、ウクライナのレジスタンスに、さまざまなアドバイスを与えている。
そのPDFは「Mini-Manual for the Urban Defender」で検索すればヒットする。
たとえば、幹線道路上に、バスや乗用車をびっしり駐車させ、そのイグニッションを破壊し、バッテリーを外してしまえば、即席のバリケードとなり、敵の進軍速度が妨げられるのだという。
戦争のおかげで普通の営業が続けられなくなった(ウクライナ政府も、開戦のすぐ後、同国内で酒類を販売することを禁じている)ビール工場では、瓶に焼夷剤を詰めたものを量産している。「ヴィクトリー・ビール」と称する。
成分は単純ではない。機械油、ガソリン、「シンナー646」で溶解させたポリエチレン、アルミ粉などを混ぜた、超危険なものだ。
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AFPの2022-4-7記事「The race to dominate satellite internet heats up」。
LEO衛星群によるインターネットサービスの覇権を誰が握るのか。
こんどはアマゾンが市場に参戦する。
100億ドルをかけて「Kuiper」衛星群を回す。そのために3つのロケット会社と契約した。
すでに北米では「ヒューズネット」や「ヴィアサット」が、衛星によるインターネットサービスを提供中である。欧州にも「ノルドネット」等がある。ただしこれらの衛星は静止軌道だ。
欧州の場合、ユーザーは、月に60ユーロから、このサービスを受けられる。米ドルにして70ドルほど。
制約は、その通信スピードが遅いこと。高度3万5000kmとのやりとりだからだ。最新のオンラインゲームなどには、とうてい堪えられない。
これに対してLEO軌道は高度600kmである。イーロンマスクのスターリンク衛星群もこれだ。
LEO衛星は多数を回さないと、地球の任意の陸地の上空に常時、所在してはくれない。だからスターリンク衛星はすでに1500機が廻っているし、アマゾンも3200機以上、軌道投入する計画だ。
英国の企業「ワンウェブ」は、これまで428機をLEOに投入した。計画では648機まで増やす。
また中共は「GuoWang」衛星群を1万3000機、LEOで回すつもりという。
LEO衛星は、静止衛星より、消耗損失が早く起きる。そのため、次々と補充衛星を打ち上げて行く必要がある。だから、ロケット業界の未来は、明るい。
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Steve Nadis 記者による2022-4-7記事「Robots dress humans without the full picture」。
欧州のホンダ研究所も一枚噛んでいる介護サービスロボットが完成段階に来ている。
自分で着替えのできない人に、ロボットアームが服を着せてやろうというもの。
すでに袖なしの服であれば、問題なく着せられるというレベル。もっかの課題は、袖あり上衣だ。
むずかしいのは、ロボットからは人の腕は見えなくなってしまうこと。袖を通す瞬間から。
これは学習によって見当をつけてもらうようになってもらうしかない。
対象人の肘が伸びているか、曲がっているかによっても、ロボットの動作は変えねばならない。