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カミル・ガリーフ記者による2022-7-5記事。
プーチン後が「なんちゃってリベラル」のリーダーになったら? まちがいなく、対イスラムのたとえばチェチェン戦争が、再興されるだろう。それは血まみれ戦争になる。
カディロフはぜったいにじぶんの屋敷の外では寝ない。イスラム住民は、隙あらばカディロフを殺す気だから。
チェチェンでは、家系にロシア人の血筋がまじっていると、それだけで「罵り言葉」と同じである。コーカサスには、宗派・民族を超えた「和解」はぜったいにありえない。
プーチンが失脚すれば、カディロフもあそこでは生きていられない。
いまロシアの警察官は、戦争がおわるのを恐れている。復員兵がウクライナから戻ってきたら、ロシア社会はおそろしいことになるだろう。警察までが傍若無人にボコられるようになることは、今から目に見えているのだ。
アフガン介入が終わったときも、ロシアは悪夢を見せられた。復員兵たちは、もはやどんな凶悪犯罪も平気な奴らだった。その悪夢は、ソ連崩壊後しばらくまでも、続いたのである。
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Kamil Galeev 記者による2022-7-3記事。
ドネツクの分離傀儡政府DPRが、「禁令338号」を布告。ロシア領からの「人道支援物資」の搬入を禁ずると。どういうこと? じつは、「人道物資」の名目で、これまでロシアは、武器弾薬を補給していたのである。それが打ち切られる(締め上げられる)というのだ。
具体的には、銃器と弾薬、無線機セット、クォッドコプター を、クレムリンの直接指揮下に無い有力グループが、DPRに援助してやっていた。それはゆるせんというわけ。
つまり禁じたのはクレムリン。禁じられたのはDPRとその水平ネットワーク。
ロシア政府は、「トータル統制マニア」なのである。いっさいの中間団体を認めない。すべて文鎮型に支配したい。プロ・クレムリンの活動団体であろうと、それを根こそぎにせずば已まぬ。下部団体どうしの結合は、ぜったいにゆるさない。
これまで、ドンバスでロシア寄りの軍閥頭目に成り上がった男たちは、ただ一人を除いて、全員、モスクワの手で粛清(暗殺)された。
例外が、ホダコフスキー。元ウクライナ政府の情報省職員だ。しかも2014以前からの。
2014まではウクライナはロシアのコピーでしかなかった。政治機構はまったくロシア式で、情報省はFSBにウリふたつ。そこ出身のホダコフスキーがプー次郎から親近感をもたれたとして何の不思議があろうか。
プー次郎のロシアは、FSBが経営する国家である。FSBは公然と、「じぶんたちがロシアの貴族階級だ」と誇っている。
2014までは、ロシアとウクライナはまったく同じ公安情報部文化で結ばれていた。2014からウクライナはその文化と決別した。これでロシアとの連続性が破壊された。これこそソ連のおわりであった。プー次郎はそれを惜しむのである。
革命には、「中核幹部の一掃」という現象が伴う。これは破壊であるが、下っ端にとっては上昇のチャンス。
ブジョンヌイ将軍はコサックの下士官にすぎなかった。しかし赤色革命がロシア陸軍騎兵界の上層幹部を一掃してくれたおかげで、社会階梯を上昇できた。
「働かなくとも食べられる社会」を求めて 第三回 スクリプト/兵頭二十八