イジューム戦区で、中共製の60ミリ迫撃砲弾が、まとまって発見された。

 Defense Express の2022-9-14記事「Ukraine’s Most Valuable Trophies in Kharkiv Oblast: Why Zoopark-1M Radar And Orlan UAV More Precious Than a Tank Company」。
   ウクライナ軍が鹵獲した露軍兵器のうちでまず一等賞だと呼べるのは「1L261」、別名「Zoopark-1M」だ。
 飛来する敵軍の砲弾をレーダーで捉えて、その射点を割り出し、さらに、味方砲兵に対して「撃ち返し」を指示する複合的システム。

 これがまるごと手に入ったということは、露軍の「対砲兵戦」の最新の手順がぜんぶ判明したということ。

 「カリブル」の残骸からは集積回路基盤の調達ルート(西側製品の密輸供給ルート)が解明されつつあり、いずれ米政府による有効な締め付け策が逐次に打ち出されて行くであろう。

 ※『朝雲』2022-9-15号に徳田八郎衛氏の短い証言が載っている。「航空劣勢なのに火力情報をどう入手するのか」という反論をする者がいて、陸自の火砲の最大射程は30kmに自制されてしまった。1970年代に88式地対艦誘導弾の研究を始めたときには、隣国に到達させてはいけないから射程は50kmに自制しろと言う者がいた。「01式ATM」はジャベリンと同じ赤外線画像の自律誘導、トップアタック、タンデム弾頭、屋内発射可、価格2000万円台。赤外センサーの非冷却型は世界初だったと。

 ※どうでもいい雑学。チャールズ新王の第二子は、正式の名はヘンリー・チャールズ・アルバート・デイヴィドと称される。しかし少年時代から「ハリー」と通称され、皆、そっちの呼び方しかしない。昔の名物王「ヘンリー8世」もやはり「ハリー」と呼ばれていた由。もともとフランス人名である「アンリ」を英人が「ヘンリー」ではなく「ハリー」と呼び替えた、古い伝統にしたがっているという。